「スニーカーなのに上品」「革靴みたいに大人っぽい」。そんな声を集めているのが、ニューバランスのオールレザースニーカーです。軽やかな履き心地と、レザーならではの高級感を兼ね備えた1足は、年代やスタイルを問わず支持を集めています。この記事では、ニューバランスの中でも人気の高いオールレザーモデルを中心に、その魅力や選び方、ケア方法までじっくり紹介します。
ニューバランスのオールレザーが人気を集める理由
ニューバランスといえば、履き心地の良さと機能性で知られるスニーカーブランド。1906年の創業以来、医療用アーチサポートから生まれた技術をベースに「足にフィットすること」を追求してきました。そんなニューバランスが展開する“オールレザー仕様”のスニーカーは、ただの派生モデルではありません。
アッパー全体を上質なレザーで仕立てることで、見た目に高級感が生まれ、カジュアルになりすぎない落ち着いた雰囲気に。普段のスニーカーでは物足りないと感じている大人世代から、特に支持されています。
さらに、レザー素材は使い込むほどに味が出るのも魅力。履き始めは少し硬く感じても、徐々に足になじみ、自分だけの一足へと育っていきます。スニーカーでありながら革靴のような経年変化を楽しめるのも、オールレザーモデルならではです。
素材が生み出す上質感と機能性のバランス
オールレザー仕様の魅力を語る上で外せないのが、素材そのものの質感です。ニューバランスのレザーモデルでは、柔らかくしなやかな天然皮革を使用していることが多く、見た目にも手触りにも上品さがあります。光沢が抑えられたマットなレザーは、スニーカーでありながらドレスシューズのような印象を与え、スーツやジャケットにも合わせやすいのがポイントです。
また、革靴と違い、ニューバランスらしいクッション性と軽さも健在。独自のソールテクノロジーである「ENCAP」や「ABZORB」を搭載したモデルもあり、長時間歩いても疲れにくい設計になっています。「見た目は上品、履き心地はスニーカー」というギャップが、幅広い層に選ばれている理由です。
定番人気のニューバランス 996オールレザー
ニューバランスのオールレザーモデルの代表格といえば、「ニューバランス 996」。1988年に登場した名作ランニングシューズをベースに、素材をフルレザー仕様に仕上げた一足です。ランニングシューズ由来の軽快さはそのままに、アッパーを上質なレザーで包み込むことで、落ち着きのある印象を演出しています。
996オールレザーの魅力は、どんなスタイルにも溶け込む万能さ。ジーンズやチノパンにはもちろん、スラックスやセットアップに合わせても違和感がありません。休日のリラックススタイルにも、オフィスカジュアルにも馴染む“ハイブリッドな一足”です。
履き心地についても高い評価を得ています。クッション性がありながら安定感があり、長時間歩いても疲れにくい構造。初めは革が硬めですが、履くほどに柔らかくなり、足にしっくりと馴染んでいきます。
ほかにも注目のオールレザーモデルたち
996以外にも、ニューバランスには多彩なオールレザーラインが存在します。代表的なモデルをいくつか紹介します。
- ニューバランス 574 レザー
クラシックな574をベースにしたオールレザーバージョン。程よいボリューム感があり、タウンユースに最適。柔らかいレザーで履きやすさも抜群です。 - ニューバランス M1400 / ニューバランス M1500 Made in U.K.
