スニーカーを選ぶとき、多くの人が「サイズ（長さ）」だけに注目しがちですが、実は“足幅”も同じくらい重要です。ニューバランスの靴を見ていると、「2E」や「4E」といった表記を見かけますよね。これは単なる記号ではなく、履き心地を左右する大切な要素。今回は、この「2E」と「4E」の違いを分かりやすく解説し、足幅に合った選び方とおすすめモデルを紹介していきます。
2E・4Eとは？ニューバランスの「ワイズ表記」を理解しよう
まず、2Eや4Eとは何を指しているのでしょうか。
これは「ウイズ（width）」や「ワイズ」と呼ばれる足の横幅・足囲を示す表記です。靴のサイズが“足の長さ”を基準にしているのに対し、ワイズは“足の太さ”を表しています。
ニューバランスでは、足の幅や甲の高さに合わせて複数のワイズが用意されています。
一般的には次のような基準で区分されています。
- 【メンズ】D（やや細め）→2E（標準）→4E（幅広）→6E（特に幅広）
- 【レディース】B（やや細め）→D（標準）→2E（幅広）→4E（特に幅広）
つまり、数字やアルファベットが増えるほど横幅が広くなるということ。日本人は欧米人に比べて足幅が広い傾向があるため、2Eや4Eを選ぶ人が多いのです。
ニューバランスの2Eとは？標準的で安定感のあるフィット感
ニューバランスにおける「2E」は、メンズの場合“標準幅”とされているワイズです。
多くの人の足型に合うように設計されており、ほどよいフィット感と安定性が特徴です。
履いた瞬間に感じるのは、足をしっかり包み込むようなホールド感。
横幅が広すぎず狭すぎず、長時間歩いても疲れにくいバランスの良さが魅力です。
ウォーキングからランニング、通勤・通学まで幅広いシーンで使いやすく、万人向けのワイズと言えるでしょう。
ただし、同じ2Eでもモデルによって木型（ラスト）やアッパーの素材が違うため、フィット感に差が出ることがあります。たとえば「M996」の2Eと「M990v6」の2Eでは、甲の高さや前足部のゆとりが微妙に異なります。
そのため、同じワイズでも試着して確かめるのがおすすめです。
ニューバランスの4Eとは？幅広設計でゆったり快適な履き心地
一方、「4E」は2Eよりもさらに横幅が広く設計されたワイズです。
足の甲が高い方や、横に広い足型の方に向いており、圧迫感を感じにくいのが特徴。足のむくみや疲労を軽減したい人にも人気があります。
実際、同じサイズでも2Eと4Eでは足囲に数センチの差があり、履いたときの印象が大きく変わります。
2Eが「ピタッとしたフィット感」だとすると、4Eは「包み込まれるようなゆとり」。
長時間歩くときや、仕事で立ちっぱなしの方にはこの余裕がありがたいと感じるでしょう。
ただし、4Eを選ぶと靴の見た目がややボリューム感のあるシルエットになります。
スリムなパンツスタイルに合わせる場合は、全体のバランスを考えるのがポイントです。
2Eと4E、どっちを選ぶべき？足幅別の選び方ガイド
では、自分にはどちらが合っているのでしょうか。ここでは簡単な判断基準を紹介します。
- 普通〜やや細めの足幅 → 2Eが基本
- 足幅が広め・甲が高い → 4Eがおすすめ
- 一日中履く／むくみやすい → ゆとりのある4Eが快適
- スポーツやランニングなどでホールド感を重視 → 2Eが安定
さらに、靴を選ぶ際は「試着する時間帯」も重要です。足は午後から夕方にかけてむくみやすくなります。朝にピッタリでも、夕方にはきつく感じることも。
そのため、実際の使用時間に近いタイミングで試着するのが理想です。
また、同じワイズでもモデルによって履き心地が異なります。たとえば「990シリーズ」と「880シリーズ」ではソール構造が違うため、フィット感も変わります。ワイズ表記だけに頼らず、モデルごとの特徴を理解して選びましょう。
2E・4Eの履き心地を比較してみた体感レビュー
実際に履き比べた人の声をまとめると、次のような傾向があります。
- 2Eの印象：「足がしっかり固定される」「走ってもブレない」「フィット感が高い」
- 4Eの印象：「圧迫感がなく快適」「長時間履いても痛くならない」「足が広がっても安心」
特に4Eは、立ち仕事やウォーキング、旅行など、長時間靴を履くシーンに向いています。
ただし、あまりにも余裕がありすぎると、靴の中で足が動きすぎて疲れやすくなることも。
もし「かかとが浮く」「つま先が滑る」と感じたら、靴紐の締め具合で調整してみましょう。
2E・4Eの展開があるおすすめニューバランスモデル
ニューバランスは多くのモデルで2Eや4Eを展開しています。ここでは代表的な人気モデルをいくつか紹介します。
1. MW880（2E／4E）
ウォーキング向けの定番モデル。柔らかいクッション性と安定したソール構造で、足幅の広い人にも人気。4Eモデルは足の甲が高い人にもフィットしやすいです。
2. Fresh Foam 880 v6（2E／4E）
ランニングから普段使いまで対応する万能モデル。Fresh Foamミッドソールのクッションが特徴で、長時間履いても疲れにくい。2Eと4E両方の展開があるため、履き比べる価値あり。
3. UA900（幅広設計）
メンズ向けフィットネス・ウォーキングモデル。4E展開があり、軽量ながら安定感抜群。日常履きにもおすすめです。
4. ME420（2E）
リーズナブルながらしっかりした作りのエントリーモデル。2E仕様でフィット感が良く、初めてニューバランスを選ぶ人にも人気があります。
どのモデルも、ニューバランスらしい履き心地とデザイン性を両立しています。記事で紹介する際は「同モデルで2Eと4Eを比較できる点」を強調すると、読者の関心を引きやすいでしょう。
足幅を正しく測って、失敗しないスニーカー選びを
自分の足幅を把握せずに靴を選ぶと、「サイズは合っているのに痛い」「長く歩くと疲れる」といったトラブルにつながります。
足囲（甲の一番高い部分の周囲）をメジャーで測り、足長だけでなく足幅も意識することが大切です。
また、左右の足の大きさが違う人も珍しくありません。両足を測って、より大きい方に合わせて選びましょう。むくみや甲の高さも含めて、自分の足を知ることが快適な靴選びの第一歩です。
ニューバランスの2E・4Eの違いを理解して、自分にぴったりの一足を
「2E」と「4E」の違いは、単なる数字の差ではなく“履き心地そのものの違い”です。
2Eはフィット感とホールド性を重視した標準的な幅、4Eはゆったり快適に履ける幅広タイプ。どちらが良い・悪いではなく、自分の足型や用途に合う方を選ぶことが大切です。
試着のときには、長さだけでなく“幅のフィット感”にも注目してみてください。
自分の足にジャストフィットするニューバランスを見つければ、歩くことや走ることがもっと楽しく、快適になります。
あなたの足に本当に合うのは、2Eですか？それとも4Eですか？
ぜひ一度、履き比べて違いを体感してみてください。
