スニーカーを履く楽しみはもちろん、写真に撮ってシェアする楽しさもありますよね。けれど、いざ撮ってみると「なんだか思っていたより映えない」「かっこよく見えない」なんてことも多いのではないでしょうか。
今回は、誰でも簡単に実践できる「スニーカーのおしゃれな撮り方」を徹底解説します。光・構図・背景・ポーズなど、スマホでも活かせる実践的なコツを中心に紹介していきます。
自然光を味方につけるだけで写真は変わる
スニーカーの写真をおしゃれに見せる最大のポイントは「光」です。
プロカメラマンも強調するように、光が美しく当たっていればどんなカメラでも魅力的な一枚が撮れます。
理想的なのは「柔らかい自然光」。
朝方や夕方の時間帯、もしくはレースカーテン越しに入る日差しがベストです。直射日光の下では影が強く出すぎてしまうため、少し拡散された光を利用すると、スニーカーの立体感や素材の質感がふんわり伝わります。
夜や屋内で撮るときは、リングライトや撮影ボックスなどの照明を使い、影が強く出ないように工夫します。特にパテントレザーやメタリック素材のスニーカーは光の反射が出やすいので、角度を少し変えて「艶感だけ残す」ように光を調整するのがコツです。
背景選びでスニーカーを主役に
背景がごちゃついていると、どんなに良いスニーカーでも印象がぼやけてしまいます。
まず基本は「シンプルな背景」。白やグレー、ベージュなどの無地を選ぶと、スニーカーの色味が際立ちます。紙や布を背景に使うだけでも、ぐっとクリーンな印象に。
一方で、屋外や街中で撮るときは「世界観を意識した背景づくり」がポイント。
ストリート系のスニーカーならコンクリートの床やレンガの壁、公園のベンチなどと合わせると雰囲気が出ます。ランニングシューズならトラックや芝生を背景に入れると、ブランドや用途のイメージが自然に伝わります。
背景を選ぶときは「スニーカーより目立たないこと」が鉄則。色味や模様の主張が強すぎると、視線が分散してしまうため、できるだけ落ち着いたトーンを選ぶといいでしょう。
構図を意識して“映える”角度を見つける
「なんとなく真上から撮るだけ」では、平凡な写真になってしまいます。構図とアングルを工夫することで、同じスニーカーでもまったく印象が変わります。
1. 日の丸構図
スニーカーを画面の中央に置くオーソドックスな撮り方。安定感があり、デザインをしっかり見せたいときに効果的です。
2. 三分割構図
画面を縦横3等分し、交差点のあたりに被写体を置く構図。少しずらすだけで動きが出て、プロっぽい仕上がりになります。
3. 斜め45度の角度
サイドとトゥ(つま先)部分が同時に見える斜め45度の角度は、スニーカーの立体感を最もきれいに表現できます。雑誌やブランドの公式画像でも多く使われる角度です。
4. トップビュー(真上)
全体のバランスやコーデを見せたいときにおすすめ。床に置いたスニーカーと洋服、小物を一緒に撮れば、フラットレイ風のおしゃれカットが完成します。
構図の選び方に正解はありません。いくつか撮ってみて「自分のスニーカーが一番魅力的に見える角度」を見つけることが大切です。
足元ショットで自然な動きを出す
スニーカーを履いた状態で撮る「着用カット」は、写真にリアルな魅力をプラスします。
履いたまま撮るときのポイントは、動きを感じさせること。真正面から両足をそろえて撮るよりも、歩き出す瞬間や片足を少し前に出したポーズのほうが自然でおしゃれに見えます。
例えば、
- 靴紐を結んでいる瞬間
- 手でスニーカーを持ってぶら下げるカット
- 階段を上がる、歩道を歩くなどの“動作中”の一枚
こうしたシーンを切り取ると、写真にストーリー性が生まれます。
撮る側も「ただ置かれた靴」ではなく「日常の一部」としてのスニーカーを意識することで、より印象的な写真になります。
小物や服で世界観を作る
スニーカーを単体で撮るのもいいですが、服やアクセサリー、小物を加えると写真全体のトーンがまとまりやすくなります。
たとえばデニム、キャップ、バッグなどはスニーカーとの相性がよく、自然なスタイルを演出できます。
撮影するシーンごとに合わせる小物を変えるのも効果的です。
- スポーツ系 → 水筒、タオル、ジムバッグ
- ストリート系 → スケートボード、ヘッドフォン
- ナチュラル系 → 観葉植物、雑誌、コーヒーカップ
小物を加えるときは、主役のスニーカーより存在感を出さないように配置しましょう。色味を揃えるだけでも統一感が出て、写真全体の完成度が上がります。
スマホで撮るときのちょっとした工夫
最近のスマホカメラは性能が高いので、コツさえつかめば一眼レフに負けないクオリティで撮影できます。
- 光の方向を意識する:逆光ではなく、横や斜め前から光を当てると立体感が出ます。
- 影を避ける:自分やスマホの影が入りやすいので、体の位置を少しずらす。
- ピントをしっかり合わせる:ロゴやステッチなど“見せたい部分”をタップしてピントを固定。
- 構図を決めてから撮る:撮ってからトリミングより、最初からフレーム内で完成を意識。
また、SNSで見栄えを良くしたい場合は「全体のトーンを統一する」ことも大切です。明るさや色味を揃えると、フィード全体に統一感が生まれ、自然に“おしゃれアカウント”に見えます。
編集で仕上げる“あと一歩の差”
撮った写真はそのまま使うよりも、少しだけ編集を加えるとぐっと洗練された印象になります。
ただし、加工しすぎて実物と違う色になるのはNG。自然な範囲で調整するのがポイントです。
- 明るさとコントラスト:全体を少し明るくして、影を浅くするだけで清潔感アップ。
- ホワイトバランス:光の色味が強いときは暖色や寒色を微調整して、素材の色を正確に戻す。
- トリミング:水平を整え、余分な背景をカット。主役が中央に来るように。
スマホアプリでも十分対応できます。LightroomやSnapseedなどを使うと、自然な補正が簡単にできます。
スニーカーのおしゃれな撮り方をマスターして楽しもう
スニーカーの写真は「撮る」というより「魅せる」ための工夫で変わります。
光・構図・背景・小物・動き――この5つの要素を意識するだけで、あなたの写真は一気にレベルアップします。
自分の好きなスニーカーをもっとかっこよく、もっと自然に撮れるようになれば、見る人にもその愛着が伝わります。
お気に入りの一足を手に、ぜひ今日から「スニーカーのおしゃれな撮り方」を楽しんでみてください。


