スニーカーを長く大切に使いたいと考えている方々にとって、「加水分解」という言葉は避けて通れない問題です。加水分解とは、スニーカーの素材、特にソール部分に起こる劣化現象で、長期間使い続けているとどうしても避けられないもの。水分や湿気によりポリウレタンなどの素材が劣化していく過程で、靴底がべたついたり、ひび割れたりしてしまいます。しかし、心配はいりません。この記事では、スニーカーの加水分解を修理する方法について、自己修理と業者依頼の選択肢を含めてご紹介します。
スニーカーの加水分解とは?
スニーカーを履き続ける中で、どうしても避けられない現象の一つが加水分解です。これは、スニーカーのソールやミッドソールに使われるポリウレタン(PU)素材が、湿気や空気中の水分と反応して劣化していくことを指します。特に日本のような湿度の高い気候では、加水分解の進行が早まることが多いです。
加水分解の初期症状としては、靴底がべたついたり、ひび割れが発生したりします。最終的にはソールが崩れ、スニーカーとしての機能を果たせなくなってしまいます。一般的に加水分解は、製造後から徐々に進行し、5年~10年程度で顕著な劣化が見られることが多いです。
自分でできるスニーカーの加水分解補修方法
加水分解が軽度であれば、自分で修理を行うことも可能です。修理方法は状態によって異なりますが、簡単な補修であれば、次の手順を参考にしてみてください。
1. ソールの状態確認
まずはスニーカーのソールを確認しましょう。べたつきやひび割れが見られる場合、その部分が加水分解している可能性が高いです。ソールの一部が崩れているだけであれば、補修が可能ですが、全体が劣化している場合は修理が難しいこともあります。
2. 乾燥と湿気取り
修理前に重要なのは、湿気を取り除くことです。湿気が残ったままだと、修理後もさらに劣化が進行する可能性があるため、まずは乾燥を行いましょう。靴内にシリカゲルなどの湿気取りアイテムを入れて、しっかりと乾燥させます。
3. 接着剤を使った補修
軽度な加水分解であれば、接着剤を使用して修理することができます。靴底とアッパーが剥がれている場合は、強力な靴用接着剤を使って接着することで、機能を回復させることが可能です。注意点として、接着面はしっかりと清掃し、乾燥させた状態で接着剤を塗布します。
特に注意したいのは、接着剤が乾くまでの時間です。接着剤は完全に乾かないと、修理部分がすぐに剥がれてしまう可能性があるので、数時間から1日程度、重しを乗せてしっかりと固定しましょう。
4. ソールの交換
ソールの劣化がひどい場合は、オールソール交換を検討することができます。これは、自分では難しい作業ですが、ソールの交換が可能な接着剤を使うことで、元の状態に近いものに戻すことができます。交換後は、クッション性や履き心地を改善することができます。
業者に依頼する方法とそのポイント
加水分解が進んで、自己修理では対応しきれない場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。特に、オールソール交換やカスタム修理が必要な場合は、専門店に頼むとスニーカーが元の状態に近い形で修理されます。
1. 修理店の選び方
業者に依頼する場合、まずは修理店の選定が重要です。スニーカー修理を専門とするお店を選びましょう。スニーカー専用の修理を行っている店舗では、加水分解の進行具合に応じた最適な修理方法を提案してくれます。
インターネットで評価や口コミを調べて、信頼できるお店を選ぶのが良いでしょう。また、修理に出す前に見積もりを取っておくことで、予算に合わせた修理を選ぶことができます。
2. 交換内容と料金
修理を依頼する場合、オールソール交換が一般的です。オールソール交換とは、劣化したソールを丸ごと交換する方法で、これによりスニーカーの寿命が延びます。料金は、交換するソールの種類やブランドによって異なりますが、一般的には5,000円~15,000円程度です。
さらに、オプションとしてカスタムソールに変更することもできます。カスタムソールにすることで、耐久性やグリップ力を向上させることができます。また、ソールのデザインを変更することも可能で、ファッション性を重視する方にもおすすめです。
3. 修理の流れ
修理を依頼する際は、まずは修理店にスニーカーを持ち込み、状態の確認を受けます。その後、修理内容と料金について説明を受け、修理を依頼する流れになります。修理が完了したら、再度店舗に取りに行くか、配送で受け取ることができます。
加水分解を防ぐための予防策
加水分解を一度修理しても、予防策を講じない限り、再発する可能性があります。そのため、加水分解を予防するためには、以下の方法を実践することが重要です。
1. 湿気を防ぐ
加水分解を防ぐためには、湿気を管理することが最も重要です。スニーカーを長期間保管する場合は、湿気取りアイテムを使用したり、風通しの良い場所で保管するようにしましょう。
2. 定期的に履く
長期間放置すると、靴底に湿気が溜まりやすくなるため、定期的に履くことが大切です。履くことで、湿気が排出され、加水分解の進行を遅らせることができます。
3. 高湿度環境を避ける
高湿度の場所に長時間放置しておくと、加水分解が進行しやすくなります。なるべく湿度が高い場所に保管しないよう心がけましょう。
まとめ
スニーカーの加水分解は、どうしても避けられない現象ですが、修理や予防策を取ることで、長期間使用することができます。軽度の加水分解であれば自分で補修が可能ですが、進行がひどい場合は専門業者に依頼することをおすすめします。加水分解を防ぐためには、湿気管理や定期的に履くことが予防につながりますので、日々のケアを怠らず、大切なスニーカーを長く楽しんでください。


