スニーカー好きなら一度は聞いたことがある「ニューバランスのクラシックシリーズ」。
時代が変わっても色褪せないデザインと、履き心地の良さで世界中のファンを魅了し続けています。
この記事では、ニューバランスの定番モデルたちを徹底比較しながら、クラシックシリーズの魅力を深掘りしていきます。
ニューバランスのクラシックシリーズとは?
「クラシックシリーズ」とは、ニューバランスが長年培ってきたランニングシューズの技術をベースに、時代を超えて愛され続ける定番デザインを採用したラインのことです。
最新モデルのようなハイテク感ではなく、どこか懐かしいシルエットと素材感。これこそがクラシックシリーズの真骨頂です。
もともとニューバランスは1906年、アメリカ・ボストンで矯正靴メーカーとして誕生しました。
「足に正しいバランスを与える」という理念のもと作られた靴は、履き心地の良さと安定性で高く評価され、やがてランニングシューズ市場に進出。
その中で誕生したのが、今も語り継がれる“クラシックモデル”たちです。
番号で分かるシリーズの違い
ニューバランスのスニーカーは、型番の数字で性格がある程度わかります。
クラシックシリーズを理解するには、この数字の意味を知ることが近道です。
500番台 ― トレイルラン由来の万能モデル
500番台は、もともと未舗装路でも安定して走れるように開発されたシリーズ。
そのためアウトソールがしっかりしており、タウンユースでも歩きやすさ抜群です。
中でも「ニューバランス574」はブランドの象徴的存在。スエード×メッシュの組み合わせ、程よいボリューム感、そして豊富なカラー展開で“ニューバランスといえば574”というほど定番化しました。
派生モデルとして、軽量タイプの「ニューバランスMS574」や上質な素材を使った「ニューバランスUS574」なども登場し、用途や好みに合わせて選べます。
900番台 ― ハイエンドなロードランシリーズ
900番台は、舗装路を快適に走るために作られた高機能シリーズ。
「ニューバランス990」「ニューバランス992」「ニューバランス993」など、どれもアメリカ製の上質モデルが多く、ニューバランスの“顔”といえる存在です。
1982年に登場した「ニューバランス990」は、「1000点満点中990点」と評された名作。安定感、クッション性、デザインのすべてが高次元で融合しています。
「ニューバランス996」は1988年に登場し、細身のシルエットと都会的な印象で人気を確立。ファッションスニーカーとしての地位も確立しました。
クラシックらしさと上質さを両立したい人には、この900番台が最適です。
1000番台 ― テクノロジーと伝統の融合
フラッグシップラインである1000番台は、ニューバランスの技術の粋を集めたシリーズ。
特に「ニューバランス1300」は“スニーカー界のロールスロイス”と呼ばれるほどの完成度を誇り、発売当時からファンの間で伝説的存在です。
高級感あふれる素材と確かな履き心地が魅力で、クラシックシリーズの中でも特別なステータスを持っています。
代表的クラシックモデルを徹底解説
ここからは、クラシックシリーズの中でも人気の高いモデルを詳しく見ていきましょう。
それぞれの特徴を知ることで、自分にぴったりの一足を見つけやすくなります。
ニューバランス574 ― クラシックの象徴
ニューバランス574は1988年に誕生したトレイルランニング由来のモデル。
その丸みのあるフォルムと安定したクッション性で、老若男女問わず愛されています。
価格帯も手頃で、ニューバランスの“入門モデル”としても人気。
クラシックらしい落ち着いたグレーやネイビー、ブラウンはもちろん、季節限定カラーも毎年登場しています。
コーディネートに困ったらまずニューバランス574を選べば間違いありません。
ニューバランス996 ― シャープで都会的な定番
ニューバランス996は、ニューバランス574よりも細身でスタイリッシュな印象が特徴。
ミッドソールにはC-CAPとENCAPを採用し、軽量性と安定感を両立しています。
タウンユースからビジネスカジュアルまで幅広く使える万能型。
「ニューバランス574だと少しカジュアルすぎる」と感じる人にはニューバランス996がぴったりです。
