仕事中に靴の脱ぎ履きが多い人にとって、「スリッポンタイプの安全靴」は救世主のような存在です。靴ひもを結ぶ手間がなく、サッと履けて軽量。最近ではデザイン性も高く、スニーカー感覚で使えるモデルも増えています。
この記事では、スリッポンタイプの安全靴の特徴や選び方、そして人気のおすすめモデルを10足紹介します。
スリッポンタイプの安全靴とは?
スリッポンタイプの安全靴とは、ひもやベルトを使わずに簡単に脱ぎ履きできる構造の安全靴のこと。
履き口に伸縮性のあるゴムやサイドバンドを使うことで、足をスッと入れるだけでフィットします。
特に人気なのが次のような現場です。
- 物流・倉庫作業(頻繁な出入りが多い)
- 内装・塗装・清掃などの軽作業
- 飲食店や厨房、食品工場
- サービス業・施設管理・ビルメンテナンス
「脱ぎ履きの手軽さ」と「安全性」を両立した構造が魅力で、最近はデザインもカジュアル化しています。
中には「かかとを踏んでも履ける2WAYタイプ」や「防水仕様」「滑りにくいソール搭載」など、用途に合わせた進化モデルも登場しています。
スリッポンタイプの安全靴を選ぶメリット
1. 脱ぎ履きが圧倒的にスムーズ
ひもを結ぶ・緩める動作が不要で、わずか数秒で履き替え可能。作業の合間や出入りの多い現場では、時間のロスを減らせます。
2. 軽量構造で疲れにくい
スリッポン安全靴の多くは樹脂先芯やEVAソールを採用しており、一般的な鋼製先芯靴より軽いです。長時間の立ち作業でも足が軽く感じやすいのが特徴。
3. 見た目がスマート
スニーカー感覚で履けるデザインが増え、現場だけでなく移動中や作業後も違和感がありません。カジュアルな印象で「仕事靴っぽさ」を感じにくいのも嬉しいポイント。
4. 紐がない分、安全性が高い場面も
作業中にひもがほどけたり、機械に巻き込まれたりする心配がないのもメリット。特に工場や倉庫などでは“引っかかり事故防止”の観点からも好まれています。
デメリットと注意点も押さえておこう
一方で、スリッポンタイプには注意したいポイントもあります。
- フィット感が弱く、足が中で動きやすい
- 脱ぎ履きの多さでかかと部が摩耗しやすい
- サイズが合っていないと脱げやすい
- 重作業には固定力が不十分な場合もある
つまり「ラクに履ける」反面、「ホールド感」や「耐久性」はやや劣るケースがあります。
そのため、用途に合わせて選ぶことが大切です。軽作業や室内中心ならスリッポンで十分ですが、高所作業や重機を扱う場合は靴ひも・ベルトタイプが安心です。
スリッポン安全靴の選び方
1. 先芯の素材をチェック
安全靴の「安全性」を決めるのがつま先の先芯。
代表的なのは以下の3タイプです。
- 鋼先芯:強度が高く、重作業向け。ただしやや重い。
- 樹脂先芯:軽量でサビない。軽作業や室内におすすめ。
- 先芯なしタイプ:軽量重視。安全靴というより作業スニーカー寄り。
用途に応じて、保護性能と軽さのバランスを取るのがポイントです。
2. 滑りにくさ(耐滑性)
厨房や倉庫など、床が濡れやすい場所では“耐滑ソール”が必須。
靴底が細かい波型パターンになっているモデルはグリップ力が高く、油や粉のある床でも安心です。
3. 通気性と快適性
作業時間が長い人ほど「ムレにくさ」は重要。
メッシュ素材のアッパーや、抗菌防臭インソールなどを採用したモデルがおすすめです。
4. サイズとワイズ(足幅)
スリッポンはサイズ選びを間違えると脱げやすくなります。
足幅(2E・3E・4E)を確認し、自分の足にフィットするものを選びましょう。
5. 用途別に選ぶ
- 軽作業・物流:軽量・通気性重視
- 厨房・飲食店:耐滑性・防水性重視
