ニューバランスのスニーカーを履いていて、「どうもフィット感がいまいち」「かかとが浮く」「見た目がもたつく」と感じたことはありませんか?
実はその原因、靴紐の“結び方”にあるかもしれません。ニューバランス公式も、履き心地を左右する大事な要素として「靴紐の通し方・結び方」を紹介しています。今回は、公式が推奨する方法をもとに、フィット感とデザインを両立できる結び方を詳しく解説します。
靴紐の結び方ひとつで変わるニューバランスの履き心地
同じモデルでも、靴紐の通し方を変えるだけで足へのフィット感がまるで別物になる。
これは多くのニューバランスユーザーが実感しているポイントです。
特にニューバランスはワイズ(幅)展開が豊富で、D・2E・4Eなど自分の足型に合わせたサイズを選びやすいブランドです。しかし「履いた瞬間の違和感」や「長時間歩くと疲れる」といった悩みは、靴紐での微調整で解決できるケースが多いのです。
・かかとが浮く → ホールド感を強化する結び方へ
・甲が痛い → 圧迫を減らす通し方へ
・見た目がもっさりする → 紐の見せ方を整える
靴紐は単なる飾りではなく、「足と靴をつなぐ調整装置」。
だからこそ、正しい通し方と締め方を知ることで、ニューバランスの性能を最大限に引き出せます。
ニューバランス公式が紹介する基本の靴紐通し方
ニューバランス公式サイト(海外版)では、ランニングやウォーキング向けにいくつかの代表的な通し方を紹介しています。
それぞれ特徴が異なるので、自分の履き方に合わせて選びましょう。
1. クロスラシング(Criss Cross Lacing)
もっとも一般的な方法で、左右の紐を交差させながら上へ通していくスタイル。
甲全体を均等に締めやすく、ランニングモデルやウォーキングシューズに向いています。
フィット感を重視する人は、まずこの通し方が基本です。
2. ストレートラシング(Straight Lacing)
縦と横のラインをまっすぐに通す方法で、いわゆる“ファッションラシング”。
見た目がすっきりしており、ライフスタイルモデルやタウンユースにぴったりです。
締め付けは控えめなので、ゆったり履きたい人に向いています。
3. ラダーラシング(Ladder Lacing)
「はしご状」に通していくやや複雑な方法。
ホールド性が高く、しっかり固定したい場面に向きます。
ハイカットやトレーニング用シューズなどで重宝される通し方です。
4. ヒールロック(Heel Lock)
かかとが浮いてしまう人におすすめなのが、トップの2つの穴を使ったヒールロック。
左右それぞれの紐を同じ側の最上部ホールに通してループを作り、反対側の紐を通して締めるだけ。
かかとが包み込まれるように固定され、靴の中で足が前に滑るのを防ぎます。
ニューバランス公式でも「ダブルアイレット」として推奨されています。
目的別|あなたに合うニューバランスの結び方
かかとが浮く・前に滑るときは「ヒールロック」
足が前に動くと、爪先が当たったり、靴がすぐ緩んだりします。
そんなときはヒールロックを使いましょう。
トップ2つのホールを使うだけでホールド感がぐっと高まり、長時間歩いてもズレにくくなります。
スポーツ用だけでなく、通勤用スニーカーでも試す価値ありです。
甲が高い・圧迫を感じるときは「アンダーラップ」
甲が当たる人や、締め付けが強いと感じる人は、下から紐を通す“アンダーラップ”がおすすめ。
紐が甲の上にかからない分、圧迫が軽減されます。
厚手ソックスを履く季節や、幅広モデル(2E・4Eなど)にも合いやすい通し方です。
ゆるい・フィットしないときは「オーバーラップ」
逆に、フィット感を高めたいなら“オーバーラップ”通し。
上から紐を入れて交差させていくことで、甲全体をしっかりホールドできます。
特に下から3〜5番目の穴を強めに締めると、かかとが浮きにくくなると評判です。
ライフスタイル派におすすめの結び方とアレンジ
「見た目をきれいに整えたい」「脱ぎ履きしやすくしたい」そんな人には、デザインを意識した通し方やアレンジも人気です。
・ストレートラシングでラインをそろえる
・紐の結び目を内側にしまい、ミニマルに仕上げる
・余った紐をアッパーの裏側に折り込む
こうすることで、街履きスタイルでも清潔感のある印象に。
特に白スニーカーやグレーなど淡色系のニューバランスは、紐の見せ方で印象が大きく変わります。
ただし、ゆるめすぎると歩行中にズレやすくなるため、「見た目重視」と「フィット感」のバランスがポイントです。
紐の長さと素材もフィット感を左右する
意外と見落とされがちなのが、紐の長さと素材。
ニューバランス公式では、靴の穴の数に応じて最適な紐の長さを案内しています。
長すぎると見た目がだらしなく、短すぎると結びにくい。
モデルやワイズ、履き方に合わせて調整することが大切です。
また、紐の素材にも注目。
・平紐:ホールド感が強く、ほどけにくい
・丸紐:見た目がスマートでファッション性が高い
・ワックス加工:結び目がしっかり締まる
同じ靴でも紐を替えるだけで印象も履き心地も変わるため、気分や用途に合わせて交換してみるのもおすすめです。
フィット感とデザインを両立するためのチェックポイント
靴紐を結ぶとき、次のポイントを意識するだけで快適さが大きく変わります。
- 紐の左右の長さを最初に揃える
- 下から中間部はしっかり締め、上部はややゆるめに
- トップ2つの穴でヒールロックを作り、かかとを安定させる
- 紐の余りを整え、見た目をスッキリさせる
- 実際に歩いて、フィット感を微調整する
たったこれだけで、「足に吸い付くような履き心地」を実感できます。
特にニューバランスのランニングモデルでは、足全体を均等に包み込む感覚が重要です。
通し方を変えて“自分だけのニューバランス”に
ニューバランスの魅力は、履き心地と同時に「自分らしさ」を表現できるところにもあります。
紐の通し方を変えるだけで、同じモデルでも全く違う印象に変化。
定番の996や574、最新の2002Rでも、通し方次第で雰囲気が変わります。
・スポーティに見せたい → クロスラシング+ヒールロック
・きれいめカジュアルに → ストレートラシング
・レトロ感を出したい → ゆるめのオーバーラップ
靴紐は「自分の足に合わせるための道具」であり、「デザインを完成させる仕上げ」でもあります。
その両方を意識して結ぶことで、ニューバランスがもっと心地よく、もっと自分らしくなります。
ニューバランス 結び方 公式|まとめ
ニューバランスの靴紐は、単なる装飾ではなく“履き心地を整えるためのパーツ”。
公式が推奨するクロスラシングやヒールロックを活用すれば、かかとの浮きや甲の圧迫を軽減しながら、見た目も美しく整えられます。
結び方を少し変えるだけで、歩きやすさも印象もガラリと変わる。
あなたの足にぴったりの結び方を見つけて、ニューバランスをより快適に、よりスタイリッシュに楽しんでください。


