ニューバランスのスニーカーで「ドローコード仕様」と呼ばれるモデルを見たことはありますか?
通常の靴ひもではなく、コードとストッパーで締め具合を調整できるタイプで、着脱がスムーズなのが魅力です。
しかし、使っているうちに「ドローコードが切れた」「緩んできた」「交換したい」と思うこともありますよね。
この記事では、ニューバランスのドローコードは別売りで購入できるのか、交換方法や対応モデルについて、実際の情報をもとに詳しく解説します。
ニューバランスのドローコードは別売りで買える?
まず気になるのが、「ドローコードは単品で売っているのか?」という点。
結論から言うと、ニューバランス公式では「ドローコード単体」の販売は確認できません。
ただし、「シューレース(靴ひも)」としてのアクセサリーは別売りされています。
公式オンラインストアでは、平紐タイプのシューレースが550円(税込)前後で販売されており、カラーも複数展開されています。
型番としては「LAM35776」などがあり、これは汎用的に使える交換用シューレースです。
一方、ドローコード仕様のスニーカーに採用されているのは、ストッパー付きの伸縮コードタイプ。
そのため、一般的なシューレースを代用することはできません。
とはいえ、代替となるパーツを扱うショップや、登山・アウトドア系ブランドが販売する**ロック付きコード(ドローコード)**は豊富にあります。
これらを流用する形で交換することは可能です。
純正品でなくても問題ない場合は、Amazonや楽天市場、靴紐専門店などで「ドローコード ストッパー付き」などのキーワードで探すと見つかります。
ドローコード仕様の代表的なニューバランスモデル
ニューバランスの中でも、ドローコードが採用されているモデルはいくつか存在します。
代表的な例を挙げると次の通りです。
- ML610シリーズ
トレイルスニーカーとして人気のモデルで、一部カラーにドローコード仕様を採用。ストッパーで締め具合をワンタッチで調整できるのが特徴です。 - MT410やMT580などのトレイルランモデル
山道や未舗装路での使用を想定しており、着脱の速さやフィット感の微調整がしやすいドローコード式が選ばれることもあります。 - ゴルフ用・ウォーキング用の一部モデル
軽量化や脱ぎ履きの利便性を重視したモデルでは、ドローコードやクイックレースシステムを採用している例があります。
これらのモデルは、「コードが靴本体に固定されている構造」になっていることが多く、通常のシューレースよりも交換作業が複雑です。
そのため、コードが切れた際には自分で交換するよりも、まずは販売店やニューバランスのサポート窓口に相談するのがおすすめです。
ドローコードを交換する方法と注意点
自分でドローコードを交換したい場合、一般的な流れは以下の通りです。
ただし、モデルによって構造が異なるため、作業前に靴の仕様をよく確認しましょう。
- ストッパーを外す
ドローコードの先端に付いているストッパーを外します。ボタン式やスライド式が多く、爪で押しながら引くと外れます。 - 古いコードを抜き取る
アッパー(靴の上部)の通し穴からコードをゆっくり抜いていきます。通し方の順番を写真で残しておくと、再装着時に迷いません。 - 新しいコードを通す
素材や太さが純正と異なると、通らなかったり緩くなったりするので注意。
もとの長さに合わせて通すのが基本です。 - 端を固定する
ストッパーを再装着し、端がほつれないように処理します。
ナイロン素材なら、端を軽く炙って丸めるときれいに仕上がります。 - 締め具合を確認する
着用して歩き、締まり具合や緩みやすさを確認。調整が難しい場合は、少し太めのコードやストッパーを別タイプに交換してもOKです。
注意したいポイント
- 純正品以外の使用は自己責任
純正部品以外で交換すると、保証対象外になる可能性があります。
公式修理サービスでも、紐やコードは交換対象外の場合が多いので注意しましょう。 - 長さと太さを正確に測る
ドローコードの長さはモデルによって異なります。
短すぎるとストッパーが締まらず、長すぎると余りが邪魔になります。 - 無理に通さない
アイレット(通し穴)は意外と繊細。無理に引っ張るとアッパーを傷めてしまうことがあります。
交換作業はそれほど難しくありませんが、モデルによって構造が異なるため、靴修理専門店に依頼するのも安心です。
代替コードやストッパーはどこで買える?
純正のドローコードは販売されていませんが、互換性のあるパーツは複数の通販サイトで入手できます。
特におすすめなのは以下のようなカテゴリーです。
- アウトドア用品店のドローコードセット
登山用バックパックやウェアで使われるものと同じ構造のストッパー付きコードが販売されています。
太さや素材を選べるため、スニーカー用としても代用しやすいです。 - 靴紐専門ブランドやパーツショップ
「クイックレース」「イージーレース」「ロックレース」などの名前で、コードとストッパーが一体になった製品があります。
カラー展開も豊富なので、カスタム目的にも最適です。 - 汎用のナイロンコード+コードロック
手芸・登山用品コーナーなどでも入手可能。
好みの長さにカットして使えるため、コスパ重視ならこちらもおすすめです。
これらを選ぶ際は、コードの太さ(3〜4mm)とストッパーの穴径が合っているかを確認するのがポイントです。
ドローコード仕様のメリットとデメリット
メリット
- 脱ぎ履きがスムーズ
ストッパーでワンタッチ調整できるため、忙しい朝やジム通いにも便利です。 - フィット感を微調整できる
左右で締め具合を変えやすく、長時間歩行でも足の疲れを軽減できます。 - 見た目がスマート
コードがコンパクトに収まり、スポーティーで洗練された印象に。
デメリット
- 切れた場合に交換が難しい
通常の靴ひもより構造が複雑で、専用パーツが必要です。 - ストッパーが壊れることがある
劣化や引っ掛けによってロック部分が破損することがあります。 - 互換部品の選定がシビア
太さや長さを間違えると、フィット感や見た目が損なわれることも。
ニューバランスのドローコードを交換するときの実践アドバイス
ドローコードを交換する際は、次の3点を意識しておくと失敗しにくくなります。
- まずは公式サイトや店舗に相談
特に新しいモデルは、交換用コードを取り寄せできる場合があります。 - 素材とカラーを近いものに
違う素材や色にすると印象が変わるため、自然に仕上げたい人は純正に近い色味を選ぶのがコツです。 - 交換後は必ず歩いて確認
緩みやすい・締まりにくいなどの違和感をチェックし、必要なら再調整します。
DIYでの交換は愛着が湧く一方で、失敗すると履き心地が変わるリスクもあります。
自信がない場合は、靴修理店やスポーツショップでの交換依頼がおすすめです。
まとめ:ニューバランスのドローコードは別売り購入も可能。ただし純正では限定的
ニューバランスのドローコードは、純正パーツとしての別売りは限定的です。
ただし、アウトドア用や靴紐専門ブランドのコードを使えば、実質的な交換・修理は十分に可能です。
交換の際は、太さ・長さ・ストッパー形状を確認し、無理に引っ張らないよう注意。
純正にこだわる場合は、販売店やカスタマーサポートへの問い合わせが最も確実です。
ドローコード仕様のスニーカーは、日常使いにも便利でおしゃれ。
お気に入りのモデルを長く快適に履き続けるためにも、適切な交換方法を覚えておきましょう。


