「お気に入りのスニーカーだけど、少し色が飽きてきたかも」「街中で誰とも被りたくない!」そんな風に思ったことはありませんか?
実は、スニーカーは自分の手で自由に色を塗り替えることができるんです。最近ではプロ仕様の塗料も簡単に手に入るようになり、初心者でもクオリティの高い「カスタムスニーカー」を作れる環境が整っています。
でも、いざ挑戦しようと思うと「洗ったら色が落ちるんじゃない?」「不器用でも綺麗に塗れる?」と不安になりますよね。そこで今回は、失敗しないスニーカーの色塗り方を徹底解説します。基本のペイント術から、長く愛用するための注意点まで、一緒に見ていきましょう。
なぜスニーカーの色塗りに専用の塗料が必要なのか
まず最初に知っておきたいのが、使う道具の重要性です。「学校で使っていたアクリル絵の具でいいのでは?」と思うかもしれませんが、それは少し危険。スニーカーは歩くたびに曲がったり、雨に濡れたりする過酷な環境にあります。
一般的な絵の具で塗ってしまうと、歩いた瞬間にパキッとひび割れたり、雨で色が溶け出したりして、大切な靴を台無しにしてしまう可能性があるんです。
そこで登場するのが、レザー専用のアクリル塗料です。世界中のカスタム職人が愛用しているのが アンジェラスペイント です。この塗料は乾燥後も柔軟性があるため、革の動きに合わせて伸び縮みし、剥がれにくいのが最大の特徴。
もしキャンバス生地(布)のスニーカーを塗りたい場合は、この塗料に アンジェラス 2-Soft という添加剤を混ぜることで、布の質感を損なわずに染め上げることができます。道具選びを妥協しないことが、成功への第一歩です。
塗装を始める前に!絶対に飛ばしてはいけない「下地準備」
色を塗る工程よりも、実は「塗る前の準備」が仕上がりの8割を決めると言っても過言ではありません。
まず、スニーカーの表面には工場出荷時のコーティングや汚れ、油分が付着しています。これをしっかり落とさないと、どんなに良い塗料を使ってもすぐにペロンと剥がれてしまいます。
使うのは アンジェラス レザープレパレイター&デグレイザー という専用の脱脂剤です。これをコットンや布に含ませ、塗りたい部分を優しく拭き取っていきます。表面のツヤが消えて、少しマットな質感になれば準備完了のサイン。
もし専用品がない場合は、除光液(アセトン入り)でも代用可能ですが、素材を傷める可能性があるので目立たないところで試してからにしてくださいね。
次に、色がついてほしくない場所を保護する「マスキング」です。ソールのゴム部分や内側の布地などは、3M マスキングテープ で丁寧に覆いましょう。この時、テープの端を爪やヘラできっちり押し込んで隙間をなくすのが、プロのような仕上がりにするコツです。
初心者でもムラなく仕上げる!基本のペイント術
準備ができたら、いよいよ色塗りのスタートです。ここで最も大切なルールは「一気に塗ろうとしないこと」です。
初心者がやりがちな失敗は、一度でしっかり発色させようとして厚塗りしてしまうこと。厚塗りはひび割れの最大の原因になります。
まずは、筆に少量の塗料を取り、薄く、透けるくらいの感覚で塗っていきます。1回目は「少し色がついたかな?」という程度で大丈夫。塗ったら、ヘアドライヤー を使ってしっかり乾燥させます。この「薄く塗って、しっかり乾かす」という工程を3回から5回ほど繰り返してください。
薄い層を重ねていくことで、発色がどんどん鮮やかになり、表面も滑らかに仕上がります。もし筆跡が気になるときは、アンジェラス 2-Thin という希釈剤を数滴混ぜて、塗料の伸びを良くするとスムーズに塗れるようになりますよ。
素材別!カスタムを成功させるための使い分けテクニック
スニーカーには色々な素材が使われていますよね。素材に合わせて塗り方を変えるのも、カスタムを長持ちさせるポイントです。
- スムースレザー(本革・合皮)基本の塗り方でOK。最もペイントが定着しやすい素材です。
- キャンバス・メッシュ素材そのまま塗るとカチカチに固まってしまいます。先ほど紹介したファブリック媒体(2-Soft)を1:1の割合で混ぜて塗り、最後にヒートガンやドライヤーで熱を加えることで、色が定着し、布の柔らかさを保てます。
- プラスチック・硬いパーツヒールカウンターなどの硬いパーツを塗る場合は、アンジェラス 2-Hard を混ぜるのがおすすめ。塗料の硬度が増し、傷に強くなります。
逆に、アウトソール(靴の底)は歩くたびに地面と擦れるため、どんなに工夫しても塗装が剥がれやすい場所です。初めての方は、ソール以外の部分からカスタムを楽しむのが無難ですよ。
仕上げの「フィニッシャー」で耐久性を格段に上げる
色が塗り終わったら、それで完成ではありません。最後に必ず「トップコート」を施しましょう。
アンジェラス アクリリックフィニッシャー を使うことで、塗った面を保護し、水や汚れ、引っかき傷から守ってくれます。
このフィニッシャーには、ピカピカに光る「グロス」から、落ち着いた印象の「マット(艶消し)」まで、いくつか種類があります。元のスニーカーの質感に合わせたり、あえて質感を変えて個性を出したりするのもカスタムの醍醐味ですね。
これを塗ることで、市販のスニーカーと同じような自然な質感に仕上がり、「いかにも塗りました」という手作り感を抑えることができます。
失敗したときのリカバリー方法とメンテナンス
「あっ、はみ出した!」「思った色と違う……」そんな時も焦らないでください。
塗料が完全に乾く前であれば、先ほどのデグレイザーや除光液をつけた綿棒で、はみ出した部分を優しく拭き取ることができます。完全に乾いてしまった後なら、上から本来の色を塗り重ねて隠す「修正」も可能です。
また、カスタムしたスニーカーを長く綺麗に保つためには、日々のお手入れも重要です。汚れがついたときはゴシゴシ擦らず、ジェイソンマーク などのクリーナーを泡立てて、柔らかいブラシで優しく洗うようにしましょう。
しっかりコーティングされていれば、通常のクリーニングで色が落ちることはありません。自分で手をかけた一足は、メンテナンスを重ねるごとに愛着がわいてくるはずです。
スニーカーの色塗り方解説!自分好みにカスタムできるペイント術と注意点まとめ
自分だけのオリジナルスニーカーを作る時間は、とてもクリエイティブで楽しいものです。最初はシンプルなラインを描くだけでも構いません。自分で色を選び、形にしていく過程そのものが、カスタムの最大の魅力です。
今回ご紹介したステップをおさらいしましょう。
- 素材に合った専用の塗料を選ぶこと
- 「脱脂」と「マスキング」の下準備を怠らないこと
- 焦らず「薄塗りと乾燥」を繰り返すこと
- 最後にフィニッシャーで保護すること
このルールさえ守れば、大きな失敗を防ぎながら、プロのような仕上がりを目指すことができます。
もしデザインに迷ったら、まずはナイキ エアフォース1 ホワイト のような白いスニーカーをキャンバスにして、小さなロゴの部分だけ色を変えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
あなたの足元を彩る、世界に一足だけの特別なスニーカー。ぜひ、その手で作り上げてみてくださいね。


