スニーカー好きの間で、ニューバランスの「スウェード素材」は特別な存在として語られることが多いですよね。見た目の高級感はもちろん、履き心地の柔らかさや足への馴染みやすさなど、他素材とは一線を画す魅力があります。この記事では、そんなニューバランスのスウェード素材スニーカーについて、素材の特徴から人気モデル、そしてお手入れのコツまでを徹底的に紹介します。
スウェードとは?柔らかさと上品さを両立する素材
まずは「スウェード」とはどんな素材なのかを簡単に整理しておきましょう。
スウェードは、天然皮革の裏側を細かく起毛させた素材です。革の表面ではなく裏面を使うことで、あの独特のふんわりとした毛羽立ちと、マットで上品な質感が生まれます。柔らかく軽いのが特徴で、履き始めから足に馴染みやすいのも魅力のひとつです。
ただし、その柔らかさと起毛構造ゆえに、水や汚れには少し弱い側面もあります。雨の日には避けたい素材ですが、きちんとケアをすれば長く美しく履き続けることができます。
ニューバランスとスウェードの深い関係
ニューバランスは創業当初から「履き心地の良さ」と「クラフトマンシップ」にこだわってきたブランドです。その中でスウェード素材は、まさにブランド哲学を象徴する要素の一つ。
代表的なのが、スウェードとメッシュを組み合わせたアッパー構造。スウェードがもたらす高級感と、メッシュの通気性・軽量性を両立させたこの構造は、今やニューバランスを語るうえで欠かせません。
たとえば定番の「996」や「574」シリーズでは、上質なピッグスキンスウェード(豚革スウェード)を採用。ふんわりとした質感と耐久性のバランスが良く、クラシックな見た目と快適な履き心地を両立しています。さらに、アメリカ製やイギリス製の上位モデルでは、より厚みがあり柔らかなスウェードが使われることもあり、素材へのこだわりが際立ちます。
スウェード素材の魅力①:高級感あふれる質感と色味
スウェードスニーカーの最大の魅力は、やはりその“見た目”にあります。光沢のあるレザーとは異なり、スウェードはマットで落ち着いた印象を与えます。起毛した表面が光を柔らかく反射するため、角度や光の当たり方で微妙に色合いが変化するのも美しいポイント。
たとえばグレーのスウェードモデルは、ニューバランスを象徴するカラーとして知られています。どんな服にも合わせやすく、スニーカーでありながら上品な雰囲気を演出できる。これはスウェードの素材感がもたらす独特の上質さゆえです。
また、ネイビーやベージュなどの淡いトーンでは、素材の柔らかさがより際立ちます。逆にブラックのスウェードは重厚感が増し、スタイリング全体を引き締める効果があります。スウェードは「同じモデルでも印象を大きく変える素材」なのです。
スウェード素材の魅力②:足を包み込むような履き心地
ニューバランスといえば“履き心地の良さ”が代名詞。そこにスウェード素材が加わることで、さらに快適性がアップします。スウェードは一般的な合成皮革やナイロンよりも柔らかく、足の形に馴染みやすいのが特徴。履き込むほどに自分の足にフィットし、「まるでカスタムシューズのような感覚」と評されることもあります。
ニューバランスのミッドソール技術——たとえばENCAPやABZORBといったクッション構造——と組み合わせることで、スウェードの柔らかさがより引き立ち、長時間の歩行でも疲れにくい履き心地を実現しています。
実際、900番台や1000番台などの上位シリーズにはスウェード仕様が多く採用されていますが、それは単なる見た目の高級感だけでなく、フィット感と柔軟性を重視しているからでもあります。
スウェード素材の魅力③:ファッション性と汎用性の高さ
スウェード素材のニューバランスは、どんなコーディネートにも自然に馴染む万能スニーカーです。
デニムやチノパンなどのカジュアルスタイルはもちろん、ジャケットやスラックスと合わせた大人っぽい着こなしにもぴったり。
たとえばグレースウェードの「996」や「574」は、ジャケパンスタイルに取り入れても違和感がなく、むしろ足元に抜け感を与えてくれます。スニーカーなのに上品さを保てる——これがスウェード素材の大きな強みです。
