スニーカーが次々と進化し、厚底やハイテクモデルが話題を集めるなかで、あえて「ローテク」に惹かれる人が増えています。派手さよりも履き心地やフォルムの美しさ、そして“普遍的なかっこよさ”を大切にするクラシック派にとって、ニューバランスのローテクモデルはまさに理想的な選択肢です。この記事では、人気の定番モデルから選び方のポイントまで、ニューバランスのローテクスニーカーを徹底解説します。
なぜ今「ローテクモデル」が注目されるのか
ローテクスニーカーとは、最新技術や厚底ソールを排した、クラシックな構造とデザインのスニーカーを指します。シンプルで飽きのこないフォルム、どんなファッションにも合わせやすい汎用性が人気の理由です。
ニューバランスは1906年にアメリカ・ボストンで創業し、もともとは矯正靴メーカーでした。そのため、履き心地やフィット感へのこだわりが強く、ローテクモデルでも“快適性を犠牲にしない”のが特徴です。
現在、トレンドとして厚底スニーカーやハイテクデザインが多い中で、「どんな服装にも合う」「履き続けても飽きない」といった理由から、あえてローテクモデルを選ぶ人が増えています。街でもオフィスでも浮かない、そんな万能さが魅力です。
ニューバランスのローテクスニーカーの魅力
ニューバランスのローテクモデルは、単に“古い形”ではなく、長年愛されてきた理由があります。
1. どんな服にも合うデザイン
ローテクモデルの魅力は、シンプルで洗練されたシルエット。大きすぎないNロゴや落ち着いたカラーリングが、カジュアルにもきれいめにもフィットします。デニムはもちろん、スラックスやワンピースにも自然に馴染むのが特徴です。
2. 履き心地の良さ
ニューバランスといえば「履き心地」。ローテクであっても、ソールにはENCAPやC-CAPなどの独自クッション素材を使用し、歩行の安定性と軽さを両立しています。クラシックな見た目ながら、長時間歩いても疲れにくいのが嬉しいポイントです。
3. 長く履ける耐久性
素材にもこだわりがあり、スエード×メッシュのアッパーは通気性と耐久性を両立。履き込むほどに味が出るため、“育てるスニーカー”として愛用する人も多いです。
人気のローテクモデルランキング
ここからは、クラシック派に特に支持されているニューバランスのローテクモデルを紹介します。
第1位:New Balance 574
1988年に登場した「574」は、トレイルランニング用として開発されたモデル。丸みを帯びたフォルムと大きめのNロゴが印象的で、ニューバランスの代名詞ともいえる一足です。
ソールにはENCAP構造を採用しており、安定感とクッション性を両立。見た目はローテクながら、履き心地は現代的。カジュアルにもスポーティにも合う万能モデルです。
おすすめポイント
- ゆったりめのフィット感で幅広の足にも快適
- 手頃な価格帯で初めてのニューバランスにも最適
- 豊富なカラーバリエーションで、季節やスタイルに合わせやすい
グレーやネイビーなど、定番カラーを選べば長く使える一本になります。
第2位:New Balance 996
1988年に発売された「996」は、ニューバランスの中でも細身のシルエットを持つモデル。スタイリッシュでスマートな印象が特徴です。スーツやジャケットスタイルにも違和感なく馴染むため、“大人のローテクスニーカー”として人気があります。
C-CAPとENCAPを組み合わせたソール構造により、見た目はクラシックながら高いクッション性を発揮。軽快でバランスの良い履き心地です。
おすすめポイント
- 細身のデザインで足元をスッキリ見せる
- 上品な素材感でキレイめコーデにも対応
- グレーやブラックなど落ち着いた色味が多く、ビジネスカジュアルにも合う
細身のラスト(木型)を使用しているため、幅広の人はハーフサイズアップも検討すると良いでしょう。
第3位:New Balance 373
574よりもややコンパクトなシルエットを持つ「373」は、クラシックラインの中でも軽量モデル。価格も手頃で、日常使いにぴったりです。メッシュとスエードを組み合わせたデザインは、どんな季節でも快適に履ける仕様になっています。
おすすめポイント
- 軽くて歩きやすい
- シンプルなデザインで幅広い年代に人気
- カラーバリエーションが豊富で、ファッションのアクセントに
第4位:New Balance 220
レトロなランニングシューズのデザインを受け継ぐ「220」は、より“ローテク感”を強く感じられるモデル。スリムなフォルムと細めのNロゴが特徴で、1970年代のアーカイブを現代的に再現しています。
おすすめポイント
- 軽快な見た目でファッション性が高い
- シンプルながら存在感のあるシルエット
- 価格がリーズナブルで、普段使いに最適
パンツスタイルはもちろん、ワンピースやスカートにも相性が良く、女性人気も高いモデルです。
第5位:New Balance 420
クラシックなランニングシューズの雰囲気を持つ「420」は、スリムで軽量。シンプルな見た目ながら、履き心地の良さとスタイリッシュさを兼ね備えています。
おすすめポイント
- モダンなシルエットで都会的な印象
- クッション性に優れ、歩きやすい
- モノトーンコーデにもぴったりなデザイン
クラシック派が押さえるべき選び方のポイント
ローテクモデルを選ぶ際には、デザインだけでなく“自分の足との相性”も大切です。
- フィット感を確認する
ニューバランスはモデルによって木型(ラスト)が異なります。幅広の人は574、細身が好みなら996など、自分の足型に合わせて選ぶのがポイント。 - カラーはベーシックを基準に
グレー、ネイビー、ブラックなどの定番カラーは、服装を選ばず長く愛用できます。最初の一足としては無彩色系がベスト。 - 素材と質感にも注目
スエード×メッシュの組み合わせは通気性と高級感を両立。経年変化も楽しめるため、長期的に使うほど味が出ます。 - 価格と用途のバランスを意識する
仕事・休日兼用で使うなら996、カジュアルに履くなら574や373など、ライフスタイルに合わせて選ぶのが正解です。
まとめ:ニューバランスのローテクモデルは“時代を超える一足”
流行が移り変わる中で、ニューバランスのローテクモデルは「変わらないかっこよさ」と「履き心地の良さ」を兼ね備えた名作です。どのモデルも派手すぎず、シンプルで上品。だからこそ、日常に自然と馴染み、長く愛され続けています。
「New Balance 574」「New Balance 996」「New Balance 373」——どれも一見似ていますが、それぞれに個性があり、履く人のスタイルをさりげなく引き立ててくれる存在です。クラシック派にとって、ニューバランスのローテクスニーカーは“永遠の定番”といっても過言ではありません。
自分の足に合った一足を見つけて、ぜひ長く付き合える相棒として迎えてみてください。きっと履くたびに、“ローテクの良さ”を実感できるはずです。


