スニーカーの履き心地を左右する要素のひとつが「紐の通し方」。
特にニューバランス 574のように、モデルやワイズ（幅）、用途が幅広いブランドでは、ちょっとした紐の通し方の違いが驚くほどフィット感や印象を変えます。
この記事では、基本から応用まで、ニューバランス 574の紐の通し方と結び方を徹底的に解説します。
なぜ「紐の通し方」が大切なのか
スニーカーを履くとき、多くの人は「紐を通すのは作業」と思っているかもしれません。
しかし実際は、紐の通し方や結び方を工夫するだけで、見た目の美しさだけでなく、履き心地・安定性・疲れにくさまで変わります。
ニューバランス 574のスニーカーはモデルごとに形状が微妙に異なり、足幅や甲の高さに応じて設計が変えられています。
だからこそ、「自分の足に合う通し方」を選ぶことが重要です。
たとえば、かかとが浮きやすい人はヒールロック（ランナーズループ）を活用することでズレを防ぎ、甲が高い人は穴を飛ばして通すことで圧迫感を軽減できます。
基本の通し方を押さえよう
まずは基本的な通し方から。どんなモデルでも通用する「クロス通し」を覚えておくと安心です。
- 紐の両端を揃えて、一番下の穴（アイレット）に外側から通す。
- 片方の紐を反対側の穴に交差させながら上へ通す。
- 同じ動作を上まで繰り返す。
- 最後の穴で左右の長さを整え、蝶結びで固定。
この通し方は、見た目も整いやすく、足全体をしっかり包み込むようなホールド感があります。
ただし、足の甲が高い人や幅広タイプの人は、締めすぎると痛みや圧迫感を感じることがあるため注意が必要です。
見た目重視の「ストレート通し」
ファッション性を重視したい人に人気なのが「ストレート通し（ファッションラシング）」です。
文字通り、外側の紐が一直線に見えるように通す方法で、シンプルかつスタイリッシュな印象に仕上がります。
手順は少し複雑ですが、慣れると美しく仕上がるのでおすすめです。
- まず、紐を下から通して均等に揃える。
- 片側の紐はそのまま上の穴へ直線的に通す。
- もう片方を反対側に交差させて通し、内側で上下に渡す。
- これを繰り返すことで、外から見たときに横ラインがまっすぐになります。
この通し方は見た目がスッキリする分、ホールド力は控えめ。
そのため、普段履きやタウンユースにおすすめです。
機能性重視なら「ラダー通し」や「ヒールロック」
ラダー通し（Ladder Lacing）
ランニングやウォーキングでの安定性を求める人には「ラダー通し」が最適。
紐を縦と横に組み合わせるように通すことで、靴全体の締め付けが均一になり、長時間歩いても疲れにくくなります。
- 縦に通した紐の間を、横の紐がはしごのように渡るのが特徴。
- 特に前足部や甲周りのホールドが強く、足のズレを防ぎやすい。
- 見た目にも独特の存在感があり、機能性とデザイン性を両立できます。
ヒールロック（ランナーズループ）
かかとが浮く、靴擦れが起きるという人に効果的なのが「ヒールロック」。
ニューバランス 996の一部モデルには、上部に2つ並んだアイレット（ダブルホール）が用意されており、そこに紐をループ状に通して締めることで、かかとをしっかり固定できます。
通し方のポイントは次の通りです。
- 上から2番目の穴に紐を内側から外側へ通す。
- すぐ隣の穴に戻してループを作る。
- 反対側の紐をそのループに通して締める。
- 蝶結びで固定。
この方法を使うと、足首まわりが安定し、靴の中で足が動きにくくなります。
ランニングや通勤・通学など、長時間の着用にもおすすめです。
足型に合わせた通し方の工夫
甲高タイプ
甲の高さがある人は、中央部分のアイレットを一段飛ばして通すことで、圧迫を軽減できます。
これにより、血流の妨げや痛みを防ぎながら快適な履き心地に。
幅広タイプ
足幅が広い人には、ストレート通しや緩めのクロス通しが向いています。
紐を強く引っ張りすぎず、前足部に少しゆとりを残すのがコツです。
