ステラマッカートニーの代表的なシューズ「エリス（Elyse）」。一度見たら忘れられない厚底のシルエットは、世界中のファッショニスタを虜にしてきました。けれど、見た目のインパクトとは裏腹に「履き心地はどうなの？」「重くない？」と気になる人も多いはず。
ここでは、実際の口コミや構造面から「ステラマッカートニー エリスの履き心地」をじっくり検証します。
ステラマッカートニー「エリス」とはどんな靴？
「エリス」は、ステラマッカートニーを象徴する厚底プラットフォームシューズ。木製ウェッジソールと鋭いギザギザのラバーソールが特徴で、見た目の存在感は抜群です。
デザイン面ではモードでありながら、どこかクラシック。シルバーやブラック、ホワイトなどの定番カラーを中心に、シーズンごとに限定色も登場します。
また、このブランドならではのポイントが“ヴィーガン素材”の使用。動物由来の革を使わず、人工レザー「Alter Mat」など環境に配慮した素材を採用しています。サステナブルな考え方を持つブランドらしい一足です。
履き心地の印象：厚底なのに意外と軽い！
見た目のボリュームに反して、実際に履いてみると「思ったより軽い」という声が目立ちます。
ソール部分は木製ヒールをベースに、ラバー素材で安定感を持たせた構造。ノンスリップ仕様のギザギザソールが地面をしっかり捉えるため、厚底でもふらつきにくいのが特徴です。
レビューでは「厚底なのに安定している」「足元が高いのに怖さがない」「想像以上に快適」といった意見が多く、厚底初心者でも安心して履ける印象があります。
さらに、傾斜がゆるめに設計されているため、ヒール靴にありがちな“前滑り”や“つま先の圧迫感”も少なめ。安定性とスタイルアップを両立している点は大きな魅力です。
サイズ感とフィット感のポイント
サイズ選びは、履き心地を左右する大切なポイント。
公式サイトでは「やや大きめ（runs large）」と明記されており、普段よりハーフサイズ下げて選ぶ人が多いようです。実際に「36で少し余裕があった」「幅が狭めなので甲高の人はサイズアップがおすすめ」というレビューも見られます。
横幅はややタイトめ。特に足の形が幅広の方は、ワンサイズ上げるかインソールで微調整するとフィットしやすくなります。
初めて履く際は、くるぶし下あたりに少し硬さを感じることもありますが、数回履くうちに馴染んでくるという意見が多く見られます。
歩きやすさの理由：プラットフォーム構造に秘密あり
「厚底」と聞くと歩きにくそうな印象を持つかもしれませんが、エリスはその常識を覆す設計です。
プラットフォーム部分が前後ほぼフラットに近いため、実際の傾斜はそれほどきつくありません。ヒールの高さは約8cmありますが、足裏全体で支える感覚に近く、ヒール靴よりも安定して歩けます。
また、ラバーソールのグリップ力が高いため、滑りやすい場所でも安心感があります。
「厚底なのにスニーカーのように歩ける」「階段も意外とラク」といった感想も多く、街歩きや通勤にも使えるほどの安定感を持っています。
ただし、段差の多い場所や未舗装の道では注意が必要。足元が高いため、つまづきやすい人は慎重に歩くことを意識すると安心です。
履き心地のデメリットと注意点
エリスは快適性の面でも高評価を得ていますが、注意すべき点もあります。
まず、素材が人工レザーのため、天然皮革のような“柔らかさ”や“伸び”は少なめです。履き始めはやや硬さを感じることがあり、長時間の初使用は避けた方が無難です。
また、木製ヒールは軽量ながら、硬い床面では「コツコツ」という音が響きやすいことも。静かな場所では気になる人もいるかもしれません。
重量に関しては個人差があります。多くの人が「軽い」と評価していますが、超軽量スニーカーに慣れている人にとっては多少の重みを感じる可能性があります。
慣れるまでは短時間の着用からスタートし、徐々に履き慣らしていくのが理想的です。
サステナブル素材による“快適さ”と安心感
ステラマッカートニーは「アニマルフリー」ブランドの先駆けとして知られています。
エリスも例外ではなく、環境に配慮した人工レザーを使用し、動物由来の素材を一切使っていません。
そのため「雨の日でも安心」「汚れが落としやすい」といった実用的な利点もあります。
また、ソール部分に使用されている木材は、FSC認証を受けた持続可能な資源。ファッションだけでなく、環境や倫理にも配慮して選びたい人にとって、心理的にも“気持ちよく履ける”一足といえます。
実際の口コミから見るリアルな感想
オンラインショップやレビューサイトを見てみると、履き心地に関する感想はおおむね高評価です。
- 「厚底だけど軽くて歩きやすい」
- 「脚長効果がすごいのに安定している」
- 「最初は少し硬かったけれど、すぐに馴染んだ」
- 「ヴィーガン素材でも高級感がある」
一方で、次のような声もあります。
- 「長時間歩くと少し疲れる」
- 「段差や石畳では注意が必要」
- 「サイズ選びが難しい」
このように、履き心地は高く評価されながらも、使い方やシーンによって印象が変わることがわかります。
日本で履くならここに注意！
日本の街並みは段差や傾斜が多いため、厚底シューズを履く際は足場への注意が欠かせません。
特に雨の日や駅の階段などでは、足元の安定を意識して歩くことが大切です。防水スプレーを軽くかけておくと、ウッドヒール部分の劣化防止にもなります。
また、気候の変化が激しい季節には、湿気による木部の膨張や素材の変形にも注意。
使用後はしっかり乾燥させ、柔らかい布で拭くなど簡単なケアを習慣化すると長く美しく履けます。
エリスを快適に履くための工夫
せっかくの名作をより快適に楽しむために、ちょっとした工夫を取り入れると履き心地がさらにアップします。
- 履き始めは短時間から慣らす
新品時の硬さを和らげるため、まずは室内や短い外出で少しずつ足を馴染ませるのがおすすめ。 - インソールでクッション性をプラス
長時間歩く場合は、衝撃吸収タイプのインソールを入れると疲れにくくなります。 - 靴下選びも重要
素足や薄いタイツでは足が動きやすいため、フィット感を高めたいときは厚手のソックスが◎。 - 定期的に底の減りをチェック
厚底は見た目より摩耗しやすいため、ラバーソールが削れてきたら早めに修理・交換を検討しましょう。
ファッション性と履き心地、両立する一足
エリスの魅力は、なんといっても“見た目と実用性のバランス”。
脚長効果がありながら、ヒール靴のような不安定さがなく、日常使いにも向いています。
また、デニム・ワイドパンツ・スカートなど、幅広いコーデに合わせやすく、カジュアルにもモードにも対応可能。
スタイルを格上げしつつ、歩きやすさも確保したい人にとって、エリスは理想的な選択肢の一つといえるでしょう。
ステラマッカートニー エリスの履き心地まとめ
「ステラマッカートニー エリス」は、厚底シューズの中でもバランスの取れた履き心地が魅力です。
ノンスリップソールによる安定感、軽さ、傾斜の少ない設計によって、“見た目よりずっと歩きやすい”という評価が多く見られます。
一方で、サイズ選びや慣らし履き、足場への注意など、ちょっとしたポイントを意識することで快適性はさらに高まります。
サステナブルな素材を使ったエシカルな一足としても、安心して選べるのが魅力。
「厚底でも軽くて履きやすい」「デザイン性も妥協したくない」——そんな人にこそ、ステラマッカートニー エリスはぴったりの靴です。