イギリス製の上位モデルで、職人仕立てのレザー仕上げが特徴。しっとりとした手触りと、上品なステッチワークが際立ちます。やや高価ですが、品質と存在感は別格です。 - ニューバランス CT30 / ニューバランス CT302
テニスシューズをモチーフにしたローカットモデル。ミニマルなデザインで、白レザーを基調としたクリーンな印象が人気。レディースにも好評です。 - ニューバランス 2002R Leather Pack
近年の人気モデル「2002R」にオールレザー仕様を採用した限定ライン。重厚感のある仕上がりで、ストリートでも上品な存在感を放ちます。
どのモデルも共通して言えるのは、「素材の質がコーデ全体の印象を引き上げる」ということ。スニーカーなのにチープさがなく、むしろ洗練された印象を与えてくれます。
オールレザーならではのデメリットも知っておこう
レザースニーカーには多くの魅力がありますが、同時に注意点もあります。
まず、水や汚れには弱いという点。レザーは水分を吸収しやすく、濡れたまま放置するとシミや変色の原因になります。雨の日の着用は避けるのが無難です。また、通気性はメッシュ素材より劣るため、夏場はやや蒸れやすく感じることもあります。
さらに、手入れの手間もあります。履いたあとは軽くブラッシングして汚れを落とし、定期的に防水スプレーやクリームで保湿してあげることで、長く美しく履き続けられます。とはいえ、これを“手間”と感じるか“楽しみ”と感じるかは人それぞれ。革靴のように育てていく過程を楽しめる人には、むしろ魅力のひとつになるでしょう。
サイズ選びと履き始めのコツ
レザーモデルを選ぶときは、サイズ感にも注意が必要です。レザーは伸縮性があるため、最初は少しタイトに感じるくらいが理想です。履き込むうちに革が足に馴染み、ほどよいフィット感になります。
特にニューバランス 996シリーズは、やや細めの作りになっています。幅広の人は、ハーフサイズ上げて選ぶと安心です。また、厚めの靴下を履く場合も、サイズ調整を考慮しましょう。
新品の状態では革が硬く、足に馴染むまでに少し時間がかかります。最初の数日は短時間の着用から始め、少しずつ慣らしていくのがおすすめです。
コーディネートに取り入れるポイント
オールレザースニーカーは、コーディネートの印象を引き締めるアイテムです。ポイントは「上品さを生かす」こと。
- カジュアルスタイル
デニムやカーゴパンツに合わせても、レザー素材が落ち着きをプラス。Tシャツやスウェットでも子どもっぽくなりません。 - きれいめカジュアル
シャツやジャケットに合わせれば、革靴のような存在感で大人っぽい雰囲気に。通勤にも使える万能スタイルです。 - モノトーンコーデ
ブラックやホワイトのレザースニーカーを使うと、シンプルな服装に高級感が加わり、洗練された印象に仕上がります。
一足あれば、オン・オフ問わず幅広いシーンで活躍するのがオールレザーの魅力です。
オールレザーを長持ちさせるお手入れ術
お気に入りの一足を長く愛用するためには、日々のケアが欠かせません。ポイントは「防ぐ・保つ・休ませる」。
- 防ぐ
履き始めに防水スプレーを吹きかけておくと、水や汚れが染み込みにくくなります。 - 保つ
使用後は柔らかい布で汚れを拭き取り、月に一度程度は革用クリームで保湿。乾燥を防ぎ、ひび割れを防止します。 - 休ませる
毎日同じ靴を履かず、1日空けて使うことで湿気を逃し、革を長持ちさせます。シューキーパーを入れて保管するのも効果的です。
このひと手間を続けることで、レザーはより深みを増し、自分だけの風合いに育っていきます。
大人にこそおすすめしたい、ニューバランスのオールレザー
ニューバランスのオールレザースニーカーは、機能性・デザイン・質感の三拍子がそろった“大人のためのスニーカー”です。シンプルで上品な見た目は、どんなコーデにも自然に馴染み、履き心地の良さで一日中快適に過ごせます。
「スニーカーだけど、上品に見せたい」「長く愛用できる一足が欲しい」——そんな人にこそ、このシリーズはぴったりです。素材の変化を楽しみながら、自分の足に馴染んでいく過程を味わえるのもレザーの醍醐味。
次にスニーカーを選ぶときは、ぜひニューバランスのオールレザーモデルを試してみてください。
高級感と履き心地、どちらも妥協しない“理想の一足”がきっと見つかるはずです。
