「ニューバランスって英語でどう書くの?」「海外ではどう発音されているの?」
スニーカー好きなら一度は気になるポイントですよね。この記事では、ブランド名 New Balance の意味や発音、略称「NB」の使われ方まで、英語的な視点からわかりやすく解説していきます。読み終わるころには、英語圏でも堂々とニューバランスを語れるようになるはずです。
New Balanceの意味とは?ブランド名に込められた想い
「New Balance」という言葉を直訳すると「新しいバランス」。
このシンプルな2語には、創業当初から変わらないブランドの理念がぎゅっと詰まっています。
1906年、アメリカ・ボストンでウィリアム・J・ライリーという人物が、足のアーチを支える“アーチサポート”を開発したのが始まりでした。彼は「足の構造を正しく支えれば、体全体のバランスが整う」と考え、会社名を New Balance Arch Support Company と名づけたのです。
名前の「New」には「革新的な」「これまでにない」という意味があり、「Balance」は「均衡」「安定」「調和」。
つまり、「新しい方法で人々の体のバランスを整える」という想いがブランド名そのものに込められています。
創業者がヒントを得たのは“鶏の足”だった?
少しユニークな逸話も残っています。創業者ライリーは、庭にいた鶏の三本指を観察して、「3点で地面を支えることで絶妙なバランスを保っている」ことに気づいたそうです。そこから人の足にも“新しいバランス”をもたらすインソールの開発に着手したといわれています。
このストーリーからもわかるように、ニューバランスという名前は単なる語感の良いフレーズではなく、足もとから身体全体の安定を生み出すという哲学の象徴なのです。
英語での発音は?正しい読み方をチェック
英語表記では New Balance と2語で書きます(スペースが入るのが正式)。
発音は以下のようになります。
- IPA表記(国際音声記号):/njuː ˈbæl.əns/(英)//nuː ˈbæl.əns/(米)
- カタカナに近づけると「ニュー・バランス」または「ヌー・バランス」
ポイントは2つ。
- “New” の部分は「ニュー」とやや長めに。
- “Balance” は最初の「バ」にアクセントを置き、「バランス」と軽く流す。
英語ネイティブは「new BALance」と後半に強勢を置く傾向があるため、強調する箇所を意識すると発音がぐっと自然になります。
日本語では「ニューバランス」と発音しても問題ありませんが、英語音声を一度聞いてみると、海外での呼び方の感覚がつかめます。
略称“NB”はどう使われている?
ロゴでもおなじみの NB。これは “New Balance” の頭文字を取った略称です。
英語圏でも「NB shoes」「NB sneakers」というように、カジュアルな会話では略して呼ばれることがあります。
日本でも「NB 574」「NB 996」といった使い方が一般的ですよね。
ただし、正式なブランド名はあくまで New Balance。略称は愛称的なニュアンスで使われています。
公式の発表や商品名、記事タイトルなどではフルネームで書くのが基本です。
“バランス”という言葉がブランド哲学そのもの
ブランド名にある「Balance(バランス)」という言葉は、単なる造語ではありません。
ニューバランスが掲げている理念を象徴しています。
- 足のバランス:アーチサポートで正しい姿勢を支える。
- 機能とデザインのバランス:ランニング性能とファッション性を両立。
- クラフトマンシップとテクノロジーのバランス:伝統的な製法と最新技術の融合。
- 地域とグローバルのバランス:Made in USA・Made in UK の製造を維持しながら世界展開。
つまり、「バランス」という言葉がブランドの核にあり、それを常に“新しい形”で提案し続けているのがNew Balanceなのです。
英語表記と日本語表記、どちらを使えばいい?
記事やSNSでブランドを紹介する際に迷うのが、「New Balance」と「ニューバランス」のどちらを使うかという点。
基本的に以下のように使い分けると自然です。
- 日本語の文章中では「ニューバランス」
- 英語を強調したい場合や公式名を示すときは「New Balance」
- どちらも書くときは「ニューバランス(英語:New Balance)」と併記
なお、「NewBalance」と一語で書くのは誤り。
ブランドの正式名はあくまで“New”と“Balance”の間にスペースが入ります。
英語サイトや商品タグでも “New Balance Athletics, Inc.” と明記されています。
海外での呼び方と日本での違い
海外では「New Balance」をそのまま使うのが一般的。
「I bought new Balances」や「NB 990s are my favorite」といった言い回しが日常的に使われています。
一方、日本では「ニューバランス」が定着しており、スニーカーファンの間では「ニュバラ」などの略称も親しまれています。
ただし、海外の人と話すときや、英語学習・海外サイトでの検索時には正式な英語表記“New Balance”を使うのが安心です。
ロゴデザインに込められた英語の意味
NBのロゴには、文字の斜線(スラッシュ)や右上がりのラインが特徴的に入っています。
これは「スピード」「動き」「進化」を象徴するデザインであり、ブランド名に含まれる“Balance=安定”と対比させることで、「動きと安定のバランス」を視覚的に表現しています。
つまり、ロゴそのものがブランド名の英語的意味を体現しているのです。
新しい動きの中に、しっかりとした安定感を持つ——まさに New Balance の哲学をそのままビジュアル化したデザインといえます。
ブランド名の由来を知ると、靴がもっと面白くなる
スニーカーを選ぶとき、モデル番号やデザインばかりに目がいきがちですが、ブランド名の意味を知ると見え方が変わります。
たとえば、「足を支える」「身体のバランスを整える」という原点を知ると、履き心地へのこだわりが単なる宣伝文句ではないことが理解できます。
また、“New”という言葉が示すように、常に新しい素材や形を追求する姿勢もブランド名とつながっています。
つまり、「名前そのものがブランドの哲学」。
これは他のスニーカーブランドと一線を画す、ニューバランスらしい魅力といえます。
英語での使い方の例
英語圏での実際の使われ方をいくつか紹介します。
- I bought a pair of New Balance sneakers.
(ニューバランスのスニーカーを一足買った。) - These NB 990s are perfect for running.
(このNB 990はランニングに最適だ。) - New Balance is known for comfort and quality.
(ニューバランスは快適さと品質で知られている。)
このように “New Balance” は名詞として扱われ、略称 “NB” も日常的に使われています。
海外で会話するときは「new BAL-ance」と発音すれば、しっかり通じます。
ニューバランスを英語でどう言う?ブランド名の意味や発音・略称を徹底解説
ここまで見てきたように、「ニューバランス」は英語で New Balance。
意味は「新しいバランス」で、足元から体の安定を支えるという創業理念が込められています。
発音は「ニュー・バランス」、略称は「NB」。
どれもシンプルながら、ブランドの哲学や歴史をそのまま体現しています。
ロゴのデザインや製品展開にも、“バランスを取る”という英語本来の意味が息づいているのがわかります。
これからスニーカーを選ぶとき、英語の「New Balance」という言葉を少し意識してみてください。
そこには単なる名前以上のメッセージが込められていることに気づくはずです。


