「ニューバランスを買うならどれが正解？」――スニーカー好きはもちろん、普段使いの一足を探している人も、一度はこの疑問にぶつかるはず。
種類が多く、どれを選べばいいのか分からない。そんな人のために、この記事では人気モデルの特徴を比較しながら、失敗しない選び方をわかりやすく紹介します。
ニューバランスが選ばれる理由とは
ニューバランスは1906年にアメリカ・ボストンで誕生したブランド。もともとは矯正靴メーカーとして、足のトラブルを抱える人のために靴を作っていたのが始まりです。
この“履き心地へのこだわり”が今のスニーカーづくりにも受け継がれています。
一番の魅力は、履いた瞬間に感じる「フィット感」。足幅（ウィズ）を細かく選べる点も特徴で、幅広足や外反母趾の人にも優しいブランドです。
また、ランニングからタウンユースまで対応する機能性、上質な素材感、シンプルながら洗練されたデザイン。これらが幅広い世代に支持される理由です。
モデル番号の意味を知ると選びやすい
ニューバランスのスニーカーには「574」「996」「990」などの数字が付いています。
実はこの数字には意味があり、シリーズによって性格が異なります。どの番号を選ぶかで、履き心地やデザインの印象も変わります。
500番台：ベーシックで万能な定番
代表的なのが「574」。1988年に登場したロングセラーで、クラシックな見た目と履き心地のバランスが魅力です。
スエードとメッシュの組み合わせ、丸みを帯びたフォルムがどんな服にも馴染みやすく、男女問わず人気があります。
価格も手頃で、初めてのニューバランスとして選ばれることが多いモデルです。
900番台：上質で大人っぽい雰囲気
「996」や「990」などに代表される900番台は、より洗練されたデザインと高いクッション性が特徴です。
特に996は“定番中の定番”といえる存在。細身のシルエットで上品に見えるため、オフィスカジュアルにも合わせやすい。
990シリーズは「1000点満点中990点」と呼ばれるほど完成度の高いモデルで、上質な素材と安定感ある履き心地を誇ります。
1000番台：技術の粋を集めたハイエンド
1000番台や2000番台は、ニューバランスのフラッグシップモデル。
最新技術を惜しみなく投入し、反発性・軽量性・耐久性を高いレベルで両立しています。
例えば「2002R」は、ハイテクなデザインと快適なクッション性を兼ね備え、近年ファッションシーンでも急上昇中です。
人気モデルの特徴と違いをチェック
どれも魅力的なモデルばかりですが、用途や好みによって向き・不向きがあります。
ここでは代表的な4つのモデルを中心に、特徴を整理します。
574：迷ったらまずこれ
カジュアルで万能。どんな服にも合うデザインで、街歩きや通勤、旅行などあらゆる場面に対応します。
ENCAPミッドソールを採用し、クッション性と安定性のバランスも◎。価格も手頃で、「最初の一足」として選ぶ人が多い理由がここにあります。
唯一の注意点は、上位モデルに比べるとクッションがやや控えめな点。長時間歩く人はもう少し上のモデルを検討してもいいでしょう。
996：大人の定番モデル
細身でスタイリッシュなシルエットが魅力。C-CAPとENCAPの２層ミッドソールで、軽さと安定感を両立しています。
「スニーカーなのに上品に見える」と評されることが多く、ジャケットスタイルやオフィスカジュアルにもなじみます。
長く履ける定番として、一足は持っておきたいモデルです。
990シリーズ：究極の履き心地
アメリカ製の高級モデルとして位置づけられ、クッション性・安定性・素材のすべてがトップクラス。
最新モデル「990v6」では、FuelCellフォームを採用し、より柔らかく弾むような感覚を実現しています。
価格は高めですが、長く愛用できることを考えればコストパフォーマンスは悪くありません。
上質な履き心地を求めるなら、このシリーズが間違いないでしょう。
2002R：トレンドと快適さを両立
過去の名作を現代的にアップデートしたハイブリッドモデル。
N-ERGYとABZORBの複合ソールで、柔らかなクッション性と反発力を兼ね備えています。
デザインもハイテク感があり、ストリートからきれいめまで幅広く合わせられるのが魅力。
「次の一足」を探している人におすすめの、今もっとも旬なモデルです。
どれを買う？ 目的別おすすめモデル
ニューバランスを選ぶときは、「何に使うか」を明確にすると迷いません。
同じスニーカーでも、用途によって最適なモデルが変わります。
- 普段使い・街歩き中心 → 574
価格・履き心地・デザインのバランスが良く、どんな服装にもマッチ。 - きれいめカジュアル・通勤にも履きたい → 996
細身シルエットで上品。スニーカーでも清潔感を出したい人に。 - クッション性・高級感を重視 → 990シリーズ
長時間歩く人や、大人の落ち着いた雰囲気を求める人に最適。 - トレンド重視・ファッション性を求める → 2002R
個性を出したい、最新モデルを楽しみたい人にぴったり。
失敗しないための選び方ポイント
せっかく買うなら、履いてから「イメージと違った」と後悔したくないもの。
ここでは購入前に確認しておきたいポイントを紹介します。
- 足の幅と甲の高さをチェック
ニューバランスはウィズ（足幅）の展開が豊富。細めから幅広まであるので、サイズ表記をしっかり確認しましょう。
試着できるなら、つま先の余裕と踵のホールド感を必ず確認するのがコツです。 - 用途を明確にする
通勤で毎日履くのか、休日の街歩き用なのか。目的によって求める機能が変わります。
クッション性を重視するなら990系、軽さ重視なら574系が向いています。 - 素材とソール構造を比較する
スエードやレザーなど素材によって印象も耐久性も変わります。
ソールの構造（ENCAP、ABZORBなど）を確認して、自分に合った履き心地を選びましょう。 - 価格と生産国を理解する
同じモデルでも「Made in USA」「Made in UK」「Made in Asia」で仕様や価格が異なります。
素材・仕上がりにこだわるならUSA／UK製、コスパ重視ならアジア製がおすすめです。 - カラーとコーディネートを意識する
定番のグレー・ネイビーはどんな服にも合わせやすい万能色。
差し色を楽しみたい人はベージュやカーキなども人気です。服装との相性をイメージして選びましょう。
ニューバランスを長く楽しむために
お気に入りの一足を見つけたら、ぜひ長く大切に履いてほしいところ。
スエード素材は防水スプレーでケアし、汚れたら専用ブラシで優しくブラッシング。
ソールがすり減ったら早めの交換を検討するのも長持ちのコツです。
ニューバランスは定番モデルが長年続くブランドなので、同じ型を買い替える楽しみもあります。
まとめ：ニューバランスを買うならどれが正解？
結局のところ、「正解」は人それぞれです。
デザイン・履き心地・価格・シーン――何を優先するかで選ぶべきモデルが変わります。
この４モデルを軸に、自分の足とスタイルに合う一足を見つけてみてください。
ニューバランスは履くほどに味が出て、自分の生活になじんでいくスニーカーです。
あなたにとって“正解の一足”が見つかるはずです。
