「山登り用の靴を街で履くのは、さすがに浮いちゃうかな?」
そんな風に思っていた時期が、僕にもありました。でも、今のトレンドは完全に「外遊びの機能美を日常に持ち込む」スタイル。いわゆるゴープコア(Gorpcore)の流れもあり、トレッキングシューズを私服に合わせるのは、むしろ「分かっている男」の選択として定着しています。
とはいえ、一歩間違えると「今からガチで登山ですか?」というミスマッチな格好になりがち。そこで今回は、街歩きでも最高におしゃれに見えるトレッキングシューズのメンズコーデ術を、徹底的に深掘りしていきます。
なぜ今、大人の男にトレッキングシューズが必要なのか
スニーカー以上、ブーツ未満。この絶妙な立ち位置がトレッキングシューズの魅力です。
まず、圧倒的な「歩きやすさ」。不整地を歩くために設計されたソールは、コンクリートの衝撃もしっかり吸収してくれます。長時間歩いても疲れにくいのは、移動の多い街歩きにおいて最大のメリットですよね。
そして「機能美」。ゴアテックスを搭載したモデルなら、急な雨でも足元は無敵です。水たまりを気にせず歩ける安心感は、一度味わうと病みつきになります。
何より、その重厚なフォルム。最近のファッションはオーバーサイズが主流ですが、ボリュームのあるトップスやワイドパンツに、華奢なスニーカーを合わせると足元が負けてしまいます。そこにトレッキングシューズを持ってくることで、全体のシルエットにドッシリとした安定感が生まれるんです。
失敗しないための「街履き」3つの鉄則
トレッキングシューズを私服に馴染ませるには、いくつか押さえておくべきポイントがあります。ここを外さなければ、野暮ったさは消え、洗練された印象に変わります。
1. パンツの裾の処理に命をかける
一番のポイントは、靴とパンツの「境界線」です。トレッキングシューズはボリュームがあるため、裾がダボダボのパンツを被せてしまうと、足元が膨らんで見え、短足に見えてしまう原因に。
おすすめは、アンクル丈のパンツを合わせること。あるいは、裾がリブになっているジョガーパンツを選び、靴の全貌をしっかり見せてあげましょう。デニムやチノパンなら、少し細めにロールアップするのも効果的です。足首をスッキリさせることで、重厚なシューズが「あえてのハズし」として機能します。
2. きれいめアイテムを1点投入する
全身をアウトドアブランドで固めてしまうと、街中ではどうしても違和感が出てしまいます。そこで、「スラックス」や「ステンカラーコート」など、対極にあるきれいめなアイテムを1つ混ぜてみてください。
例えば、ネイビーのスラックスに、あえてサロモンのトレッキングシューズを合わせる。これだけで、一気に「都会的な大人のアウトドアミックス」が完成します。この「違和感をあえて作る」のが、おしゃれに見える近道です。
3. ソックス選びで遊び心を出す
トレッキングシューズのコーデにおいて、ソックスは名脇役です。普通の薄いビジネスソックスではなく、少し肉厚なマウンテンソックスを選びましょう。
白ソックスでクリーンに見せるのも良いですし、シューズの色の一部を拾ったカラーソックスを少しクシュっとさせて見せるのも、こなれ感が出て素敵です。靴とパンツの間から覗くソックスが、全体のバランスを整えるクッションになってくれます。
2026年、街履きで選びたい注目のモデルたち
今、街で見かけて「おっ、おしゃれだな」と思う男性が履いているブランドをピックアップしました。
まずはサロモン。このブランドの勢いは止まりません。特にXT-6などのシリーズは、トレッキングシューズとは思えないほどシュッとした細身のシルエットが特徴です。モードな黒い服にも合いますし、太めのカーゴパンツとも相性抜群。とにかく「今っぽさ」を出したいなら外せない選択肢です。
次に、圧倒的なクッション性で知られるホカ。厚底ソールのインパクトが強く、ワイドパンツとの相性が最強です。特にオールブラックのモデルを選べば、どんな服装にも馴染みつつ、存在感を放ってくれます。
クラシックなスタイルが好きならダナーは見逃せません。レザーを使った重厚なルックスは、使い込むほどに味が出ます。デニムやネルシャツといった王道のアメカジスタイルには、これ以上に合う靴はないでしょう。
そして、定番のメレル。名作「モアブ」シリーズは、最近ではデザインを現代的にアップデートしたモデルも増えており、コスパと機能性のバランスが非常に高いです。
季節別・おすすめのコーディネート解説
春と秋:軽快なレイヤードスタイル
気温が安定しない春秋は、ナイロンの軽量アウターやフィッシングベストが大活躍します。
トップスはゆったりめのロンTにベストを重ね、ボトムスは膝下丈のショーツや、少し丈の短いテックパンツを合わせます。足元にはノースフェイスのミッドカットモデルを持ってくると、スポーティかつ都会的な印象に。
ポイントは、少し派手な色のソックスをアクセントにすること。これだけで、軽やかな季節感が出せます。
夏:大人のショーツスタイル
夏にトレッキングシューズを履くなら、迷わずショーツを選びましょう。
重厚な靴と露出した脚のコントラストが、男らしさを引き立てます。Tシャツはあえて大きめのサイズを選んで、全体のシルエットを「上デカ・下デカ」にするとバランスが取りやすいです。
暑苦しく見えないよう、シューズはローカットを選び、色はベージュやグレーなどの明るめのアースカラーを選ぶのがコツです。
冬:重厚感を楽しむテックスタイル
冬こそトレッキングシューズの本領発揮です。
ボリュームのあるダウンジャケットに、スリムなスウェットパンツやリブパンツを合わせます。足元はキーンの防水モデルなどを選べば、雪の日でも安心。
全身を黒やネイビーなどのダークトーンでまとめ、シューズの質感(ヌバックやスエード)で奥行きを出すと、非常に大人っぽく仕上がります。
長く愛用するためのお手入れ術
せっかく手に入れた一足。街履きであっても、ケアを怠るとすぐに「ただの汚れた靴」になってしまいます。
まず、履き下ろす前に必ず防水スプレーをかけましょう。汚れがつきにくくなるだけでなく、素材の劣化も防いでくれます。
また、帰宅後は簡単なブラッシングをするだけで、ソールの隙間に入った埃や砂を落とせます。特にゴアテックス採用モデルは、表面の通気性を保つためにも汚れを溜めないことが大切です。
まとめ:トレッキング シューズ コーデ メンズを極めて日常を冒険に
トレッキングシューズを日常に取り入れることは、単なる流行の追求ではありません。「どこへでも行ける」という安心感と、それを支える確かな機能を身にまとうことで、いつもの街歩きが少しだけ特別なものに変わるはずです。
最初は少しボリューム感に戸惑うかもしれませんが、今回ご紹介した「パンツの裾」「きれいめアイテムの投入」「ソックスの活用」を意識すれば、誰でも簡単におしゃれな着こなしが楽しめます。
お気に入りの一足を見つけて、自分だけのスタイルを完成させてください。足元が強くなるだけで、歩く姿勢も、気分も、きっと前向きに変わるはずですから。
ぜひ、今度の週末はトレッキング シューズ コーデ メンズを取り入れて、新しい自分に出会う街歩きを楽しんでみてくださいね。


