お気に入りのスニーカーを履いて出かけるとき、ふと「このパーツ、なんて名前なんだろう?」と思ったことはありませんか?スニーカーは、単なる「足を保護する履物」を通り越して、今や最新技術が詰まった精密機械のような存在です。
なんとなく「かっこいいから」という理由で選ぶのも楽しいですが、それぞれのパーツの名前と役割を知ると、スニーカー選びの基準がガラリと変わります。「なぜこの靴は歩きやすいのか」「なぜ自分の足はこの部分が痛くなるのか」といった疑問が、面白いように解けていくはずです。
今回は、初心者の方からスニーカー好きの方まで納得できる、スニーカーの各部位名称を徹底的に解説していきます!
スニーカーは大きく分けて2つの世界でできている
個別の名称に入る前に、まずは大きな構造を押さえておきましょう。スニーカーは大きく分けると「アッパー」と「ソール」という2つのセクションに分かれます。
- アッパー(Upper)足の甲から側面、かかとまでを包み込む「上半分」の総称です。デザインの顔であり、フィット感を左右する重要なエリアです。
- ソール(Sole)地面と接する「下半分」の総称。クッション性やグリップ力など、歩き心地のすべてを支える土台です。
この2つが組み合わさって1足のスニーカーが完成します。それでは、さらに細かく「アッパー」の各部位から見ていきましょう。
1. アッパー編:フィット感とデザインを支えるパーツ
アッパーは、スニーカーの個性が最も現れる場所です。メッシュやレザー、スエードといった素材の組み合わせで、通気性や耐久性が決まります。
つま先を守る「トゥガード」と「トゥボックス」
まず注目したいのがつま先部分。ここは最も摩耗しやすく、衝撃を受けやすい場所です。
- トゥガード / トゥキャップつま先の先端を保護するために重ねられた補強パーツです。激しい動きでも破れないよう、厚手のレザーやラバーが使われることが多いです。
- トゥボックスつま先を収める空間そのものを指します。ここが広いと指が自由に動けますが、広すぎると靴の中で足が遊んでしまい、疲れの原因になります。
足の甲をホールドする「シュータン」と「アイレット」
次に、靴紐周りのパーツです。ここがしっかりしていないと、どんなに良いスニーカーでも台無しになってしまいます。
- シュータン(ベロ)靴紐の下にある、泥除けのようなパーツです。形が「舌」に似ていることからタンと呼ばれます。紐の締め付けが直接足に当たらないようクッションの役割を果たしています。
- アイレット(靴紐の穴)紐を通すための穴です。穴の周りを補強するパーツを「アイステイ」と呼びます。穴の数や位置によって、足を固定する強さを調整できます。
- アグレット靴紐の先端にある、プラスチックや金属で固められた部分です。これがあるおかげで紐を通しやすくなり、バラバラに解けるのを防いでくれます。
かかとの安定を握る「ヒールカウンター」
意外と知られていないのが、かかと部分にある「芯」の存在です。
- ヒールカウンターかかと部分の内部に仕込まれた、プラスチックなどの硬い芯材です。これがかかとをガッチリ固定してくれるおかげで、歩行時に足がグラつかず、安定した足運びが可能になります。ここが柔らかすぎたり潰れていたりすると、足のトラブルに繋がりやすくなります。
2. ソール編:衝撃を吸収し、次の一歩を助ける構造
次に、靴底であるソールの世界に潜ってみましょう。ソールは、実は「三層構造」になっていることがほとんどです。
足裏に最も近い「インソール」
- インソール(中敷き)足裏に直接触れるパーツです。クッション性を高めるだけでなく、足裏の汗を吸い取ったり、土踏まずを支える「アーチサポート」の役割を持っていたりします。汚れたら交換できるインソールも多く、自分好みの履き心地にカスタマイズしやすい部分です。
性能のすべてが決まる「ミッドソール」
- ミッドソールインソールとアウトソールの間に挟まれた、スニーカーにおいて最も重要なパーツです。地面からの衝撃を吸収し、膝や腰への負担を和らげます。
- クッション素材各メーカーがしのぎを削るのがこのミッドソールの素材です。ふわふわした柔らかいものから、バネのように跳ね返るものまで様々。独自のクッション技術が搭載されているのは、主にこの部位です。
地面と戦う「アウトソール」
- アウトソール(外底)地面に直接触れるゴムなどのパーツです。滑りにくくするための「溝(トレッドパターン)」が刻まれています。
- ラグアウトソールの凹凸のこと。アウトドア用のスニーカーなどは、このラグが深くなっており、泥道でも滑らないように工夫されています。
3. 知っていると自慢できる!マニアックなディテール名称
基本を押さえたところで、少し専門的なパーツについても触れておきましょう。これを知っていると、スニーカー通に一歩近づけます。
かかとの「プルタブ」
かかとの後ろに付いている、小さな輪っかやつまみのことです。指をかけてグイッと引っ張ることで、靴を履きやすくするための補助パーツです。デザインのアクセントとしても愛されています。
土踏まずを支える「シャンク」
ミッドソールの中央部分に埋め込まれている、硬いプレート状のパーツです。靴が変に変形したり、ねじれたりするのを防ぎ、歩行の安定性を劇的に向上させます。高級なウォーキングシューズや本格的なバスケットボールシューズには必ずと言っていいほど搭載されています。
装飾品の「デュブレ」
靴紐の最下部に通されている、小さな金属やプラスチックのプレートです。某有名ブランドのバスケットボールシューズなどでよく見かけますね。元々は紐を中央に固定するためのものでしたが、今ではファッションアイコンとしての意味合いが強くなっています。
4. パーツの名前を知ることで変わる「靴選び」の視点
なぜ、わざわざこんなに細かい名称を知る必要があるのでしょうか?それは、自分の足に合った「運命の1足」に出会うためです。
例えば、よく外反母趾に悩んでいる方なら「トゥボックスの広いモデル」を探せばいいと分かります。足が疲れやすいなら「ミッドソールの素材」や「シャンクの有無」に注目すれば解決策が見えてきます。
また、お気に入りのスニーカー クリーナーを使って手入れをするときも、部位の名前を知っていれば「アッパーのメッシュ部分は優しく」「アウトソールの側面はしっかり」といった具合に、適切なケアができるようになります。
パーツ一つひとつには、必ず作られた理由があります。それを知ることは、作り手のこだわりを受け取ることでもあるのです。
5. まとめ:スニーカーの各部位名称を徹底解説!知られざる構造と役割をわかりやすく紹介
ここまで、スニーカーを構成する数々のパーツとその役割について詳しく見てきました。
普段何気なく履いているスニーカーも、つま先を守るトゥガードから、足を安定させるヒールカウンター、そして衝撃を吸収するミッドソールまで、すべてが緻密な計算のもとに配置されています。
この記事を通して「スニーカーの各部位名称を徹底解説!知られざる構造と役割をわかりやすく紹介」してきましたが、次に靴屋さんへ行くときは、ぜひ気になる1足のパーツをじっくり観察してみてください。
「このアイレットの配置はホールド感が良そうだな」「このアウトソールの溝なら雨の日でも安心だ」そんな風に靴を見ることができれば、スニーカーライフはもっと楽しく、もっと快適なものになるはずです。
あなたの足元を支えるパートナーのことを深く知って、最高の一歩を踏み出しましょう!


