スニーカー選びで履き心地を左右するのが「インソール(中敷き)」です。
特にニューバランスは、足裏のサポート性能と快適性の高さで知られ、純正インソールも種類が豊富。
この記事では、代表的なニューバランスのインソールを比較しながら、歩行サポートと快適性の違い、選び方のコツまで詳しく紹介します。
ニューバランスのインソールが人気の理由
ニューバランスは、1906年の創業当初から「足にフィットする靴」を追求してきたブランド。
実はもともと「アーチサポートインソール」を開発する会社からスタートしています。
そのため、中敷きや足裏サポートのノウハウには長い歴史があり、現在のスニーカーにもそのDNAが息づいています。
ニューバランスのインソールが選ばれる理由を整理すると、次のようになります。
- 足のアーチをしっかり支える構造
- かかとの安定性とクッション性のバランスが良い
- 素材や通気性にこだわり、蒸れにくく快適
- 靴とのフィット感を損なわない設計
特に「歩きやすさ」「疲れにくさ」「姿勢サポート」を重視する人にとっては、交換するだけで驚くほど履き心地が変わるパーツです。
歩行サポート性能を左右する要素とは?
インソールはただの中敷きではなく、「足と靴をつなぐ最重要パーツ」。
その性能を理解することで、自分に合うモデルを選びやすくなります。
1. アーチサポート構造
土踏まず(アーチ)を支える形状が、歩行時のブレや疲れを抑えます。
アーチが落ちていると衝撃吸収力が下がり、膝や腰にも負担がかかりやすくなります。
2. かかと(ヒールカップ)の安定性
着地時の衝撃を和らげ、重心をまっすぐ保つためのカップ形状。
しっかりしたヒールカップは、足首のグラつきを防ぎ、姿勢の安定にもつながります。
3. 素材の反発性とクッション性
歩くたびに地面からの衝撃を吸収し、同時に次の一歩を押し出す反発力も必要です。
柔らかすぎると沈み込み、硬すぎると足が疲れるため、このバランスが重要です。
4. 通気性とグリップ性
汗をかく足裏にとって、通気孔や吸湿速乾素材は快適性を左右します。
滑り止めの表面素材が使われているモデルは、靴の中で足が動きにくく、安定感が増します。
ニューバランスの主要インソールを比較
ここでは、ニューバランスの代表的なインソール4モデルを「歩行サポート性能」「快適性」「用途」の観点で比較します。
どれも特徴が異なり、自分の使い方に合わせて選ぶことが大切です。
Supportive Rebound Insole RCP280
「反発力重視」「動きやすさ重視」のハイグレードモデル。
EVA素材をベースに、かかと部分には衝撃吸収素材ABZORB(アブゾーブ)を搭載。
さらに土踏まずを包み込むようなTPUスタビライザーで足全体をしっかり支えます。
表面には高グリップのナノフロント素材を採用し、靴の中で足がズレにくいのも特徴。
長時間歩いても安定感があり、ウォーキングや立ち仕事、旅行など“歩く時間が長い人”に最適です。
「硬めでしっかり支えるタイプ」であり、柔らかい履き心地を求める人には少し固く感じる場合もあります。
しかし、サポート性能では群を抜いており、疲れにくさを実感する声が多いモデルです。
Supportive Cushion Insole RCP150
こちらは「クッション性重視」のモデル。
全面にABZORB素材を使用し、衝撃吸収力が高く、足裏に優しいフィーリングが特徴です。
TPUスタビライザーでアーチサポートも確保しつつ、柔らかく包み込む感触に仕上げられています。
硬い床の上で長時間立つ仕事や、足の裏が疲れやすい人に向いています。
反発力は控えめですが、そのぶん着地の衝撃をしっかり吸収してくれる安心感があります。
「ふんわりした履き心地が好み」「とにかく足の疲れを軽減したい」という人におすすめです。
Lightweight Insole RCP130
軽量性を追求したモデルで、日常使いにぴったり。
