お気に入りのニューバランスを履き続けていると、どうしても汚れが気になってきますよね。泥汚れや汗じみ、雨の日の水はねなど、日常の中でスニーカーは思った以上にダメージを受けています。
では、そんなニューバランスのスニーカーを「水洗い」しても大丈夫なのでしょうか?ここでは、素材ごとの対応方法や正しい洗い方、やってはいけないNGケアまで、詳しく解説していきます。
ニューバランスは水洗いできる?まずは結論から
結論を先に言うと、ニューバランスのスニーカーは「水洗いできるもの」と「できないもの」があります。
モデルや素材によって洗い方の可否が大きく異なり、たとえばキャンバスやメッシュ素材のモデルは手洗いが可能な一方で、スエードやレザー素材のモデルは水洗い厳禁です。
ニューバランス公式サイトでも「洗濯機・乾燥機の使用は推奨しません」と明記されています。理由は、接着剤の劣化や色落ち、型崩れなどを防ぐためです。
つまり、
- 丸洗い(洗濯機・乾燥機) → NG
- 手洗い(ぬるま湯+中性洗剤) → 布系素材ならOK
というのが基本ルールです。
素材によって「洗っていい」「洗ってはいけない」が違う
ニューバランスのスニーカーは見た目が似ていても、素材構成はモデルによってまったく異なります。ここでは素材別の扱い方を確認しておきましょう。
スエード・ヌバック
起毛した皮革であるスエードやヌバックは、水に非常に弱い素材です。濡らすと毛並みが潰れたり、硬化して風合いが失われたりします。さらに色落ちもしやすく、もとの質感に戻すのは困難です。
このタイプのモデルは専用のスエードブラシやクリーナーでのドライケアが基本です。防水スプレーを事前に使っておくと汚れを防げます。
レザー・合成皮革
本革や合成皮革も基本的に水洗いは避けたほうが安全です。表面のコーティングや接着が劣化しやすく、乾燥時にヒビ割れを起こすことがあります。
どうしても汚れが気になる場合は、固く絞った布で軽く拭き取る程度にとどめましょう。その後は必ず陰干しで自然乾燥を。
メッシュ・キャンバス・ナイロン
このタイプの素材は比較的水に強く、手洗いによる水洗いが可能です。メッシュや布地は通気性が良い反面、埃や泥が入り込みやすいため、定期的に軽い洗浄をしてあげると清潔に保てます。
手洗いでの正しい洗い方
手洗いをする際は、次の手順を守ることで安全に汚れを落とせます。
- 靴紐とインソールを外す
紐や中敷きは別洗いします。中性洗剤を薄めたぬるま湯で軽くもみ洗いすれば十分です。 - ブラシで表面の汚れを落とす
まずは乾いた状態で、泥や埃をやわらかめのブラシで取り除きます。 - ぬるま湯+中性洗剤で洗う
バケツにぬるま湯を用意し、スニーカー専用またはおしゃれ着用洗剤を少量加えます。ブラシやスポンジで優しくこすり洗いを。 - しっかりすすぐ
洗剤が残ると黄ばみや変色の原因になります。流水ですすぐか、ぬるま湯を何度か替えながら丁寧に落としましょう。 - タオルで水分を拭き取る
ゴシゴシこすらず、やさしく押さえるようにして水分を取ります。 - 陰干しで自然乾燥
直射日光やドライヤー、ストーブなどの熱は厳禁。通気性の良い場所で1〜2日かけてゆっくり乾かします。型崩れ防止には丸めた新聞紙を入れるのが効果的です。
水洗いでやってはいけないNG行為
手軽に見えて、意外と失敗しやすいのがスニーカーの洗浄です。よくあるNG例を整理しておきましょう。
- 洗濯機・乾燥機を使う
衝撃と熱でソール剥がれや変形、接着剤の劣化が起こります。 - 熱湯で洗う
接着剤が弱まり、ミッドソールの素材が変形することがあります。 - ドライヤーや日光で乾かす
高温による縮み・変色・硬化の原因になります。 - スエードやレザーを水に浸す
素材そのものを傷める行為です。表面が硬化してツヤがなくなります。
“とにかく洗えばキレイになる”という考え方は禁物。素材の特性を無視した洗い方は、見た目だけでなく靴の寿命そのものを縮めてしまいます。
洗わずに清潔を保つ日常ケア
頻繁に水洗いをするよりも、日常のケアで汚れを溜めないことが大切です。少しの習慣で見違えるほど長持ちします。
- 履いたあとはブラッシング
乾いた泥や砂はすぐに落とす。放置すると染み込んで落ちにくくなります。 - ローテーションで履く
1日履いたスニーカーは汗を吸収しています。翌日は休ませて乾燥させましょう。 - 防水スプレーを活用
防水・防汚効果のあるスプレーを定期的に使うことで、水洗いの回数を減らせます。 - 保管場所にも注意
直射日光や湿気を避け、風通しの良い場所で保管します。車のトランクなど高温環境は避けましょう。
スエードやレザーは専用ケアが安心
スエードやレザーをきれいに保つには、水ではなく「専用ケアアイテム」を使うのが鉄則です。
スエード用のブラシで毛並みを整え、専用スプレーで汚れを浮かせて拭き取るだけでも、十分に美しさを維持できます。
革製モデルは保湿クリームやレザークリーナーを使うと、ひび割れを防ぎながらツヤをキープできます。
自宅で不安な場合は、靴専門のクリーニングサービスを利用するのも一つの手。プロの手によるケアは、素材を傷めずに見違えるような仕上がりにしてくれます。
ニューバランスを長く履くための心得
大切なのは「洗う」よりも「守る」意識です。
お気に入りのスニーカーほど頻繁に履きたくなりますが、毎日使い続けると湿気が溜まり、臭いや劣化の原因になります。数足をローテーションで使い分けながら、1日履いたら必ず風通しの良い場所で陰干しする。これだけでも寿命は大きく変わります。
また、雨の日やアウトドアでの使用後は早めのケアが肝心です。泥や水分を放置すると、ミッドソールの加水分解や変色を早める原因になります。
ニューバランスのスニーカーは水洗いできる?最後に覚えておきたいポイント
最後にもう一度まとめます。
- ニューバランスは「素材によって」水洗いの可否が異なる。
- 布系(メッシュ・キャンバス)は手洗い可能。
- スエード・レザーは水洗いNG。ブラッシングと専用ケアで対応。
- 洗濯機・乾燥機・ドライヤーは絶対に使わない。
- 洗う前に「素材」を見極め、洗ったあとは陰干しで自然乾燥。
- 日常のブラッシング・防水スプレーで“洗わなくても清潔”を目指す。
ニューバランスの魅力は、履き心地の良さだけでなく、長く愛用できる耐久性にもあります。正しい手入れを心がければ、何年経ってもその一足があなたの相棒であり続けてくれるはずです。


