街を歩いていると、ふと目に入る赤と黒の組み合わせ。落ち着きの中に存在感を放つこのカラーリングが、いまニューバランスのスニーカー界で静かなブームになっている。定番のグレーや白に飽きた人たちが次に手を伸ばしているのが、まさにこの「赤黒スニーカー」だ。では、なぜ今このカラーが注目を集めているのか。そして、どんなモデルがストリートで映えるのか。今回はその魅力をじっくり掘り下げていこう。
赤黒スニーカーが人気を集める理由
まずは、なぜ“赤×黒”という配色がこれほどまでに人気なのか。その理由は大きく三つある。
一つ目は、視覚的なインパクトだ。黒はファッションのベースカラーとして誰にでも馴染む一方、赤はコーデ全体を引き締めるアクセントになる。つまり「落ち着き」と「主張」のバランスが完璧なのだ。シンプルな服装でも足元に赤が入るだけで、全体の印象が一気に締まる。ストリートでも自然に映える配色といえる。
二つ目は、時代を超えて愛されるクラシック感。赤と黒の組み合わせは、スポーツ・モード・ストリートどのジャンルにも馴染む。特にニューバランスのスニーカーは、定番シルエットの中にカラーで遊びを加えることで、上品さとラフさの両方を表現できるのが強みだ。
三つ目は、ファッションの流れそのもの。ここ数年、ストリートでは“白スニーカー一辺倒”から脱却し、差し色で個性を出す流れが加速している。黒をベースに赤を効かせたデザインは、派手すぎず地味すぎない。街でもオフィスカジュアルでも浮かない絶妙なバランスが、多くの人に支持される理由だ。
定番モデルから選ぶ赤黒ニューバランス
ニューバランスの魅力は、どのモデルにもそれぞれの個性があること。赤黒カラーを選ぶなら、以下のモデルを押さえておきたい。
1. New Balance 996
永遠の定番と呼ばれる996は、細身のシルエットとクラシックなランニングスタイルが特徴。赤黒カラーの「CM996BRD」などは、深みのある赤が黒と調和し、大人っぽい印象を与えてくれる。スエード素材の質感が高級感を生み出し、履きこむほどに味が出るのも魅力だ。
2. New Balance 990v6
“Made in USA”シリーズの中でも特に注目を集めるモデル。安定性とクッション性を兼ね備えた履き心地はそのままに、赤や黒のアクセントがモダンな印象を演出する。近年では赤を基調にした「Community Red」カラーも話題となり、ファッション好きの間で人気が再燃している。
3. New Balance 1906R
2000年代初期のランニングシューズをリファレンスした1906Rは、メッシュとTPU素材のコンビが特徴的。赤×黒の組み合わせなら、スポーティーさとストリート感を両立できる。太めのソールがトレンド感を強調し、スウェットやカーゴパンツとの相性も抜群だ。
4. New Balance 574
クラシックなデザインで幅広い層に人気の574。黒をベースに赤を効かせた配色は、どんなコーデにも馴染む万能選手だ。デニムにもスラックスにも合わせやすく、初めて赤黒スニーカーを履く人にもおすすめできる。
赤黒スニーカーがストリートで映える理由
赤黒スニーカーの最大の魅力は、やはり**「足元で主張できる」**という点に尽きる。ストリートスタイルにおいて、足元は“ファッションの仕上げ”であり、“全体のバランスを整えるパーツ”でもある。
赤黒の配色は、モノトーンコーデやオーバーサイズのスタイルにアクセントを加え、視線を集める力を持っている。
特にニューバランスのように立体的なデザインのスニーカーは、配色によってシルエットの立ち上がりが際立つ。たとえば黒ベースに赤の「Nロゴ」が入るだけで、シューズ全体の輪郭がくっきり見える。街灯や夕日、SNSの写真でも印象的に映るのだ。
また、赤黒は性別を問わず履ける色。メンズならストリート寄りの無骨さを、レディースなら都会的でモードな印象を演出できる。ペアコーデにも適しており、さりげないお揃い感を出すのにもぴったりだ。
コーディネートのコツ:足元を主役にするか、引き立てるか
赤黒スニーカーを履くときに意識したいのが、“主役にする”か“引き立て役にする”かというバランスだ。
足元を主役にするコーデ
黒のパンツやデニムを合わせて、スニーカーの赤を際立たせる。トップスは白やグレーでまとめ、足元を一番目立たせるのがコツ。キャップやバッグに赤をワンポイント入れると統一感が出て、より洗練された印象になる。
足元を引き立て役にするコーデ
全体を黒やネイビーなどのダークトーンでまとめ、赤黒スニーカーを“差し色”に使う。派手すぎないのにおしゃれに見えるバランスで、普段使いにも最適だ。ジャケットやロングコートと合わせても浮かず、大人っぽく仕上がる。
いずれのパターンでも重要なのは、パンツの丈感。裾がスニーカーにかぶりすぎると赤が隠れてしまうため、アンクル丈やロールアップで軽さを出すとバランスが取れる。
赤黒スニーカーを長く履くためのケア方法
どんなにかっこいいスニーカーでも、汚れてくすんでしまえば魅力は半減する。赤黒スニーカーは特に色味が際立つ分、メンテナンスが重要だ。
- 履く前に防水スプレーを使用する(スエード素材の場合は専用のものを)。
- 乾いた布でこまめに汚れを拭き取る。
- 赤部分は色落ちが起こりやすいため、濡れたまま放置しない。
- 黒部分のツヤを保つため、専用クリーナーで優しく磨く。
また、保存時には直射日光を避け、風通しのよい場所で保管するのがポイント。赤の退色を防ぎ、黒の深みを維持することができる。
人気急上昇の背景:トレンドとカルチャーの交差点
ニューバランスの赤黒スニーカー人気が加速している背景には、スニーカーカルチャーの変化がある。
以前は「限定コラボ」や「希少モデル」が注目されていたが、最近では“自分らしいカラーを選ぶ”という方向にシフトしている。つまり、派手なモデルよりも、普段使いできて個性を出せるカラーが支持されているのだ。
その中で、赤黒はまさに“ちょうどいい個性”を持つ配色。SNSでも「映えるけど使いやすい」と話題になり、ストリートスナップやコーデ投稿でも登場頻度が上がっている。
さらに、限定カラーや別注モデルも相次ぎリリースされており、ファンの間では「赤黒を見つけたら即買い」という声も多い。
これから赤黒スニーカーを選ぶなら
もし「次の1足」を探しているなら、まずは自分のスタイルをイメージしてみよう。
普段からカジュアル派ならNew Balance 574やNew Balance 996のようなクラシックモデル。トレンドを取り入れたいならNew Balance 1906RやNew Balance 990v6のようなボリュームのあるタイプがおすすめだ。
素材感にも注目し、スエードなら柔らかく上品に、メッシュなら軽やかでスポーティーに仕上がる。赤と黒の割合によっても印象が変わるので、試着時には鏡で全体のバランスを確認してほしい。
ニューバランスの赤黒スニーカーが人気急上昇!ストリートで映えるおすすめモデル紹介
落ち着いた黒に、情熱的な赤。そのコントラストが生み出す存在感は、ほかのカラーにはない独特の魅力を持っている。
ニューバランスの赤黒スニーカーは、クラシックさとモダンさを兼ね備え、どんなファッションにも自然に溶け込む万能な1足だ。
「いつものコーデを少し変えたい」「足元で差をつけたい」と思ったときこそ、赤黒のニューバランスを試してみてほしい。
ストリートでも、オフィスでも、休日の街歩きでも、きっとその足元があなたのスタイルを引き立ててくれるはずだ。


