「トレッキングシューズが欲しいけれど、白は汚れが目立ちそう……」と、購入を迷っていませんか?
登山靴といえば、泥汚れを考慮して茶色や黒、ネイビーといったダークカラーが主流でした。しかし、最近ではアウトドアファッションのカジュアル化や、SNSでの「映え」を意識したスタイルが定着し、あえて「白」を選ぶ人が急増しています。
確かに白は汚れやすい色です。しかし、それ以上に「足元が軽く見える」「どんな服にも合わせやすい」「気分が上がる」といった、他の色にはない圧倒的なメリットがあります。
この記事では、白いトレッキングシューズを選ぶ際のポイントから、汚れを最小限に抑えるプロ直伝のメンテナンス術、そして今チェックすべき注目モデルまで、あなたの不安をワクワクに変える情報をお届けします。
なぜ今、あえて「白いトレッキングシューズ」が選ばれるのか
登山道の土汚れや岩場の擦れを考えると、白はもっとも避けるべき色に思えるかもしれません。それでも白を選ぶ人が増えているのには、明確な理由があります。
圧倒的な清潔感と「抜け感」の演出
本格的な登山ウェアは、遭難対策の視認性から派手な色使いになりがちです。そこに黒や茶色の重厚な靴を合わせると、いかにも「ガチの登山者」という雰囲気になります。
ここで足元に白を持ってくるだけで、全体の印象がパッと明るくなり、都会的で洗練された「抜け感」が生まれます。登山の行き帰りに電車に乗ったり、下山後にそのままカフェに立ち寄ったりしても、浮くことがありません。
夏場の熱吸収を抑える機能的メリット
意外と知られていないのが、温度上昇の抑制です。夏の低山ハイクでは、直射日光を浴び続ける足元は想像以上に高温になります。黒い靴は熱を吸収しやすいですが、白は日光を反射するため、靴内部の温度上昇をわずかに抑えてくれる効果が期待できます。
自分の足元が見えやすい安全面
薄暗い樹林帯や夕暮れ時、白い靴は視認性が高く、自分の足が今どこにあるのかを直感的に把握しやすくなります。足の置き場を慎重に選びたい初心者にとって、視覚的なコントラストは意外な助けになるのです。
汚れが心配な方へ!「白」を維持するための3つの鉄則
「一度履いたら真っ黒になって終わりそう」という恐怖心は、正しい知識で解消できます。白いトレッキングシューズを長く綺麗に保つには、実は「履く前」の準備が9割です。
1. 購入直後の「防水スプレー」が最大の防御
新しい靴を下ろす前に、必ずフッ素系の防水スプレーをかけましょう。これは水を弾くだけでなく、繊維の隙間に泥が入り込むのを防ぐ「防汚コーティング」の役割を果たします。
一度かけて終わりではなく、全体に薄くかけて乾かす工程を2〜3回繰り返すことで、強力な保護層が作られます。これだけで、もし泥がついたとしても、水洗いでスルッと落ちるようになります。
2. 「泥が乾く前」にブラッシングする
山から下りたら、そのまま車に乗ったり電車に乗ったりする前に、備え付けのブラシやウェットティッシュで大まかな汚れを落としましょう。泥汚れは、乾燥して繊維に固着すると落とすのが非常に困難になります。湿っているうちなら、表面をなでるだけで白さを取り戻せるケースが多いのです。
3. 保管時の「黄ばみ」対策を徹底する
白の大敵は泥だけではありません。洗浄後に洗剤成分が残っていたり、直射日光に当てて乾かしたりすると、紫外線や酸化によって「黄ばみ」が発生します。
洗うときは中性洗剤を使用し、これでもかというほどすすぎを徹底すること。そして乾燥は必ず「風通しの良い日陰」で行うのが、真っ白な状態をキープするコツです。
街でも山でも輝く!今注目の白いトレッキングシューズたち
機能性と美しさを両立した、今選ぶべきモデルをピックアップしました。
スイスの技術が光る都会派の一足
