「最近、街で見かけるあのV字マークのスニーカー、どこのだろう?」
「派手すぎないけれど、どこか品があって知的な雰囲気の靴を探している」
そんな感度の高いおしゃれ好きの間で、今ふたたび熱い視線を浴びているブランドがあります。それが、北欧スウェーデン生まれの「トレトン(Tretorn)」です。
かつては伝説のテニスプレーヤーが愛用し、80年代にはプレッピー文化の象徴として世界中を席巻したトレトン。今、なぜこのクラシックなスニーカーが再び注目されているのでしょうか。
今回は、トレトンスニーカーの歴史と人気モデルをまとめながら、その唯一無二の魅力と、現代のファッションにフィットする理由を徹底的に紐解いていきます。
130年以上の歩み。トレトンスニーカーの歴史と背景
トレトンの物語は、今から130年以上も前、1891年のスウェーデンから始まります。北欧の厳しい冬やぬかるんだ道に対応するため、高品質なラバーブーツ(ゴム長靴)を作るメーカーとして誕生しました。
実はトレトン、世界で2番目に古いスニーカーメーカーという驚くべき歴史を持っているんです。
テニス界の伝説とともに世界へ
トレトンの名を世界に轟かせたのは、1960年代に発表されたトレトン ナイライトというモデルでした。この一足が「世界初のラグジュアリー・テニスシューズ」として、プロテニスプレーヤーたちの間で圧倒的な支持を得たのです。
特に、テニス界の貴公子と呼ばれたビヨン・ボルグが愛用したことで、トレトンは単なるスポーツ用品を超え、ステータスシンボルとしての地位を確立しました。
プレッピースタイルの「聖書」に選ばれた靴
1980年代、アメリカで大流行した「プレッピー(名門私立校に通う学生のようなスタイル)」において、トレトンは欠かせない存在となりました。
当時のトレンドのバイブルであった書籍『オフィシャル・プレッピー・ハンドブック』の中で、トレトンのスニーカーは「テニスシューズの決定版」として紹介されたのです。
「ソックスを履かずに、少し汚れたキャンバスのトレトンを履くのが最高にクール」
そんな美学とともに、清潔感とスポーティーさが同居するトレトンのデザインは、世界中の若者の憧れとなりました。
なぜ今、北欧発のトレトンが再注目されているのか
流行が激しく移り変わる現代において、なぜ再びトレトンが選ばれているのでしょうか。そこには、単なる「レトロブーム」だけでは片付けられない、北欧ブランドならではのこだわりがあります。
究極の引き算による「機能主義デザイン」
スウェーデンをはじめとする北欧デザインの根底にあるのは、「機能的でありながら美しい」という考え方です。
トレトンのスニーカーには、過剰な装飾が一切ありません。サイドに施された象徴的な「ウィング(V字マーク)」も、実はシューズの構造を補強するという機能的な意味を持っています。この無駄を削ぎ落としたミニマルなルックスが、現代のシンプルでクリーンなファッションに見事にマッチするのです。
サステナビリティへの真摯な取り組み
今の時代、ブランド選びにおいて「環境への配慮」は外せないポイントですよね。トレトンはいち早く「Eco Essentials(エコ・エッセンシャルズ)」というプロジェクトを立ち上げ、持続可能なものづくりを推進しています。
- リサイクルゴムを使用したアウトソール
- 海洋プラスチックを再利用した素材
- 植物由来のインソール(Bloomフォームなど)
このように、100年以上続く伝統を守りながら、未来を見据えた素材選びを行っている姿勢が、現代の消費者の共感を呼んでいます。
これを選べば間違いなし!トレトンの人気モデルまとめ
トレトンのラインナップは多岐にわたりますが、まずは押さえておきたい不動の定番モデルをご紹介します。
Nylite(ナイライト):不動のアイコンモデル
トレトンといえば、まずはこのトレトン ナイライトです。キャンバス素材の柔らかい風合いと、細身で美しいシルエットが特徴。
最大の魅力は、その驚くべき軽量さと履き心地の良さです。もともとテニスシューズとして設計されているため、クッション性が高く、長時間歩いても疲れにくいのが嬉しいポイント。
