「ニューバランスのインソールって、どれを選べばいいの？」
そう感じたことはありませんか？
一見同じように見えても、ニューバランスのインソールには明確な“違い”があります。実はこのブランド、もともと「足のアーチを支える矯正インソール」の製造から始まった会社なんです。だからこそ、インソールへのこだわりは群を抜いています。
この記事では、ニューバランスの代表的なインソールの特徴や違い、そして自分に合ったモデルを選ぶポイントをわかりやすく解説していきます。
ニューバランスのインソールとは？中敷きとの違いを知ろう
まず整理しておきたいのが、「インソール」と「中敷き」の違い。
一般的に“中敷き”というと、靴のサイズを微調整したり、汗を吸収したりする簡易的なパーツを指すことが多いです。
一方、ニューバランスのようなスポーツブランドが提供する“インソール”は、足の構造を支えるための機能性パーツ。単なる敷物ではなく、足裏のアーチを支え、衝撃を吸収し、歩行の安定性を高める役割を果たします。
ニューバランスのインソールは、足の骨格や筋肉の動きを考慮した立体設計になっており、長時間歩いたり走ったりしても疲れにくいのが特徴です。
この「機能性の高さ」が、他社の汎用インソールとの大きな違いです。
ニューバランスの主なインソール4モデルの違い
現在、ニューバランスが展開している代表的なインソールは以下の４種類。それぞれ用途や機能が異なります。
1. サポーティブリバウンドインソール RCP280
ニューバランスの中でも人気No.1といわれるモデル。
特徴は「反発力」と「安定性」のバランスが非常に高いことです。
踵と土踏まずを支えるTPUスタビライザーを内蔵し、着地時のブレを抑えながらスムーズな蹴り出しをサポート。
さらに高反発EVA素材とABZORB（アブゾーブ）を組み合わせ、衝撃吸収と反発力を両立させています。
厚みは前足部約5mm、踵部約10mmほど。長時間歩行やランニング、立ち仕事など、「動き続ける人」に最適です。
足裏が疲れやすい人や扁平足気味の人にもおすすめできる万能タイプです。
2. サポーティブクッションインソール RCP150
柔らかいクッション性を重視するなら、このモデル。
全面にABZORB素材を使用し、ふんわりとした踏み心地が魅力です。
TPUスタビライザーも搭載しており、アーチを優しく支えながら足裏全体の圧力を分散します。
通勤・通学や、立ち仕事のような“歩きがメイン”の人に向いています。
厚みは約4〜10mmとほどよいボリュームで、革靴やスニーカーにも使いやすい設計。
「走るほどではないけど、一日中歩く」「とにかく足の疲れを軽くしたい」
そんな人にぴったりです。
3. ライトウエイトインソール RCP130
名前のとおり“軽さ”を追求したモデル。
片足わずか13gという軽量設計で、靴の中を軽快に保ちたい人に人気があります。
裏面には軽量素材のREVLITE、表面にはグリップ力に優れたナノフロントを採用。
通気性が高く、蒸れにくいのもポイントです。
薄型設計のため、靴内スペースに余裕がないスニーカーや、軽めのウォーキング用に最適。
「今の靴の履き心地は気に入っているけど、もう少しフィット感を高めたい」
そんな微調整目的にも使える万能な軽量タイプです。
4. クッショニングレザーインソール RCP900
こちらは革靴やブーツに最適な“上質モデル”。
表面にピッグスキン（豚革）を使用し、足に吸い付くような柔らかさと高い吸湿性を兼ね備えています。
裏面には厚みのあるポリウレタン素材を使用しており、足裏の沈み込みを防ぎながらフカフカの履き心地を実現。
ビジネスシューズやブーツなど、蒸れや疲れを感じやすい靴に入れると効果的です。
見た目も高級感があり、靴を脱ぐ場面でも違和感がありません。
デザインと快適さを両立したい人に選ばれています。
シーン別おすすめモデル
自分の使い方に合ったモデルを選ぶと、効果を最大限に実感できます。
