スニーカーの履き心地がなんだか変わってきた。そんなときに見落としがちなのが、「中敷き=インソール」の劣化です。
特にニューバランス 574を愛用している方の中には、「まだ靴自体はきれいなのに、足が疲れやすくなった」「フィット感が変わった気がする」と感じる人も多いのではないでしょうか。
実はその原因、インソールのへたりや汚れにあるかもしれません。今回は、ニューバランス 574の元の中敷きを外してインソールを交換する正しい方法を、わかりやすく解説していきます。
インソールを交換するメリットとは?
まず最初に、なぜインソール交換が必要なのかを整理しましょう。
履き心地のリフレッシュ
靴の中で最も足と密着しているのがインソールです。長く履いていると、クッション性が失われたり、形が変形してしまうことで足裏へのサポートが弱くなります。
新しいインソールに交換することで、クッション性や安定感が戻り、まるで新品のような履き心地を取り戻せます。
足への負担軽減
へたった中敷きを放置すると、歩くたびに足裏に偏った圧力がかかり、疲労や痛みを感じやすくなります。
交換によってクッションが復活すれば、膝や腰への負担も軽減できます。特に立ち仕事や長時間の通勤・通学をする人には大きなメリットです。
靴の寿命を延ばす
意外かもしれませんが、インソールを交換すると靴本体の劣化を遅らせることにもつながります。足と靴の間にかかる摩擦を軽減できるため、内側の生地やミッドソールが痛みにくくなるのです。
交換のタイミングを見極めよう
インソールを交換すべきタイミングには、いくつかのサインがあります。
- 中敷きの表面がすり減って平らになっている
- かかと部分に穴や破れがある
- 足裏に硬さや違和感を感じる
- 靴の中がムレやすく、臭いが気になる
- 履き心地が以前より明らかに悪化している
これらの症状が出てきたら、そろそろ交換の合図です。靴本体がまだ使える状態であれば、インソールを替えるだけで快適さを取り戻せます。
元の中敷き(インソール)を外す前に準備すること
交換を始める前に、必要な準備をしておくとスムーズです。
用意するもの
- 新しいインソール(ニューバランス 574純正品または対応サイズのもの)
- ハサミまたはカッター(サイズ調整用)
- ペンやマーカー(型取り用)
- 柔らかい布(靴内部の清掃用)
取り外し可能かを確認
ニューバランス 574の多くのモデルでは、インソールが取り外し可能です。
ただし、一部のモデルでは軽く接着されている場合があります。無理に引っ張ると靴の中のライニングを破損してしまうため、指でかかと側からそっと持ち上げ、様子を見ながら外しましょう。
もし全く剥がれない場合は、重ね敷きタイプのインソールを使うのも一つの方法です。
ニューバランス 574の中敷きを外す正しい手順
ここから実際の作業手順を詳しく見ていきましょう。
- 靴ひもを緩めて開口部を広げる
足を入れやすくし、内部が見やすくなります。 - かかと部分からゆっくり剥がす
インソールはかかと側から外すのがコツです。
指を入れて少しずつ持ち上げ、無理に引っ張らずに全体を浮かせながら剥がします。 - インソールと靴の中を確認
外した中敷きの裏に汚れが付着していたら、柔らかい布で軽く拭きましょう。
靴の中にもホコリや砂が入り込んでいる場合があるので、軽く掃除しておくと清潔です。 - 元のインソールを保管
新しいインソールに問題があった場合、元に戻すこともできます。純正中敷きは念のため保管しておきましょう。
新しいインソールの選び方とトリミングのコツ
サイズ選びのポイント
インソールは「靴のサイズ」と完全に一致しない場合もあります。
購入時は「同サイズ」または「少し大きめでカット調整できるタイプ」を選ぶのが安心です。ニューバランス 574純正の交換用インソールや、トリミング可能な汎用タイプがおすすめです。
トリミングの方法
- 取り外した純正インソールを新しいインソールの上に重ねる
- かかと部分をしっかり合わせ、つま先のラインをペンでなぞる
- ラインに沿って少しずつカットする
- カット後は断面を滑らかに整え、ほつれや段差がないか確認
このとき、最初から短く切りすぎないことがポイント。
少し大きめにして靴に入れ、実際に履いてから微調整を行いましょう。
新しいインソールを正しくセットする方法
- 靴の中にまっすぐ敷き込む
インソールを入れる際は、ヒールカップ(かかと部分)がぴったり靴の形に沿うように敷きます。
浮きやズレがないかを目視で確認しましょう。 - 履いてフィット感をチェック
靴を履いて立ち上がり、かかとが浮かないか、つま先に圧迫感がないか確認します。
少しでも違和感を覚えたら、カットや位置を微調整してみましょう。 - 歩いてテストする
数分間歩いてみて、足裏全体でしっかり体重を支えられているかチェックします。
新しいインソールは初めは硬く感じることがありますが、数日履けば自然に馴染んできます。
よくある失敗と注意点
厚みのあるインソールを選びすぎる
クッション性を求めて厚いものを選ぶと、靴内のスペースが狭くなり、足が圧迫される原因になります。
特にニューバランス 574のようにフィット感を重視した靴では、厚みのバランスが重要です。
カットしすぎてサイズが合わない
トリミングの際に短く切りすぎると、靴の中で動いてズレてしまいます。
微調整を繰り返しながら慎重に整えるのがコツです。
取り外せない中敷きを無理に剥がす
接着タイプのモデルもあるため、力任せに引っ張るのはNGです。靴内部の布地や接着剤が剥がれると、修復が難しくなります。
もし剥がれない場合は、靴屋や修理店に相談しましょう。
インソール交換後のメンテナンス方法
せっかく新しいインソールに替えたなら、長持ちさせたいですよね。
以下のような習慣を取り入れると、快適な履き心地をキープできます。
- 履いた後は中敷きを取り出して乾燥させる
- 直射日光ではなく風通しのよい場所で陰干しする
- 月に1回ほどインソールと靴の内部を掃除する
- 複数の靴をローテーションして使用する
このひと手間で、清潔さと耐久性が大きく変わります。汗や湿気を放置すると、雑菌や臭いの原因にもなるので注意しましょう。
インソール交換で快適なニューバランス 574ライフを
ニューバランス 574の元の中敷きを外してインソールを交換するだけで、靴の印象も履き心地も驚くほど変わります。
クッション性が戻り、足への衝撃も和らぎ、自然と歩くのが楽しくなるはずです。
靴を買い替える前に、まずは中敷きの状態をチェックしてみてください。
もし劣化していたら、インソール交換を試すだけで快適さを取り戻せるかもしれません。
ニューバランス 574をより長く、大切に履くためにも、定期的な中敷きメンテナンスを習慣にしていきましょう。


