バスケットボールシューズ選びで迷ったとき、「ニューバランスのTwo WXY（トゥー・ダブリューエックスワイ）」という名前を耳にしたことがある人も多いでしょう。ここ数年で一気に注目度を高めたニューバランスのバッシュシリーズであり、最新モデル「Two WXY v5」はその完成度の高さから、国内外で高く評価されています。今回は、このTwo WXYシリーズの魅力や特徴、そしてなぜ多くのプレーヤーから支持されているのかを、わかりやすく解説していきます。
Two WXYとは？ニューバランスの「ポジションレス」コンセプトを体現するバッシュ
Two WXYシリーズは、ニューバランスが「ポジションレス・バスケットボール」をテーマに開発したバッシュです。名前の「WXY」は、座標軸を意味する「X・Y・Z」から着想を得ており、どの方向にも自由に動けることを象徴しています。つまり、ガードやフォワード、センターといった固定されたポジションにとらわれず、誰もが自分らしいプレーを発揮できるように設計されたモデルです。
ニューバランスが再びバスケットボールシューズ市場に本格参入したのは2019年頃。NBA選手のカワイ・レナードが着用した「OMN1S」から始まり、その系譜を継ぐのがこのTwo WXYシリーズです。シリーズが進化するごとに軽量化やクッション性が強化され、特にv5では履き心地と反発性の両立が大幅に向上しました。
最新モデル「Two WXY v5」の特徴と進化ポイント
Two WXY v5は、FuelCellとFresh Foam Xというニューバランスの代表的なクッショニング素材を融合させた、まさにハイブリッドモデルです。FuelCellは前足部に配置され、瞬発力を支える高反発なエネルギーリターンを生み出します。一方、Fresh Foam Xはかかとや母指球部分に搭載され、着地時の衝撃を吸収して安定感を高めています。
これにより、切り返しやストップ＆ゴーの動作が多いプレーヤーにも安心のサポート力を発揮。さらに、28.5cmで約430gという軽量設計のため、スピード重視のガードやフォワードにもぴったりの一足です。
アッパーには通気性に優れたメッシュ素材を採用し、長時間のプレーでもムレを抑える構造。足全体を包み込むようなフィット感で、素早い横移動やジャンプ後の着地でもしっかり安定します。
優れたトラクションと屋外対応の耐久性
Two WXYシリーズが高く評価される理由のひとつが、アウトソールのトラクション性能です。v5ではマルチダイレクショナル（多方向）パターンが採用されており、コート上でのグリップ力が非常に高いのが特徴。ほこりのある屋内コートでも滑りにくく、屋外でも耐久性を維持できるとのレビューが多く見られます。
ラバーの硬度も絶妙で、屋内用としての柔らかさと、屋外使用に耐える強さのバランスが取れています。特に方向転換やステップバックなど、急な動きに強いグリップ性能は多くのプレーヤーから好評です。
他モデルとの違いとシリーズの進化
Two WXYシリーズは、初代から最新のTwo WXY v5まで毎年改良を重ねてきました。初期のTwo WXY v2モデルでは軽さとグリップ性が評価され、Two WXY v3ではクッションと通気性が大幅に向上。Two WXY v4で初めてFuelCellとFresh Foam Xのハイブリッド構造が導入され、そしてv5でその完成形に到達したといわれます。
また、シリーズを通して共通しているのは「どんなプレースタイルにも合う設計」。ガードの俊敏さ、フォワードの爆発力、センターの安定感。そのすべてを1足でカバーできる汎用性こそ、Two WXYが“ポジションレス”と呼ばれるゆえんです。
プレーヤー別のおすすめポイント
Two WXYは、特定のポジションではなく幅広いタイプのプレーヤーに対応しています。
- ガードタイプ：素早い切り返しとスピードを活かすプレーヤーには、軽量で低重心の設計が最適。グリップ性能も高く、ストップからの再加速がスムーズです。
- フォワードタイプ：ジャンプやドライブが多いプレーヤーには、FuelCellの反発力とFresh Foam Xの衝撃吸収がサポート。高いクッション性で着地時の負担を軽減します。
- センタータイプ：大柄なプレーヤーにも安定感があり、横ブレしにくいソール設計が安心感を与えます。
特に「自分のポジションが固定されていない」「どんな場面でも動けるバッシュが欲しい」というプレーヤーには、Two WXYシリーズが非常に向いています。
履き心地とサイズ感の注意点
Two WXY v5はメッシュ素材のアッパーによって包み込むようなフィット感を実現していますが、足幅はややスリムな設計です。国内レビューでは「通常サイズでジャストフィット」「幅広の人はハーフサイズアップがおすすめ」との声も見られます。
また、履き始めから柔らかく足になじみやすいため、慣らし期間がほとんど不要という点も魅力。シューズ内のホールド感が強く、プレー中にずれにくいのも特徴です。通気性は十分ですが、屋外使用では摩耗が早まる可能性があるため、コート環境に応じて使い分けるのがおすすめです。
コストパフォーマンスの高さも魅力
ニューバランスのバスケットボールラインは、他ブランドと比べても価格設定が良心的です。Two WXY v5の国内定価はおよそ18,000円前後。FuelCellとFresh Foam Xの両方を搭載したモデルとしては破格のコストパフォーマンス。学生や社会人プレーヤーから「この価格でこの性能はすごい」との評価も多く寄せられています。
デザイン性とカラーバリエーション
Two WXYシリーズは、パフォーマンスだけでなくデザイン性の高さも人気の理由のひとつです。シンプルながら洗練されたシルエットに、アクセントカラーを効かせた配色が多く、コート上で映えるスタイルを演出します。ブラックやグレーなどの定番色に加え、ネオンやピンク系など攻めたカラー展開もあり、ファッション感度の高いプレーヤーからも支持されています。
また、ニューバランスは今後、Two WXYシリーズでの限定コラボや特別カラーの展開も予定しており、スニーカーファンからも注目を集めています。
人気の理由を総まとめ
Two WXYシリーズが人気を集めている理由を整理すると、以下のようになります。
- FuelCellとFresh Foam Xを融合したクッション構造
- 軽量で安定したフィット感
- 屋内外どちらでも発揮する優れたトラクション性能
- ポジションを選ばない汎用性の高さ
- コストパフォーマンスに優れた価格設定
- デザイン性と履き心地のバランスが取れている
つまり、One for All ― 1足であらゆるプレースタイルをカバーできる万能モデル。それがニューバランスTwo WXYの最大の魅力です。
まとめ：ニューバランスのバッシュTwo WXYは万能型プレーヤーの新定番
ニューバランスのバッシュTwo WXYは、これからの時代のバスケットボールにぴったりの「ポジションレス」な一足です。最新のTwo WXY v5では、FuelCellとFresh Foam Xの組み合わせにより、スピード・安定性・クッション性を絶妙に両立。ガードからセンターまで、どんなタイプのプレーヤーにもマッチします。
軽量で動きやすく、屋外にも対応できる耐久性を持ちながら、価格は手が届きやすいライン。まさに「迷ったらこれを選べば間違いない」と言える万能モデルです。これからバッシュを新調しようと考えている人は、ぜひニューバランスのTwo WXYシリーズをチェックしてみてください。
