スニーカーの印象は、デザインやカラーだけで決まるわけではありません。実は「靴紐の結び方」ひとつで、見た目の印象ががらりと変わるんです。ちょっとしたアレンジで、いつものスニーカーがグッとおしゃれに、そしてかっこよく見える。そんな魔法のようなテクニックを、今回は徹底的に紹介していきます。
靴紐で差がつく!スニーカーをかっこよく見せるポイント
「同じスニーカーなのに、あの人の足元の方がかっこよく見える…」そんな経験、ありませんか?
その差は、実は靴紐の結び方や通し方にあることが多いんです。
スニーカーの紐は、足をフィットさせるための機能的な役割だけでなく、デザインの一部として印象を左右します。平紐(フラットタイプ)は落ち着いた雰囲気を出し、丸紐(ラウンドタイプ)はスポーティーに見せてくれます。また、太さや色を変えるだけでも印象は大きく変わります。白いスニーカーに黒い紐を通すだけで引き締まった印象になり、反対に同系色の紐を使うと統一感のある上品な雰囲気になります。
つまり「かっこいい結び方」を考える前に、紐の素材や色の選び方も含めて全体のバランスを見ることが大切です。
基本を押さえる:オーバーラップとアンダーラップ
靴紐の通し方には、実はいくつかのパターンがあります。最も一般的なのが「オーバーラップ」と「アンダーラップ」。
- オーバーラップ(表通し):外側から内側に紐を通す方法で、見た目が整っていて王道。きれいめやカジュアルコーデにぴったり。
- アンダーラップ(裏通し):内側から外側に紐を通す方法で、少し立体感が出てストリートっぽい印象になります。
この二つを使い分けるだけで、同じスニーカーでも雰囲気が変わるのが面白いところです。
アンダーラップは、スケーターやストリートファッション好きの間でも人気があり、動きのあるカジュアルコーデとの相性が抜群です。
定番でも奥が深い!クロス結びの美しい仕上げ方
スニーカーの紐通しといえば「クロス結び(Criss-Cross)」が最もポピュラー。
左右の紐を交差させながら上に通すシンプルなスタイルですが、仕上げ方次第で印象が変わるのが魅力です。
- 紐のテンションを均一にして通すと、スマートで整った印象に。
- わざと少し緩めにして“抜け感”を出すと、こなれたカジュアルスタイルに。
- 一番上の穴をあえて使わず、少しルーズに仕上げると、モードっぽい雰囲気にもなります。
また、結び目の位置も意外と大切です。結び目を中央ではなく少し横にずらすと、非対称のデザイン効果が出て個性をアピールできます。街中でよく見かける「サイド結び」は、そうした発想から生まれたアレンジです。
ほどけにくくて美しい!イアン・ノットとベルルッティ結び
「せっかく整えたのに、すぐほどけてしまう…」という悩みを持つ人も多いはず。そんな時におすすめなのが、**イアン・ノットやベルルッティ結び**といった“ほどけにくく美しい”結び方です。
イアン・ノット
世界最速で結べるとも言われる実用的な結び方。輪を左右で同時に作り、交差して引き締めるシンプルな動作ながら、通常の蝶結びよりもほどけにくい構造になっています。ランニングやウォーキングなど動きの多いシーンにも最適です。
ベルルッティ結び
革靴で知られる老舗ブランド・ベルルッティ発祥の結び方で、見た目が非常に美しく、結び目が平らに整います。スニーカーにも応用でき、カジュアルながら上品さを演出できます。特に白スニーカーやミニマルデザインの靴に合わせると、洗練された印象になります。
個性派に人気!ブッシュウォーク結びとジグザグ結び
人と被らない「かっこいい結び方」を探しているなら、ブッシュウォーク結びやジグザグ結びのような個性派アレンジもおすすめです。
ブッシュウォーク結び
結び目を靴の側面(サイド)に持ってくるスタイル。正面に結び目がないため、靴のデザインを邪魔せず、よりクリーンに見せられます。ストリート系やハイテクスニーカーに特に似合います。
ジグザグ結び
紐を斜めに交差させて通していく方法で、まるで編み込み模様のようなデザインに仕上がります。足元に視線を集めたいときにぴったりで、ファッション感度の高いスニーカーユーザーの間で人気です。
これらの結び方は、見た目が華やかな分、通し方に少し時間がかかりますが、慣れてしまえば意外と簡単。スニーカーのイメージを一気にアップデートできるアレンジです。
靴紐を結ばない「ノータイ結び」で抜け感を演出
最近では「結ばないスタイル」もトレンドになっています。
紐を最後まで通したあと、内側で固定して表面に結び目を出さない方法です。特にモード系ファッションやシンプルコーデに合わせると、無駄のない洗練された印象になります。
また、ゴム製の伸縮シューレースを使えば、見た目はそのままに「脱ぎ履きのしやすさ」も手に入ります。
実用性とデザイン性を両立できる点が、このスタイルの魅力です。
スニーカーの印象を左右する:紐の色・太さ・素材選び
靴紐アレンジの仕上がりを大きく左右するのが「素材と色選び」です。
例えば以下のような特徴があります。
- 平紐(フラット):クラシックで清潔感があり、ナチュラルな雰囲気に。
- 丸紐(ラウンド):ボリューム感が出て、ストリートやアウトドア系にマッチ。
- 太めの紐:存在感が強く、スニーカー全体に迫力を与える。
- 細めの紐:繊細で上品、ドレスライクなスニーカーにも合う。
カラーの選び方も重要です。モノトーンで統一すれば上品に、あえて反対色を使えばコントラストが際立ちます。たとえば、黒スニーカーに赤い紐を合わせれば、一気にストリート感が増します。
結び方を変えるだけでスニーカーが生まれ変わる
お気に入りのスニーカーでも、毎日同じ結び方ではマンネリ化しがち。
しかし、通し方や結び方を少し変えるだけで、まるで別の靴のような新鮮さが生まれます。
「今日はアンダーラップでストリートに」「週末はノータイでシンプルに」といったように、気分やコーディネートに合わせて結び方を変えるのも楽しい方法です。
スニーカーがあなたの個性を語るアイテムになるはずです。
スニーカーのかっこいい結び方で足元からおしゃれを完成させよう
スニーカーの「かっこいい結び方」は、単なる靴紐アレンジではなく、ファッションの完成度を高める仕上げのようなもの。
靴紐の通し方、結び方、素材、色――それぞれに意味があり、組み合わせ次第で無限のスタイルが楽しめます。
足元はコーデの印象を決める重要なポイント。今日紹介したアレンジを取り入れて、自分だけのスタイルを見つけてみてください。
あなたのスニーカーが、きっともっとかっこよく見えるはずです。


