「スタンスミスを買おうと思ったけれど、品番によって何が違うの?」
「中古で見かけるBから始まる品番って、普通のモデルと何が違うんだろう?」
世界で一番売れたスニーカーとしてギネス認定もされているアディダスの名作、スタンスミス。しかし、いざ手に入れようとすると「M品番」「D品番」、そして今回の主役である「B品番」など、謎の暗号のような数字やアルファベットが並んでいて混乱してしまいますよね。
特に最近はアディダスがサステナビリティを重視し、スタンスミスのメインラインを天然皮革(本革)からリサイクル素材の合成皮革へ切り替えました。その影響で、「やっぱり本革のスタンスミスが履きたい!」というこだわり派の間で、過去の名作である「B品番」が改めて注目されています。
今回は、スニーカーマニアの間で語り継がれるスタンスミス「B品番」の正体から、他のモデルとの決定的な違い、そして今から手に入れる方法まで、どこよりも詳しく解説していきます。
スタンスミス「B品番」の正体は「本革仕様」の上位モデル
まず結論からお伝えしましょう。スタンスミスの「B品番」とは、主に2015年から2018年頃にかけて展開されていた、アディダス公式(アディダス オリジナルス)の「天然皮革(本革)モデル」を指します。
よくABCマートなどで1万円以下で売られていた廉価版の「M品番」とは異なり、当時の定価も1万5,000円前後に設定されていたプレミアムな立ち位置のモデルです。
なぜ「B」なのかというと、アディダスの商品管理番号が「B24364」や「B28012」のようにBから始まっていたため、愛好家の間でそう呼ばれるようになりました。この時期のスタンスミスは、革の質感が非常に高く、現行のリサイクル素材モデルでは味わえない「育てる楽しみ」がある一足として知られています。
B品番最大の特徴は「ガラスレザー」の圧倒的な光沢感
B品番のスタンスミス、特に代表格であるスタンスミス B24364などを手に取ってまず驚くのが、その独特な光沢感です。
これは「ガラスレザー」と呼ばれる加工が施されているため。本革の表面を樹脂でコーティングしており、エナメルのような、それでいて上品な輝きを放ちます。この光沢があるおかげで、デニムなどのカジュアルスタイルだけでなく、セットアップやスラックスといったキレイめなファッションにも完璧に馴染んでくれるんです。
また、ガラスレザーは水や汚れに強いという実用的なメリットもあります。多少の雨なら弾いてくれますし、汚れがついてもサッと拭き取れば綺麗になる。忙しい大人にとって、このメンテナンスのしやすさは大きな魅力ですよね。
ただし、一点だけ注意したいのが「履きジワ」です。樹脂コーティングされている分、履き込むと少し深めのシワが入りやすい傾向があります。これを「味」と捉えるか、「劣化」と捉えるかで好みが分かれるポイントですが、本革ならではの経年変化を楽しみたい方にはたまらない要素と言えるでしょう。
他の品番と何が違う?見分けるための3つのポイント
「目の前にあるスタンスミスがB品番(本革)なのか、それとも合皮モデルなのか分からない」という方のために、見分けるポイントを整理しました。
まず一つ目は「シュータン(ベロ)」の厚みです。
B品番などの上位モデルは、シュータンが非常に薄く作られています。これにより足首周りがすっきり見え、スタイリッシュな印象を与えます。対して、安価な合皮モデルはシュータンに厚みがあり、ふかふかとした質感になっています。
二つ目は「ソールの色」です。
B品番の多くは、真っ白ではなく少しクリーム色がかった「オフホワイト」のソールを採用しています。これがヴィンテージ感を演出し、新品の状態からでもこなれた雰囲気を醸し出してくれます。
三つ目は、なんといっても「品番タグ」です。
靴の内側にあるサイズ表記のラベルを確認してください。そこに「ART B24364」といった記載があれば、それは間違いなくB品番です。もしここが「M20324」などであれば、それは当時の合皮モデルということになります。
なぜ今、あえて過去の「B品番」を探す人が増えているのか
今、フリマアプリやヴィンテージショップでアディダス スタンスミスのB品番を探す人が急増しています。その最大の理由は、現行モデルの「素材変更」にあります。
2021年、アディダスはすべてのスタンスミスをリサイクル素材(プライムグリーン)に切り替えると発表しました。地球環境には優しい素晴らしい決断ですが、一方で「革製品としての質感を重視したい」というファンにとっては、少し物足りなさを感じる結果となったのです。
「やっぱり本革の質感が好き」「履き込むほどに自分の足に馴染む感覚が欲しい」
そう願うユーザーにとって、かつて流通していたB品番は、手の届く価格で手に入る「最高の本革スタンスミス」の象徴なのです。本革モデルは足馴染みが良く、長時間の歩行でも疲れにくいという特性もあります。
B品番の代表的なモデルを紹介
B品番と一口に言っても、いくつかのバリエーションが存在します。
・B24364(ホワイト×グリーン)
これぞスタンスミス、という王道カラー。ガラスレザーの質感が最も美しく映えるモデルとして、今でも伝説的な人気を誇ります。
・B28012
2018年頃に登場したモデル。B24364とは異なり、少し柔らかめでシボ感(表面の凸凹)がある天然皮革を採用しています。ガラスレザーの硬さが苦手な方に愛された、隠れた名作です。
・B32703
レディースサイズを中心に展開されたモデル。女性の細い足のラインを美しく見せるシルエットと、高級感のある仕上げが特徴です。
B品番が手に入らない時の「代替案」はこれ!
残念ながら、B品番はすでに生産終了しており、新品で手に入れるのは非常に困難です。もし「B品番のような高級感のある本革モデルが今すぐ欲しい」というのであれば、現行の「スタンスミス LUX(ラックス)」を強くおすすめします。
このLUXモデルは、B品番の精神を受け継いだ、現在のアディダスにおける最高峰モデルです。
サイドのロゴがゴールドで刻印され、アッパーだけでなくライニング(内張り)まで贅沢にレザーを使用しています。質感の高さで言えば、当時のB品番を凌駕するほどのクオリティです。
また、1980年代のシルエットを忠実に再現した「80s」モデルも本革を採用しています。B品番を探し回るのも一つの楽しみですが、最新の技術で作られた本革モデルを育てるのも、また贅沢な選択肢と言えるでしょう。
まとめ:スタンスミス B品番とは?素材の違いや特徴、後継モデルまで靴マニアが徹底解説!
さて、ここまでスタンスミスの「B品番」について深く掘り下げてきましたが、いかがでしたでしょうか。
B品番とは単なる古いモデルではなく、アディダスが「本革」にこだわり、最も勢いのあった時代を象徴するプレミアムなシリーズです。
・上品な光沢を放つガラスレザー
・スッキリとしたシュータンのシルエット
・履き込むほどに愛着がわく天然皮革の質感
これらの特徴は、現在のリサイクル素材モデルにはない、唯一無二の魅力です。もしあなたが中古ショップやフリマアプリで「B」から始まる品番のスタンスミスを見つけたら、それは「当たり」の個体かもしれません。
スニーカーは単なる消耗品ではなく、共に歩むパートナーです。ぜひ、納得のいく一足を見つけて、自分だけのエイジングを楽しんでくださいね。
「この品番はどうかな?」と迷ったときは、ぜひこの記事を読み返して、タグの番号を確認してみてください。
あなたの足元が、もっと素敵に、もっと快適になりますように!