素材には軽量フォームのREV LITEを使用し、薄くて柔らかいのが特徴です。
足裏の感覚がダイレクトに伝わるため、靴との一体感が高く、自然な履き心地になります。
ウォーキングや通勤、スニーカーの普段使いなどに最適。
ただし、アーチサポートや安定性は控えめなので、長距離歩行や激しい運動には不向きです。
軽くて足入れがスムーズなことから、「純正よりも快適になった」という声も多く、コスパ重視派には人気のモデルです。
Cushioning Leather Insole LAM35716
ビジネスシューズや革靴に使える上位モデル。
表面に本革を使用し、見た目と肌触りの高級感を両立しています。
中素材にはTPUフォームを採用し、軽さと反発性を確保。
革靴特有の“硬さ”や“疲れやすさ”を軽減しつつ、上品な見た目を損なわない点が魅力。
「通勤時に革靴で長時間歩く」「フォーマルシーンでも快適に履きたい」という人にぴったりです。
モデルごとの特徴まとめ
- RCP280:反発力・安定性・疲れにくさを重視
- RCP150:柔らかいクッション性で足裏にやさしい
- RCP130:軽くて普段使いに最適、スニーカー用
- LAM35716:革靴向けの高級レザー仕様、快適さと上品さを両立
それぞれの得意分野が異なるため、「どんな靴に入れるか」「どんな場面で使うか」で選ぶのがコツです。
実際に感じる歩行サポートと快適性の違い
多くのユーザーが「インソールを替えたら疲れが減った」と実感しています。
特にRCP280は、足の着地から蹴り出しまでをスムーズに導き、長時間歩行後の疲労軽減を実感する声が多く見られます。
一方、RCP150は“柔らかく包み込むような快適さ”が特徴。
足底筋膜炎や疲れやすい足にも優しく、立ち仕事の人から支持を集めています。
RCP130は軽くて動きやすいぶん、サポート力は控えめですが、日常のスニーカー生活には十分。
LAM35716は革靴特有の硬さを和らげ、「ビジネスシーンでも疲れにくい」と高評価です。
このように、モデルごとに「支える力」と「柔らかさの度合い」が異なり、用途で選び分けることで快適性が大きく変わります。
インソール交換のポイントと注意点
ニューバランスのインソールを交換する際には、次のポイントを押さえましょう。
- 元の中敷きを外してから新しいインソールを入れる
- サイズが合わない場合はカットガイドに沿って調整
- 靴の中が窮屈にならないかをチェック
- 交換後は短時間から履き慣らす
また、インソールは消耗品です。
長く履いているとクッション性や形状がへたってくるため、疲れや違和感を感じたら交換のサインです。
使用頻度にもよりますが、目安として半年〜1年に一度の見直しがおすすめです。
ニューバランスのインソールを選ぶコツ
最後に、自分に合ったモデルを選ぶためのヒントを紹介します。
- 用途を明確にする
長時間歩くのか、立ち仕事か、普段使いかで最適モデルが変わります。 - 足の形を知る
扁平足や甲高など、足の特徴によって合う支え方が異なります。 - 靴のタイプに合わせる
スニーカーならRCPシリーズ、革靴ならレザータイプが◎。 - 履き心地の好みで選ぶ
硬めで支えたいならRCP280、柔らかめが好きならRCP150。 - サイズ感を確認
インソールで厚みが増す場合、靴のフィット感が変わることもあるので注意。
ニューバランス インソール 比較のまとめ
ニューバランスのインソールは、単なる中敷きではなく「歩行を支える重要な機能パーツ」です。
モデルによって、支えの強さ・柔らかさ・反発性が異なり、履き心地は大きく変わります。
- 歩きやすさを求めるならRCP280
- 疲れにくさ重視ならRCP150
- 軽快な日常使いにはRCP130
- 革靴にはLAM35716
自分の足と靴、そして生活スタイルに合わせて選べば、いつもの一足がぐっと快適になります。
毎日履く靴だからこそ、インソールにもこだわってみる価値があります。