きれいめのスラックスから、カジュアルなデニム、さらには女性のフェミニンなワンピースまで、どんなコーディネートも品良くまとめてくれる万能選手です。
Rawlins(ローリンズ):レトロランニングの決定版
1970年代のランニングシューズを彷彿とさせるデザインが特徴なのがトレトン ローリンズです。
スエードとナイロンを組み合わせた異素材コンビネーションや、絶妙なカラーブロックが目を引きます。少しスポーティーな印象を強めたい時や、足元に程よいボリューム感が欲しい時に最適です。
実はハリウッドセレブの間でも愛用者が多く、日常の「ワンマイルウェア」を格上げしてくれる一足として根強い人気を誇ります。
Stockholm(ストックホルム):現代的な進化形
クラシックなナイライトの遺伝子を受け継ぎつつ、より都会的でアクティブな印象に仕上げたのが「ストックホルム」です。
ソールの厚みやディテールが現代風にアップデートされており、モノトーンコーデやモードなスタイリングにも馴染む一足。北欧の洗練された街並みを歩くのにふさわしい、スマートなデザインが魅力です。
知っておきたいサイズ感と快適に履きこなすコツ
海外ブランドのスニーカーを買う時に気になるのが「サイズ選び」ですよね。トレトンを検討中の方に向けて、役立つヒントをまとめました。
サイズ選びの目安
トレトンのスニーカー、特にナイライトのようなキャンバスモデルは、やや細身の作り(ワイズが狭め)になっています。
- 足の幅が狭い・甲が低い方:普段通りのサイズ
- 足の幅が広い・甲が高い方:0.5cmアップ
厚手の靴下を履くことが多い場合は、ハーフサイズ上げるのが安心です。逆に、プレッピー流に素足感覚でタイトに履きたいなら、ジャストサイズを選ぶのが美しいシルエットを保つコツです。
メンテナンスで「味」を出す
トレトンのキャンバスモデルは、下ろしたての真っ白な状態はもちろん美しいですが、少し履き込んで馴染んできた頃の「こなれ感」も格別です。
汚れたら優しく手洗いすることで、キャンバス特有の風合いが増していきます。長く愛用することで自分だけの一足に育てる。そんな楽しみ方も、歴史あるブランドならではの醍醐味です。
どんな服に合わせる?トレトン流コーディネート術
トレトンが長年愛される理由は、その「主張しすぎない個性」にあります。
メンズ:大人のプレッピースタイル
ネイビーのブレザーにチノパン、あるいはポロシャツにショーツといった王道のアイビースタイルには、トレトン ホワイトスニーカーが最適解です。
あえてソックスを見せない、あるいはベリーショートソックスを履いて足首を出すことで、軽やかで知的な印象を与えることができます。
レディース:甘辛ミックスの引き締め役
ふんわりとしたロングスカートや花柄のワンピースに、あえてトレトン キャンバスシューズを合わせるスタイルがおすすめです。
ハイテクスニーカーだとスポーティーになりすぎ、パンプスだとコンサバになりすぎる……。そんな時、トレトンの控えめなボリューム感と清潔感が、ちょうど良い「抜け感」を作ってくれます。
まとめ:トレトンスニーカーの歴史と人気モデルまとめ
ここまで、北欧の名門ブランド・トレトンの魅力について深く掘り下げてきました。
1891年の創業から続く確かな品質、テニス界を席巻した華々しい歴史、そして現代に求められるサステナビリティ。トレトンは単なる懐古趣味のブランドではなく、常に時代に寄り添いながら進化を続けています。
「トレンドに振り回されたくない」
「自分なりの定番を大切にしたい」
そんな考えを持つあなたにとって、トレトンはきっと最高のパートナーになってくれるはずです。
トレトン スニーカーを一度足に通せば、その軽やかさと、どこまでもクリーンな佇まいに魅了されることでしょう。
今回ご紹介した歴史的背景や人気モデルを参考に、あなたらしい一足を見つけてみてください。北欧発の上質なデザインが、あなたの日常に新しい風を運んできてくれるはずです。
トレトンスニーカーの歴史と人気モデルまとめを最後までお読みいただき、ありがとうございました。