以下のように整理してみましょう。
- ランニングやウォーキングが多い人 → RCP280
- 立ち仕事や通勤で長時間履く人 → RCP150
- 軽い靴やスペースに余裕のないスニーカー → RCP130
- 革靴・ブーツなど仕事用の靴 → RCP900
用途が違えば、求める機能も異なります。
「反発力が欲しいのか」「柔らかさが欲しいのか」「軽さを重視するのか」を意識して選ぶのがポイントです。
インソールを選ぶときのチェックポイント
ニューバランスのインソールを選ぶときに、特に確認しておきたいポイントは次の６つです。
- 厚さ
靴内の空間が狭い場合、厚すぎるインソールを入れると圧迫感が出ることがあります。
もともとピッタリの靴を履いている人は、薄型のRCP130が無難です。 - アーチサポート
足裏のアーチ（特に土踏まず）を支える構造があると、扁平足や疲れやすい人に効果的。
RCP280やRCP150はTPUスタビライザーでアーチをしっかり支えます。 - 素材
反発力を重視するなら高反発EVA、柔らかさを重視するならABZORB素材がおすすめ。
素材ごとの違いが、履き心地の個性を生みます。 - グリップ力
靴の中で足が滑ると疲労や靴擦れの原因になります。
ナノフロント素材を使ったモデルなら、滑りにくく快適です。 - 通気性・軽さ
蒸れやすい季節は、通気口の多いライトウエイトタイプが快適。
足の臭い対策にもつながります。 - 靴との相性
ランニングシューズ、スニーカー、革靴など、靴の種類によってインソールの厚みや形状を変えるのがコツです。
インソール交換で注意したいポイント
インソールを入れ替えるときは、いくつか注意点があります。
- サイズ感の変化に注意
厚みのあるモデルを入れると靴が窮屈になることがあります。
特に甲やつま先に圧迫を感じたら、薄めのインソールに変更を。 - カット調整は少しずつ
多くのモデルはカットラインが付いていますが、一気に切ると小さくなりすぎることも。
元の中敷きを型にして、少しずつ調整しましょう。 - 足に合わない硬さは避ける
インソールが合わないと、かえって足裏や膝に負担をかけることがあります。
最初は短時間の使用から慣らすのがおすすめです。
ニューバランスのインソールを使うメリット
ニューバランスのインソールを使う最大の魅力は、「靴の履き心地を底上げできる」こと。
お気に入りのスニーカーでも、長く履くとクッション性が落ちてきます。
そこでインソールを交換すれば、まるで新品のような履き心地にリフレッシュできます。
また、足の疲れや姿勢の崩れを軽減する効果も期待できます。
特にTPUスタビライザーでアーチを支えるタイプは、歩行中の安定性を高めてくれるので、膝や腰への負担も和らぎやすいです。
一度慣れると「もう普通の中敷きには戻れない」という人も多いようです。
自分に合ったインソールを見つけよう
結論として、どのモデルが“正解”というわけではありません。
重要なのは、自分の用途・足の形・靴の種類に合っているかどうか。
長時間歩く人ならRCP280やRCP150、軽い靴を使う人ならRCP130、革靴ならRCP900といった具合に、使うシーンで選び分けることが大切です。
もし初めて試すなら、RCP150のような柔らかめのモデルからスタートすると失敗しにくいです。
一度足に合うものを見つければ、靴を買い替えるよりも低コストで快適さを保てます。
ニューバランスのインソールの違いを知って快適な一歩を
ニューバランスのインソールは、それぞれ明確な特徴と役割を持っています。
反発重視・クッション重視・軽さ重視・質感重視――どれを選ぶかで、履き心地はまるで変わります。
今履いている靴をもっと快適にしたい。
歩いても疲れにくい靴を作りたい。
そんなときは、まず「インソールの違い」に目を向けてみてください。
あなたの足と生活スタイルにぴったりのインソールを選べば、毎日の一歩がもっと軽やかになります。
