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ニューバランスはどこの国のメーカー?誕生の地とグローバル展開をわかりやすく解説

スニーカーの定番ブランドとして世界中で愛されている「ニューバランス」。街を歩けば必ずと言っていいほど見かける人気ブランドですが、ふと「ニューバランスってどこの国のメーカーなんだろう?」と気になったことはありませんか?
この記事では、ニューバランスの発祥の地から世界展開、そして日本での人気の理由までを、わかりやすく解説します。


ニューバランスはアメリカ発祥のブランド

ニューバランスの起源は1906年、アメリカ・マサチューセッツ州ボストンに遡ります。創業者のウィリアム・J・ライリーは、当時まだ珍しかった「足のアーチを支えるためのインソール(中敷き)」を開発し、「New Balance Arch Support Company(ニューバランス・アーチ・サポート・カンパニー)」として事業を始めました。
ブランド名の「New Balance(新しいバランス)」は、鶏の足の三点支持構造から着想を得たと言われています。ライリーは「人間の足もバランスを支える構造が大切だ」と考え、インソールの改良を重ねました。

当初は靴ではなく補助具のメーカーでしたが、次第に靴本体の製造へと進出。1961年に世界初のランニングシューズ「トラックスター」を発売し、これが大ヒット。以降、アスリートや一般ランナーを中心に人気を集め、スポーツシューズブランドとしての地位を確立していきます。


ジム・デイヴィスによる転機と急成長

1972年、ジム・デイヴィスという青年がニューバランスを買収します。彼が指揮をとるようになってから、ブランドは一気に世界的な存在へと成長しました。
当時アメリカでは健康志向の高まりとともにランニングブームが起こっており、ニューバランスは「足にフィットする高品質なランニングシューズ」として注目を浴びました。

また、他ブランドにはなかった「ワイズ(足幅)」の豊富な展開が人気の理由の一つです。細い足から幅広まで、足の形に合わせて選べる設計は多くのランナーに支持され、「足に合う靴=ニューバランス」というイメージが定着しました。


現在の本社と企業形態

現在もニューバランスの本社はアメリカ・マサチューセッツ州ボストンにあります。正式名称は「New Balance Athletics, Inc.」。
上場していない非公開企業で、現在も家族経営に近い形態を保っています。世界中に約8,000人の従業員を抱え、スポーツシューズだけでなく、アパレルやアクセサリーなど幅広いアイテムを展開しています。


「Made in USA」「Made in UK」に込められたこだわり

ニューバランスの大きな特徴は、いまもなお「自社工場で製造を続けている」という点にあります。
アメリカではマサチューセッツ州やメイン州に工場を持ち、イギリスではフリムビーという町に拠点を構えています。これらの工場で作られるモデルには「Made in USA」や「Made in UK」と表記され、クラフトマンシップを象徴する高品質ラインとして知られています。

このこだわりは、単なるブランド戦略ではありません。創業者の理念である「足に合う靴を、誠実に作る」という姿勢を今も引き継いでいるのです。
手作業による製造工程が多く、素材選定にも厳しい基準を設けているため、完成したシューズは耐久性・履き心地ともに優れています。

一方で、すべてのモデルがアメリカやイギリス製というわけではありません。
人気の定番モデルの多くは、中国、ベトナム、インドネシアなどアジア諸国でも生産されています。これは、需要の増加に対応するためのグローバル生産体制の一環です。
つまり、「ニューバランスはアメリカのメーカーだが、製造は世界中で行われている」というのが正しい理解になります。


世界120か国以上に展開するグローバルブランド

現在、ニューバランスは世界120か国以上で販売されています。
北米・ヨーロッパはもちろん、アジア市場でも存在感が非常に強く、日本や韓国、中国ではファッションブランドとしても高い人気を誇ります。

特に日本市場では、1980年代以降「グレースニーカー」と呼ばれる定番カラーが支持され、街履きとしての地位を確立しました。
一時は「おじさんスニーカー」と揶揄されることもありましたが、近年ではそのレトロで洗練されたデザインが再評価され、若者からも絶大な人気を集めています。

また、ファッションブランドとのコラボレーションも活発で、atmos、BEAMS、UNITED ARROWSなどとの別注モデルは発売のたびに話題に。機能性とデザイン性を両立したニューバランスは、いまや“ランニングシューズの枠を超えたファッションアイコン”といえる存在になっています。


ニューバランスが愛される理由

ニューバランスが100年以上も世界中で支持され続けている理由は、いくつかあります。

  1. 足に合う靴を作るという哲学
     創業以来の信念である「フィット性の追求」は今も変わりません。豊富なワイズ展開とラスト(木型)設計により、誰の足にも快適なフィット感を提供します。
  2. 職人の手作業と品質へのこだわり
     アメリカやイギリスの工場では、ベテラン職人が丁寧に仕上げることで高い品質を維持。大量生産では出せない温かみがあります。
  3. 時代に合わせたデザイン進化
     機能性をベースにしながらも、トレンドを取り入れたスタイリッシュなモデルを次々と発表。990シリーズ2002R9060など、どの時代にも代表作があります。
  4. サステナブルな取り組み
     近年は再生素材の活用や、環境負荷を減らす製造プロセスの導入など、サステナビリティにも力を入れています。

日本人との相性の良さ

日本では「幅広・甲高」の足型を持つ人が多く、ニューバランスのワイズ展開は非常に相性が良いとされています。
また、シンプルで落ち着いたカラーリングが多いため、ビジネスカジュアルやきれいめコーデにも合わせやすく、男女問わず人気があります。

さらに、日本市場向けの限定モデルや「Made in Japan」ラインも登場し、コレクターやスニーカーファンの注目を集めています。
価格帯も幅広く、エントリーモデルからプレミアムモデルまで選べるのも魅力です。


世界に広がるニューバランスの未来

ニューバランスは現在も「自社で作ること」にこだわり続けています。
多くのブランドがOEM生産を主流とする中、自ら工場を持ち、品質を管理する姿勢は珍しい存在です。
こうしたものづくりへの真摯な姿勢が、長年にわたって信頼を得てきた最大の理由といえるでしょう。

さらに、AIや3Dプリントを活用したカスタムシューズ開発にも取り組み、次世代のランニングテクノロジーを追求しています。
歴史と伝統を大切にしながら、新しい技術で“新しいバランス”を探し続けるブランド。それがニューバランスの真髄です。


ニューバランスはどこの国のメーカー?まとめ

最後に、改めて整理しておきましょう。
ニューバランスはアメリカ合衆国・マサチューセッツ州ボストンで誕生したメーカーです。
現在も本社はアメリカにあり、「Made in USA」や「Made in UK」ラインをはじめ、世界中に製造拠点と販売ネットワークを展開しています。

100年以上の歴史を持ちながら、今も進化を止めないニューバランス。
「足に合う靴を、誠実に作る」という創業時の理念は、時代を超えて多くの人に愛され続けています。
これからも、世界中で“新しいバランス”を生み出すブランドとして歩み続けることでしょう。

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