細身タイプ
足が細くて靴の中で遊ぶ感じがある場合は、ヒールロックでホールドを強化しましょう。
また、ラダー通しを使うと、甲からかかとまでの安定感がぐっと高まります。
紐の素材と長さ選びで印象が変わる
通し方と同じくらい重要なのが、紐の素材や長さ。
ニューバランス 990のスニーカーはモデルによって穴の数が異なるため、適した長さを選ばないと余りすぎたり、逆に足りなくなったりします。
- 6〜7ペアのアイレット：およそ100〜120cm前後が目安。
- 8ペア以上：130〜150cm程度が適切。
また、平紐はほどけにくく安定感があり、丸紐は軽くてカジュアルな印象。
素材はコットンなら柔らかく、ポリエステルなら耐久性が高い傾向があります。
スニーカーの色に合わせて紐を変えると、印象を簡単に変えられるのも魅力です。
たとえば、グレーやネイビーのニューバランス 574に白い紐を合わせると軽やかに、黒い紐に変えるとシックで引き締まった印象になります。
見た目をアップさせる紐アレンジ
最近では、紐の通し方をファッションとして楽しむ人も増えています。
InstagramやYouTubeでは、ニューバランス 550やニューバランス 996を使った紐アレンジ動画も多く、通し方を変えるだけで「新品のように印象が変わる」と話題です。
人気のアレンジ例を紹介します。
- バーラシング（Bar Lacing）
横に一直線のラインを強調したシンプルな見た目。ミニマルなコーデにマッチ。 - ジグザグ通し
個性的で遊び心のあるデザイン。カラー紐を使うとより映えます。 - 片側だけ色を変えるミックス通し
左右で異なる印象を出したいときにおすすめ。
見た目の印象を変えつつ、履き心地にも差をつけられるのが紐アレンジの魅力。
その日の服装や気分に合わせて変えるのも楽しいポイントです。
紐の通し方でよくある失敗と対策
どんなに丁寧に通しても、次のような失敗をすると効果が半減します。
ありがちな例と対策を確認しておきましょう。
- 左右の紐の長さが違う
→ 最初に均等に通す。途中で引っ張りすぎない。 - 締めすぎて足が痛い
→ 特に甲高の人は、中央の穴を一段スキップする。 - 紐がほどけやすい
→ 結び目を二重にするか、グリップ力のある平紐を選ぶ。 - 見た目が崩れている
→ 通し方を統一し、左右対称を意識する。 - 上部の穴を使っていない
→ ヒールロックを活用し、かかと浮きを防止。
これらを意識するだけで、見た目も機能も格段に向上します。
モデル別におすすめの通し方
ニューバランス 574はモデルによって履き心地やデザインが異なるため、紐の通し方も少し変えるとさらに快適になります。
- ニューバランス 574・ニューバランス 996などの定番カジュアルモデル
→ ストレート通しやクロス通し。見た目のバランス重視。 - ニューバランス 990・ニューバランス 2002Rなどの高機能モデル
→ ヒールロック＋ラダー通しでホールド感アップ。 - **ニューバランス 327**やニューバランス 550などのファッションモデル
→ バーラシングやカラーレースでデザイン性を引き立てる。
同じモデルでも紐を変えるだけで印象がガラッと変わるので、気分転換にも最適です。
ニューバランス 574の紐の通し方をマスターして理想の履き心地に
靴紐は単なる固定具ではなく、スニーカーの性能を引き出す“調整パーツ”。
通し方や結び方を工夫すれば、ニューバランス 574本来の履き心地をさらに引き出せます。
見た目を整えたい人はストレート通し、安定感を重視するならヒールロック。
歩きやすさとおしゃれを両立させたい人は、自分に合った通し方を試してみてください。
ちょっとした工夫が、スニーカーライフをもっと快適に、もっと楽しくしてくれます。
今日からあなたも、自分だけの「ニューバランス 574の紐の通し方」で足元をアップデートしてみませんか？
