ステラマッカートニーの靴って、デザインがとにかく美しいですよね。けれど実際に履いたときの履き心地はどうなのか――そこが気になる人は多いと思います。私自身、見た目の華やかさに惹かれて手に取ったものの、「厚底って歩きにくくない?」「サイズ選びが難しそう」と感じていました。今回は、ステラマッカートニーの代表的な靴を実際に履いてみたうえで、サイズ感・疲れにくさ・素材の特徴などを徹底的にレビューしていきます。
ステラマッカートニーの靴とは?まずはブランドの哲学を知る
ステラマッカートニーは、ファッションの世界で「動物性素材を使わない」ブランドとして確固たる地位を築いています。靴やバッグも、すべてヴィーガン素材を採用。レザーやファーは使用せず、リサイクルポリエステルや人工皮革などを使って、環境にも配慮したデザインを展開しています。
素材の面ではナチュラルな柔らかさがありながらも、見た目は高級感たっぷり。特に厚底ソールを使ったプラットフォーム系のデザインが人気で、「スタイルアップしながらも履きやすい」という声が多いんです。
代表的なモデルには、アイコニックな《Elyse(エリス)》や《Sneak-Elyse》、そしてアディダスとのコラボスニーカー《Adidas by Stella McCartney》などがあります。
サイズ感のリアルレビュー:少し大きめ?それとも小さめ?
ステラマッカートニーの靴は、海外ブランド特有のサイズ感を持っています。日本の靴と比較すると「やや細身」「やや長め」に感じる人が多いです。
実際の口コミを見てみると、
- 普段23cmを履く人が「36サイズ(約23cm相当)で少し余裕があった」
- 甲高・幅広の人は「ハーフサイズ上げてちょうど良かった」
- 細身の足型の人は「いつものサイズより0.5小さめを選ぶとフィット感が増した」
という声が多く見られます。
個人的な体感でも、足幅が広い人はワンサイズ上げるのが安心です。特に《Elyse》のような厚底モデルは、つま先が少し細めに作られているため、サイズを上げて余裕を持たせたほうが快適に感じました。逆にスニーカータイプの《Adidas by Stella McCartney》シリーズは、通常のサイズでちょうど良いフィット感です。
履き心地:軽やかさと安定感を両立した設計
ステラマッカートニーの靴は、一見すると「厚底で重そう」という印象を受けますが、実際に履いてみると驚くほど軽いです。プラットフォーム部分には軽量な合成素材が使われており、足に負担を感じにくい構造になっています。
歩いたときの印象としては、
- 厚底でもグラつかず安定している
- ヒール高がある割に足首やふくらはぎへの負担が少ない
- クッション性が高く、地面の硬さを感じにくい
というポジティブなポイントが挙げられます。
また、靴内部のライニングも滑らかで、素足でもチクチクせず柔らかい肌あたり。長時間履いても摩擦による痛みを感じにくい設計です。素材がフェイクレザーなので、履き始めは少し硬く感じる場合がありますが、数回履くうちに自然と足に馴染んできます。
疲れにくさの秘密:重さよりも“バランス設計”がポイント
疲れにくい靴を選ぶうえで重要なのは、重さよりも「バランス」。ステラマッカートニーの厚底靴は、見た目よりも軽量でありながら、重心が前後にずれにくい構造になっています。そのため、かかとが安定し、歩くときの体重移動がスムーズ。
ヒール部分の傾斜もほどよく、無理に姿勢を変える必要がありません。
長時間歩いても足裏が痛くなりにくく、「厚底=疲れる」というイメージを良い意味で裏切ってくれます。
ただし、モデルによってはクッションが柔らかすぎてアーチサポートが弱いものもあるため、長距離歩行や立ち仕事で使う場合は、インソールを追加するとより快適です。
モデル別の履き心地比較
《Elyse(エリス)》
ステラマッカートニーを代表する厚底モデル。木目調のプラットフォームに星型モチーフが映えるデザインで、ファッション感度が高い層から圧倒的な人気を誇ります。