- 工場・屋外作業:耐久性・安全性能重視
人気ブランド・定番メーカー
スリッポンタイプ安全靴を探すなら、信頼ある国内メーカーから選ぶのが安心です。
- アシックス(ASICS):ウィンジョブシリーズのスリッポンモデルは履き心地・グリップ力ともに高評価。
- ミドリ安全:耐滑性と通気性に優れたモデルを多く展開。
- 丸五(MARUGO):「マンダムセーフティーLight」シリーズは軽量で人気。
- TULTEX(タルテックス):コスパが良くデザインも豊富。
- PUMA SAFETY:おしゃれでスポーティな見た目が特徴。
- Simon(シモン):JIS規格準拠モデルが多く、品質が安定。
これらのメーカーは安全靴専門としての実績があり、サイズ感や耐久性の面でも信頼できます。
スリッポンタイプの安全靴おすすめ10選
ここからは人気モデルを中心に、脱ぎ履きのしやすさや軽さ、安全性能で注目されている10足をピックアップします。
1. アシックス ウィンジョブ CP211 SLIP-ON
大きな履き口で着脱がスムーズ。油・水に強い耐滑ソールを採用し、室内外どちらでも快適に使えます。
2. ミドリ安全 H700N
軽量で柔らかい人工皮革を使用。26cmで約560gと軽く、倉庫や内装などの軽作業に最適です。
3. 丸五 マンダムセーフティーLight #767
JSAA認定A種モデルで安全性も確保。通気性の良いメッシュ素材と軽量設計が魅力です。
4. タルテックス AZ-51650
スタイリッシュなデザインで男女兼用。樹脂先芯入りで軽く、滑りにくいソール仕様。
5. Simon SL22R
JIS規格S級対応の高品質モデル。重作業でも安定したホールド感と耐滑性を発揮。
6. PUMA SAFETY Fuse Motion 2.0 Slip-on
スポーツブランドらしい履き心地。衝撃吸収とデザイン性を兼ね備えた快適スニーカータイプ。
7. K-ZOC KZS-100
軽量ソールで足取りが軽く、コスパも優秀。日常的な倉庫・配送業におすすめ。
8. TULTEX AZ-51654
2WAY仕様でかかとを踏んでも履ける便利タイプ。急ぎの現場でもラクに使えます。
9. ミズノ オールマイティ LSII 22L Slip-on
スポーティで柔軟性に優れ、長時間作業でも疲れにくい。ミズノ独自の高反発ソール搭載。
10. RS PRO Slip-on Safety Shoes S2 SRC
海外規格S2認証。防水・耐油・耐滑性能を備えた本格仕様で、食品工場や厨房でも活躍します。
スリッポン安全靴を長持ちさせるコツ
- インソールを定期的に交換:クッション性と衛生を保てます。
- かかとを無理に踏まない:型崩れやホールド性の低下を防ぐ。
- 使用後はしっかり乾燥:湿気がこもると臭い・劣化の原因に。
- ソールの摩耗をチェック:滑り止め性能が落ちる前に買い替える。
丁寧に使えば、安全靴は1年ほど快適に使用できます。作業頻度が高い人は半年〜1年を目安に点検するのがおすすめです。
まとめ:スリッポンタイプの安全靴で快適な仕事を
スリッポンタイプの安全靴は、軽くて脱ぎ履きがしやすく、現場でのストレスを大きく減らしてくれます。
軽作業・物流・厨房など、出入りの多い仕事ほどその効果を実感できるはずです。
選ぶ際は、「安全性能」「フィット感」「耐滑性」「用途適合性」の4点を意識しましょう。
スニーカー感覚で使えるモデルが増えた今、見た目も履き心地も妥協しない一足を選ぶことが、快適な仕事環境への第一歩です。
あなたの現場にぴったりなスリッポン安全靴で、足元から仕事をもっと快適に。