また、秋冬シーズンには素材感が季節とマッチし、ニットやウールコートなどの暖かみのある服と相性抜群。夏場でも、淡いベージュやライトグレーを選べば軽快に見せられるので、オールシーズン活躍してくれます。
人気のスウェード仕様モデルをチェック
ここでは、スウェード素材を使った人気のニューバランスモデルをいくつか紹介します。
- U574
ニューバランスの定番中の定番。スウェードとメッシュのコンビが生み出すクラシックなフォルムが魅力。カジュアルにもきれいめにも使える万能モデルです。 - M996
アメリカ製の名作として知られる「996」。ピッグスキンスウェードの上質な質感と、ENCAPミッドソールによる安定感が特徴。軽量で柔らかく、長く履ける一足です。 - **M990**シリーズ(v3〜v6)
ハイエンドラインに位置づけられる990シリーズは、スウェードの厚みと密度が格別。アメリカ職人による手作業仕上げで、履き心地も見た目も極上の完成度。 - M1300・M1500(UK製)
イギリス製モデルでは、上質なカーフスウェードを使用。クラシカルで洗練された雰囲気があり、ファッション性を求める人に人気です。
スウェード素材の注意点とお手入れ方法
スウェードはデリケートな素材なので、長く愛用するためにはケアが欠かせません。
ポイントは「防水」「ブラッシング」「汚れ落とし」の3ステップです。
- 防水スプレーを事前にかける
購入直後にスウェード用の防水スプレーを吹きかけておきましょう。汚れや水シミを防ぐ効果があり、日常使いでも安心感が違います。 - ブラッシングで毛並みを整える
履いた後は、スウェード用ブラシで軽く毛を起こすようにブラッシング。ホコリや汚れを落としながら、起毛の風合いをキープできます。 - 汚れたら早めに対処する
水や油がついた場合は、乾かす前に吸水性の高い布で軽く押さえ、完全に乾いた後で専用クリーナーを使用します。放置するとシミが残るので、早めのケアが大切です。
丁寧にケアをしてあげれば、スウェードスニーカーは経年変化も楽しめる素材。履き込むほどに味わいが増し、自分だけの一足に育っていきます。
スウェード素材のニューバランスを選ぶポイント
スウェードモデルを選ぶ際は、次の3つを意識すると失敗しにくくなります。
- 色選び:汚れが気になる人はグレーやネイビーなどの中間色がおすすめ。淡色は上品ですが、雨や泥汚れが目立ちやすいので注意。
- 用途を明確にする:タウンユース中心なら574や996。より快適な履き心地を求めるなら990シリーズなどの上位モデルを選ぶと満足度が高いです。
- 生産国で選ぶ:M1300やM1500のようなアメリカ製・イギリス製モデルは素材や仕立てが上質で、クラフト感を重視する人におすすめ。
どのモデルにも共通して言えるのは、スウェードを使うことで“ニューバランスらしさ”が際立つということ。スニーカーでありながら、どこか品のある大人の足元を演出してくれます。
まとめ:スウェード素材で感じるニューバランスの真価
スウェード素材のニューバランススニーカーは、単なるファッションアイテムではありません。
その柔らかな質感、履き心地の良さ、そして長く愛用できる耐久性——どれを取っても、ニューバランスが掲げる「フィットする快適さ」という哲学を体現しています。
一度スウェードモデルを履いた人が「これしか履けなくなる」と言うのも納得です。上品さとカジュアルさのバランスが絶妙で、シーンを選ばず活躍してくれます。
もし次にスニーカーを選ぶなら、ぜひスウェード素材のニューバランスを候補に入れてみてください。きっと、その足馴染みと質感に驚くはずです。
ニューバランスのスウェード素材スニーカーで足元に上質さを
上品さ、快適さ、そしてクラフトマンシップ。
ニューバランスのスウェード素材スニーカーは、そのすべてを兼ね備えた大人の一足です。履き心地にこだわる人も、ファッション性を重視する人も、きっと満足できるはず。ぜひ自分だけの“相棒”を見つけてみてください。