またUSA製の「ニューバランスM996」は素材や縫製がさらに上質で、大人の一足として人気を集めています。
ニューバランス990 ― 高機能クラシックの頂点
ニューバランス990シリーズは、ニューバランスの最高峰として位置づけられる存在。
“Made in USA”の品質を守り続け、現在は第6世代の「ニューバランス990v6」まで進化しています。
ENCAPミッドソールによる安定性、上質なスエード素材、そして長時間履いても疲れにくい履き心地。
ファッション界ではスティーブ・ジョブズが愛用していたことでも知られ、ビジネスパーソンからスニーカーヘッズまで幅広く支持されています。
ニューバランス1300 ― クラシックを極めた逸品
1985年に登場した「ニューバランス1300」は、ニューバランスの名を世界に広めた伝説のモデル。
当時の価格は驚くほど高額でしたが、その分、足に吸いつくようなフィット感と高級感のあるルックスが他に類を見ません。
現在も定期的に復刻されるたび話題になり、スニーカー愛好家の憧れの一足として語り継がれています。
製造国と素材で変わる魅力
クラシックシリーズを選ぶうえで意外と重要なのが「製造国」と「素材」の違いです。
同じ型番でも、アメリカ製・イギリス製・アジア製で印象が異なります。
- アメリカ製(Made in USA)
上質なスエードやヌバック素材を使い、職人が丁寧に仕上げたプレミアムモデル。価格は高めですが、履き心地と耐久性は抜群です。 - イギリス製(Made in UK)
クラフトマンシップを感じる仕立てで、上品なカラーリングが特徴。クラシックシリーズの中でも特にファッション性が高いと評価されています。 - アジア製(Made in Asia)
コスパに優れ、軽量で扱いやすいのが魅力。日常使いに最適で、初心者にもおすすめです。
素材面ではスエードとメッシュの組み合わせが定番。見た目の高級感と通気性を両立しています。
防水スプレーなどのケアを取り入れれば、長く美しい状態を保てます。
クラシックシリーズの選び方
どのモデルも魅力的ですが、自分に合った一足を選ぶにはポイントがあります。
- スタイルで選ぶ
カジュアルに合わせたいならニューバランス574、綺麗めならニューバランス996、上質さを求めるならニューバランス990やニューバランス1300。 - 履き心地で選ぶ
クッション性を重視するならニューバランス990系、軽快さを求めるならニューバランス996系。 - 価格で選ぶ
手軽に試すならニューバランス574、高級感重視ならUSA製・UK製モデル。 - カラーで選ぶ
定番のグレーはどんな服にも合い、ネイビーやブラックは落ち着いた印象に。
ベージュやホワイトは季節感のあるスタイルに映えます。
長く愛される理由
クラシックシリーズが何十年も支持されてきた理由はシンプルです。
「飽きのこないデザイン」と「確かな品質」。
派手さよりも安心感を重視したスタイルだからこそ、年齢や性別を問わず履き続けられるのです。
また、ニューバランスは流行に左右されないカラーリングにもこだわっています。
グレーを筆頭に、上品で落ち着いたトーンが多く、どんなコーデにも自然になじみます。
結果として「仕事でも休日でも使える」「何足持っていても困らない」という唯一無二の立ち位置を確立しました。
ニューバランスのクラシックシリーズ徹底比較!永遠の定番モデルと魅力を解説のまとめ
ニューバランスのクラシックシリーズは、単なるスニーカーを超えた“長く付き合える相棒”です。
ニューバランス574の親しみやすさ、ニューバランス996の都会的な洗練、ニューバランス990やニューバランス1300の上質な存在感。
どのモデルにもそれぞれの物語と魅力が詰まっています。
これから一足を選ぶなら、ぜひ「自分のライフスタイルに寄り添うクラシック」を探してみてください。
流行に流されず、自分の足にしっくりくるスニーカーこそ、本当の“定番”です。
クラシックシリーズは、ニューバランスの哲学と歴史をそのまま体現する存在。
「ニューバランスのクラシックシリーズ徹底比較」というテーマを通して、
あなたにとっての永遠の定番が見つかることを願っています。


