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スニーカーのかかと芯が折れたときの対処法!修理の可否と買い替え判断ポイント

お気に入りのスニーカーを履いていると、ある日「なんだかかかとが変な感じ…」と気づくことがあります。中を見てみると、どうやらかかと芯が折れている。この“かかとの芯”は、スニーカーの形を保ち、足を支える大切なパーツ。ここが壊れると履き心地が悪くなり、放置すると足のトラブルにもつながります。
今回はそんな「スニーカーのかかと芯が折れたとき」の対処法を、修理・応急処置・買い替え判断の3つの視点から詳しく解説します。


かかと芯とは?折れるとどうなるのか

スニーカーの**かかと芯(ヒールカウンター)**とは、かかとの内側に隠れている硬い補強材のこと。プラスチックや樹脂、革などで作られ、歩行時の安定性を支えています。

この芯が折れると、

  • 歩くたびにかかとがグラつく
  • 靴の形が崩れる
  • 内側の生地が突き出して痛い
  • 足首が固定されず疲れやすい
    といった不具合が起きます。とくに片足だけ芯が折れている場合、左右のバランスが崩れ、長時間の歩行で足裏や膝に負担がかかることもあります。

なぜスニーカーのかかと芯は折れてしまうのか

かかと芯が折れる原因は、日常の中にたくさん潜んでいます。主なものは次の通りです。

  • かかとを踏んで履く癖
     急いでいるときに、かかとをグッと押しつぶして履いていませんか? この習慣がもっとも多い破損原因です。芯は曲げることを想定していないため、繰り返すと内部でヒビが入り、やがて折れてしまいます。
  • 長期間の使用や劣化
     毎日の通勤・通学で履き続けるスニーカーは、内部のスポンジや芯素材が徐々に弱くなります。湿気や汗の影響で硬化や変形が進むこともあります。
  • 素材の品質
     安価なモデルや軽量タイプのスニーカーでは、かかと芯の素材が薄い樹脂だったり、補強が弱かったりすることも。こうした靴は衝撃に耐えられず、早期に破損するケースが見られます。
  • サイズの合わない靴を履く
     大きすぎるスニーカーは、歩行中にかかと部分が動いて摩擦を起こします。これが芯への負荷となり、結果的に折れる原因になります。

折れたかかと芯のチェック方法

かかと芯が折れているかどうかは、見た目だけでは分かりづらいこともあります。以下のポイントを確認してみましょう。

  • 履いたとき、かかと部分がゴツゴツする
  • 歩くと片足だけ沈む感覚がある
  • 外側から見ると、かかとの形が歪んでいる
  • 内側を押すと、硬い部分が変に凹む

これらの症状がある場合、内部で芯が折れている可能性が高いです。軽度の変形なら補修も可能ですが、完全に折れてしまうと修理が難しくなります。


自分でできる応急処置・DIY補修法

かかと芯が折れてすぐに修理店へ行けない場合は、自宅での応急処置も可能です。完全な修復は難しいですが、履き心地の悪化を防ぐことができます。

1. かかと補修シートで内側を補強

100円ショップやホームセンターで売られているかかと補修シートを使う方法です。破れた内側を覆うように貼ると、硬さが出て痛みを軽減できます。布用接着剤で貼るタイプもあり、短期間の使用には十分です。

2. 厚手の布や革で当て布補強

かかと内側の裏地が破れている場合は、牛革やフェルトを小さく切り、布用ボンドで貼り付けます。完全に芯の代わりになるわけではありませんが、かかと部分の形をある程度保てます。布用接着剤には裁ほう上手を使うと扱いやすいです。

3. かかとクッションやヒールパッドを入れる

ドラッグストアなどで手に入るかかとクッションヒールパッドを入れると、足が直接折れた芯に当たらず痛みを和らげられます。外出前の一時的な対策として便利です。

4. 靴べらを使う習慣をつける

補修後は再発防止のため、履くたびに靴べらを使いましょう。芯への負担が大きく減り、補修箇所の持ちが長くなります。


プロに依頼する修理方法と費用の目安

DIYでは限界があるため、できるだけ靴修理の専門店に相談するのがおすすめです。修理内容によっては、新品のように履き心地を取り戻せます。

修理の種類

  • 内側補修(腰裏交換)
     かかとの内側を一度剥がし、破損した芯やスポンジを取り除いて新しい素材を入れ直す方法。履き心地の改善に効果的です。
  • 芯の補強・交換
     完全に折れている場合は、内部の芯を取り出して新しいプラスチックや革製の補強材を入れ替えます。

費用の目安

一般的な修理店で、1,500円〜3,000円前後が相場です。芯の交換など構造をいじる場合はもう少しかかることもあります。スニーカーの価格帯によっては、修理より買い替えの方が経済的なこともあるため、事前に見積もりを確認しましょう。


修理ができるケースとできないケース

修理できる場合

  • 芯の一部が割れているだけ
  • 内側の破れやヘタリが軽い
  • 外観の変形が少なく、靴全体がまだしっかりしている

このような場合は補修や交換で復元できる可能性が高いです。

修理が難しい場合

  • 芯が完全に砕けて形が保てない
  • 外側まで歪んでしまっている
  • ソールやアッパーも劣化している

このような状態では修理をしても耐久性が戻らず、買い替えの方が結果的に安心で長持ちすることが多いです。


買い替えを検討すべきタイミング

「せっかく気に入ってるのに…」と思う気持ちはわかりますが、次のような状態なら思い切って新しい一足を探すのも賢い選択です。

  • 修理費が新品の半額以上になる
  • 長年履いていて他の部分も傷んでいる
  • かかと芯以外にもソールがすり減っている
  • 歩いていて不快感が強い

履き心地や安全性を考えると、折れたまま無理に履くより、買い替えた方が結果的に快適で経済的です。


かかと芯を折らないための予防策

かかと芯は一度折れると元には戻りません。日頃から意識して、破損を防ぐことが大切です。

  • 靴べらを使う習慣をつける
  • 脱ぎ履きのときにかかとを踏まない
  • 定期的に内側の汚れや湿気を取る
  • かかとパッドや補強シートを貼っておく
  • サイズの合った靴を選ぶ

これらを意識するだけで、芯への負荷は大きく減ります。お気に入りのスニーカーを長持ちさせたい人ほど、日常の扱い方を見直すことが重要です。


スニーカーのかかと芯が折れたときは、早めの対処が肝心

「まだ履けるから」と放置してしまうと、芯の破損が広がり、靴全体の形崩れにつながります。軽度なうちならDIYで補修できますが、歩くたびに違和感を感じる場合は早めに専門店へ相談するのが安心です。

スニーカーは日常の相棒。大切に履けば長く付き合えます。
もし「スニーカーのかかと芯が折れた」と気づいたら、無理せず、適切な方法で修理・買い替えを検討してみてください。

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