履き心地は“厚底の割に軽い”。ただし、足幅が狭めの設計なので、幅広の方はワンサイズ上げた方が安心。かかとのホールド感がしっかりしているため、見た目よりも安定して歩けます。
《Sneak-Elyse》
スニーカー感覚で履けるElyse系モデル。より柔らかいソールで、クッション性が増しています。
厚底ながらもスニーカーのような軽快さがあり、「スタイルアップと歩きやすさを両立したい」人に最適です。
《Adidas by Stella McCartney》
アディダスとのコラボスニーカー。ランニングやトレーニング向けに開発されており、クッション性・反発性ともに非常に高いです。
「柔らかい履き心地」「足を包み込むようなフィット感」といった口コミが多く、普段使いにもおすすめ。ただし、モデルによっては幅がタイトなものもあるので要試着です。
素材の違いによる足当たりの変化
ステラマッカートニーの靴は、すべてヴィーガン素材で構成されています。つまり、本革のような“伸び”は少ない一方で、人工皮革ならではの軽さと耐久性があります。
・フェイクレザー:見た目が上品で、汚れにくくメンテナンスも簡単。ただし最初は少し硬め。
・ファブリック素材:通気性が高く、足に馴染みやすい。長時間履いてもムレにくい。
・厚底ソール素材:軽量EVA系で、歩行時の衝撃吸収に優れている。
この素材構成が、「履いた瞬間の軽やかさ」と「長時間の疲れにくさ」を両立させているポイントです。
サイズ選びと試着時のコツ
ステラマッカートニーの靴をオンラインで購入する際は、サイズ選びが最大のポイント。
EU表記のため、日本サイズとの換算を誤ると「大きすぎる」「小さすぎる」と感じることがあります。
試着時のコツとしては、
- 実際に履くときの靴下・タイツを着用してサイズを確認する
- つま先に5mmほどの余裕があるかチェックする
- かかとが浮かないか、足首が固定されているかを確認する
もし迷った場合は、やや大きめを選んでインソールで微調整するのが安全です。人工皮革は伸びにくいため、小さすぎるサイズを選ぶと痛みが出やすくなります。
実際に長時間履いて感じたこと
厚底モデル《Elyse》を休日の街歩きに使用してみたところ、想像以上に軽やかでした。
3時間ほど歩いても足の裏に痛みはなく、階段や坂道でもバランスを崩すことはありません。
ただ、アスファルトの上ではソールがやや滑りやすく感じたため、雨天や濡れた場所では注意が必要です。
一方で《Adidas by Stella McCartney》のスニーカーは、クッションが非常に柔らかく、ジムトレーニングでも快適。反発力があり、足の動きに自然に追従してくれる感覚があります。
疲れにくさという点では、スニーカー系が最も優秀だと感じました。
ステラマッカートニーの靴を長く快適に履くために
せっかくの高級靴ですから、できるだけ長く愛用したいもの。
お手入れのポイントとしては以下の3つです。
- 履いたあとは柔らかい布で汚れを拭き取る
- 直射日光や湿気を避け、風通しのよい場所で保管する
- 厚底ソール部分は水拭きし、ホコリや砂を残さない
また、フェイクレザーは乾燥しやすいため、専用の保護スプレーを軽くかけておくと艶を保ちやすくなります。
まとめ:ステラマッカートニーの靴の履き心地は「美しさと快適さの両立」
ステラマッカートニーの靴は、見た目の美しさだけでなく、実際の履き心地にも高い評価が集まっています。
厚底でも軽く、安定感があり、長時間履いても疲れにくい設計。スニーカータイプでは柔らかなクッションと包み込むようなフィット感が際立っています。
もちろん、素材の特性上、最初は硬く感じたり、モデルによってサイズ感が異なったりする点には注意が必要です。
それでも、足に馴染んでくると「これ以外は履けない」と感じるほど快適になるのがステラマッカートニーの魅力。
スタイルアップと履き心地、どちらも妥協したくない人にとって、ステラマッカートニーの靴はその理想を叶える一足です。