洗練されたデザインで爆発的な人気を誇るのがOn Cloudrockです。スイス生まれのこのブランドは、とにかく「白」の使い方が天才的。独自のソール形状「CloudTec」によるクッション性は、岩場だけでなくアスファルトを歩く際も膝への負担を軽減してくれます。ミニマルなデザインは、細身のパンツやスカートとも相性抜群です。
トレイルランニングのDNAを継ぐ走れる白
よりスポーティでアクティブな印象を求めるならSalomon X ULTRAがおすすめです。サロモンはフランスのブランドらしく、機能美が際立つデザインが特徴。クイックレース(靴紐を引っ張るだけで締まる機構)を採用しているモデルが多く、脱ぎ履きもスムーズです。白の中にアクセントカラーが入っているモデルもあり、汚れが多少ついても目立ちにくい工夫がなされています。
厚底のクッションと圧倒的な存在感
膝が痛くなりやすい方や、ボリューム感のあるスタイルを楽しみたい方にはHOKA ANACAPAが最適です。ホカの特徴であるマシュマロのような厚底ソールは、白を選ぶことでよりクリーンで近未来的な印象を与えます。見た目に反して非常に軽量なため、長時間のハイクでも疲れにくいのが魅力です。
伝統とモダンが融合したレザーの白
クラシックな見た目が好みならDanner Mountain 600のホワイト系カラーが面白い選択肢になります。レザー(人工皮革含む)素材の白は、メッシュ素材に比べて汚れが染み込みにくく、サッと拭くだけで綺麗になるというメンテナンス上のメリットもあります。
素材別・メンテナンスの注意点
選ぶシューズの素材によって、手入れの方法も少しずつ異なります。自分の狙っている靴がどのタイプかチェックしておきましょう。
- 合成繊維(メッシュ)タイプ:軽くて蒸れにくいですが、網目に泥が入り込みやすいのが難点。汚れがひどい場合は、専用のクリーナーと柔らかいブラシを使って、優しく叩き出すように洗います。
- 人工皮革タイプ:最も白さを維持しやすい素材です。表面が滑らかなので、軽い汚れなら消しゴムタイプのクリーナーで落とせることもあります。
- 防水透湿素材(ゴアテックスなど):白い靴であっても、内部に防水膜が入っている場合は、油分を含んだクリーナーや防水ワックスの使用は避けましょう。透湿性が失われ、足が蒸れる原因になります。
ファッションとしての「白」の楽しみ方
白いトレッキングシューズを手に入れたら、ぜひコーディネートも楽しんでください。
例えば、全身をブラックやネイビーのダークトーンでまとめ、足元だけを白にする「モノトーンコーデ」。これだけで一気にプロっぽい、洗練されたアウトドアスタイルが完成します。また、ベージュやカーキといったアースカラーとも相性が良く、優しい雰囲気の山ガール・山ボーイスタイルを作ることができます。
お気に入りの靴を履いて撮った写真は、山頂の景色とともに一生の思い出になるはずです。
トレッキング シューズ 白で歩き出す新しい景色
「白は汚れが目立つから」と諦めてしまうのは、とてももったいないことです。
確かに、過酷な縦走や泥沼のような道を歩けば、靴は汚れます。しかし、それはあなたがそれだけ多くの自然に触れ、挑戦した証でもあります。適切にケアをすれば、汚れさえも「味」として愛着が湧いてくるものです。
真っ白な靴で登山口に立つ瞬間の、あの背筋が伸びるような高揚感は、他の色では決して味わえません。足元を明るく照らす一足があれば、いつもの登山道も少し違った景色に見えてくるはずです。
機能性、デザイン、そしてお手入れの知識。これらを味方につけて、あなたもトレッキングシューズの白デビューを果たしてみませんか?その一歩が、あなたの山歩きをもっと自由で、もっとおしゃれな時間に変えてくれるでしょう。


