「歩きやすいスニーカーといえば？」と聞かれたとき、真っ先に名前が挙がるのがニューバランス。長時間歩いても疲れにくく、街歩きから旅行まで幅広く使える定番ブランドです。
でも、型番がたくさんありすぎて「どれを選べば本当に歩きやすいの？」と迷う人も多いはず。そこで今回は、特に人気の高い「500番台」と「900番台」を中心に、歩きやすさにフォーカスして徹底比較していきます。
ニューバランスの型番でわかる「歩きやすさ」の方向性
ニューバランスの型番には、それぞれ開発コンセプトがあります。ざっくり言えば、数字が小さいほどクラシック、大きいほど機能性が高い傾向があります。その中でも「500番台」と「900番台」は、どちらも“歩きやすさ”で高く評価されるシリーズです。
500番台はオフロード系の安定派
500番台は、もともと舗装されていない道でも快適に歩けるよう開発されたモデル。アウトソール（靴底）がしっかりしており、グリップ力と安定性に優れています。
悪路でも足を取られにくく、ミッドソール（靴底の中間層）にはクッション性素材を使用。長時間の歩行や旅行にも安心して使える“タフな歩き心地”が魅力です。
900番台はタウンユース向けの快適派
一方で900番台は、街歩きや通勤などのタウンユースを意識して作られています。柔らかく反発力のあるクッションと軽量設計で、舗装路での快適な歩行を実現。
足へのフィット感を重視した細めの木型（SL-1など）を採用するモデルが多く、見た目もスタイリッシュです。「歩きやすさとデザイン性を両立したい」という人に人気です。
歩きやすさを決める3つの要素
「軽い＝歩きやすい」と思われがちですが、実はそれだけではありません。ニューバランスが重視している歩行快適性のポイントは次の3つです。
1. ミッドソールのクッション性
歩行時の衝撃を吸収するミッドソールは、歩きやすさの核。
ニューバランスでは「Fresh Foam」や「DynaSoft」など、足裏に柔らかく反応する素材を採用しています。柔らかすぎず、踏み込んだときにしっかり反発する感覚が特徴。長距離を歩いても足裏が疲れにくい設計です。
2. アウトソールの安定性
靴底のラバー配置やパターンが歩行の安定性を左右します。500番台のような悪路対応モデルでは、凹凸ある地面でも滑りにくいトレッドパターンを採用。
900番台では、舗装路でのスムーズな蹴り出しを意識した設計になっています。どちらも「歩きやすさの質」が違うだけで、用途に合わせて選ぶのがコツです。
3. フィット感と足幅（ワイズ）
ニューバランスの強みのひとつが「ワイズ（足幅）展開」。D・2E・4Eなど、足の形に合わせて選べます。
幅広の人は500番台のようなゆったり設計を、細めの人は900番台のフィット感重視モデルを選ぶと失敗が少ないです。靴擦れや疲れを防ぐためにも、サイズ選びは重要なポイントです。
500番台の歩きやすさを代表するモデルたち
500番台は安定性を重視したシリーズ。中でも人気が高く、歩きやすさで評判のモデルを紹介します。
New Balance 574
ニューバランスを象徴するモデル。EVA素材のミッドソールでクッション性が高く、ヒール部の安定性も抜群。
「どんな服にも合うデザイン」と「一日中歩ける履き心地」で長年ファンが多い定番です。丸みを帯びたフォルムが足を包み込むようにフィットし、旅行や通勤などでも疲れにくい一足。
New Balance 576
UK製のプレミアムモデル。ENCAP構造のミッドソールが衝撃吸収と反発を両立し、足のブレを抑える安定性が特徴。
価格はやや高めですが、歩きやすさとクラフト感を求めるなら間違いのない選択肢です。
New Balance 500
エントリーモデルながら、EVAソールの柔らかいクッションと安定したアウトソールを備えたコスパ優秀な一足。軽い街歩きや日常使いにちょうど良いと評判です。
900番台の歩きやすさを支える人気モデル
900番台は履き心地の良さに定評があり、日常のどんなシーンでもストレスなく歩けるシリーズです。
New Balance 990
アメリカ製のフラッグシップモデル。「一日履いても疲れない靴」として愛用者が多い逸品。
ENCAPミッドソール構造が高い安定性とクッション性を両立し、歩くたびに足が前へ進むようなスムーズな感覚を味わえます。デザインも洗練され、年齢層を問わず人気です。
New Balance 996
スリムなフォルムで街履きに最適。軽量かつクッション性のあるC-CAPミッドソールを搭載し、歩き心地が非常に滑らか。
細身の木型ですが、足にフィットすれば抜群の快適さを発揮します。長時間のショッピングや通勤にもぴったり。
New Balance UA900 v2
ウォーキング専用ラインの一つ。DynaSoftミッドソールが“雲の上を歩くよう”と評されるほど柔らかく、軽量でクッション性に優れています。
街歩きや立ち仕事など、日常でよく歩く人におすすめのモデルです。
500番台と900番台の違いを簡単に整理
500番台と900番台はどちらも「歩きやすい」ですが、その方向性は違います。
- 500番台：悪路や長時間の歩行に強く、足をしっかり支える安定型。
- 900番台：軽くて柔らかく、タウンユース中心の快適型。
もし旅行などで長く歩くなら500番台を、通勤や街歩き中心なら900番台を選ぶのがおすすめです。
どちらも見た目のデザイン性が高く、普段着との相性も抜群です。
自分に合った「歩きやすい型番」を選ぶポイント
- 歩く環境をイメージする
旅行・通勤・買い物など、どんな場面で履くかを考える。
砂利道や坂道を歩くことが多いなら500番台、街中メインなら900番台。 - 足の幅をチェックする
足幅が広い人はワイズ2Eや4Eを選びましょう。特に900番台は細身なので注意。 - クッションの素材を確認
DynaSoftやFresh Foamなど、柔らかいミッドソール素材のモデルを選ぶと疲れにくいです。 - デザインも大事にする
毎日履く靴だからこそ、見た目の好みも重要。どちらのシリーズもカラーバリエーションが豊富で、シーンを選びません。
実際のレビューに見る「歩きやすさ」
ユーザーの声を見ても、500番台と900番台のどちらも高評価です。
574を愛用している人からは「旅行中ずっと歩いても足が痛くならなかった」という声。
990シリーズでは「履いた瞬間から柔らかい」「足が前に出るような感覚」といった意見が多く見られます。
つまり、どちらも方向性は違えど、歩行中のストレスを軽減してくれることに変わりはありません。
まとめ｜ニューバランスで歩きやすい型番はどれ？
歩きやすさを求めるなら、ニューバランスの中でも500番台と900番台が双璧。
安定感と耐久性を重視するなら500番台、軽さとクッション性を求めるなら900番台が最適です。
自分の歩く環境・足の形・好みに合わせて選べば、どちらも「長時間歩いても疲れにくい相棒」になってくれるでしょう。
ニューバランスの魅力は、どの型番を選んでも“歩くことが楽しくなる”履き心地にあります。
次にスニーカーを選ぶときは、ぜひ500番台と900番台を履き比べて、その違いを自分の足で感じてみてください。
