アディダスの象徴であり、世界で最も売れたスニーカーとしてギネス記録にも認定されている「スタンスミス」。そのシンプルで洗練されたデザインは、老若男女問わず愛され続けています。
しかし、最近スタンスミスを購入しようとして「あれ?昔と質感が違う?」「本革じゃないの?」と戸惑ったことはありませんか?実は、スタンスミスは2021年を境に、大きな転換期を迎えました。
この記事では、ファンならずとも気になる「スタンスミスの本革と合皮の見分け方」を中心に、素材ごとの特徴や、今手に入るモデルの選び方を詳しく解説していきます。
スタンスミスが「合皮」になった理由と背景
かつてスタンスミスといえば、しっとりとした天然皮革(本革)の質感が代名詞でした。しかし現在、市場に出回っている新品の多くは「合成皮革(合皮)」です。これにはアディダスが掲げる大きなビジョンが関係しています。
アディダスは2021年から、サステナブルな未来を目指して、スタンスミスの全商品をリサイクル素材に切り替えることを発表しました。これにより、動物由来の素材を使用しない「ヴィーガン設計」のスタンスミスが標準となったのです。
「本革がなくなった」と悲しむ声もありますが、リサイクル素材を用いた新しいスタンスミスは、地球環境に配慮しながらも、かつてのルックスを忠実に再現しようと進化を続けています。
決定版!スタンスミスの本革と合皮を見分けるポイント
「手元のスタンスミスがどっちかわからない」「中古や新古品で本革を探している」という方のために、確実に見分けるためのチェックリストをまとめました。
品番(型番)をチェックする
最も確実なのが、シュータン(ベロ)の裏側や商品タグに記載されているアルファベットと数字の組み合わせを確認することです。
- 本革モデルの代表例
- スタンスミス LUX(HP2201、HP2202など)
- 過去の定番(S75074、S75075、S75076など)
- 復刻版の80s(BZ0084など)
- 合皮(リサイクル素材)モデルの代表例
- 現行のプライムグリーンモデル(FX5500、FX5502、GV7666など)
ロゴマークと印字を確認する
2021年以降の合皮モデルには、中敷き(インソール)に「PRIMEGREEN」という文字や、地球をモチーフにしたロゴがプリントされていることが多いです。逆に、このロゴがなく、プレミアムなラインを示す「STAN SMITH LUX」などの印字がある場合は、天然皮革である可能性が高まります。
表面の質感と「シワ」の入り方
見た目と触り心地でも判断が可能です。
- 本革(天然皮革)表面を指で軽く押すと、細かく不規則なシワが入ります。これは動物の皮特有の性質です。また、光沢が控えめで、どこか奥行きのある落ち着いた白さをしています。
- 合皮(合成皮革)表面が均一で非常に滑らかです。指で押してもシワが広がりにくく、弾力(押し戻される感覚)があります。光沢が強く、パキッとした無機質な白さが特徴です。
断面(コバ)の毛羽立ち
パーツの切り口を横から覗いてみてください。
本革は繊維が複雑に絡み合っているため、断面が少し毛羽立っていたり、層が不揃いだったりします。合皮の場合は、断面が非常に綺麗に整えられているか、あるいはベースとなる布地がうっすら見えていることがあります。
本革モデルのメリット:育てる楽しみと高級感
やはり「本物」にこだわりたい方に選ばれているのが本革モデルです。特に現在は、上位モデルとして展開されているスタンスミス LUXなどがその役割を担っています。
足に馴染むフィット感
天然皮革の最大の魅力は、履けば履くほど自分の足の形に変形していくことです。最初は少し硬く感じても、数週間履き続けることで、オーダーメイドのようなフィット感に育ちます。
経年変化(エイジング)が美しい
本革は時間が経つにつれて味わいが増します。適切なケアをすれば、シワのひとつひとつが思い出のように刻まれ、唯一無二の風合いになっていきます。大人のきれいめファッションに合わせるなら、この上品なツヤ感は欠かせません。
蒸れにくく快適
天然の毛穴が存在するため、合皮に比べて通気性が良いのも特徴です。長時間履いていても靴の中がムレにくく、快適な履き心地を維持しやすいというメリットがあります。
合皮(サステナブル)モデルのメリット:手軽さと機能性
「合皮=安物」というイメージはもう古いです。現代の技術で作られたリサイクル素材のスタンスミスには、実用面でのメリットがたくさんあります。
圧倒的なメンテナンスのしやすさ
本革のように専用のクリームを塗ったり、乾燥を気にしたりする必要がほとんどありません。汚れがついたら、濡らした布でサッと拭き取るだけで綺麗になります。忙しい毎日の中で、常に真っ白な足元をキープしたい人には最適です。
雨の日でも気兼ねなく履ける
水に弱い本革と違い、合皮は耐水性に優れています。急な雨に降られてもシミになりにくく、天候を気にせずデイリーユースできるのは大きな強みです。
軽くて疲れにくい
一般的に、合皮モデルは本革モデルよりも軽量に作られています。たくさん歩く日や、旅行などのアクティブなシーンでは、この軽さが足の疲れを軽減してくれます。
失敗しない!自分にぴったりのスタンスミスの選び方
素材の違いがわかったところで、次は「結局どっちを買えばいいの?」という疑問にお答えします。
予算とライフスタイルで決める
- 長く愛用したい、本格志向の方2万円前後の予算を見て、スタンスミス LUXを選びましょう。高級感のあるレザーが、カジュアルな服装を格上げしてくれます。
- 日常使いでガシガシ履きたい方1万円前後の現行モデル(プライムグリーン)がおすすめです。コストパフォーマンスが高く、手入れも簡単なので、スニーカー初心者の方でも安心です。
サイズ選びの注意点
実は、素材によってサイズ感の印象が変わることがあります。
本革は履いているうちに伸びて馴染みますが、合皮はほとんど伸びません。そのため、合皮モデルを選ぶ際は「最初からジャストサイズ、あるいは少しゆとりがあるサイズ」を選ぶのが失敗しないコツです。
長持ちさせるためのお手入れ術
どちらの素材を選んだとしても、お気に入りの一足は長く履きたいものですよね。
- 本革の場合購入してすぐに防水スプレーをかけるのは必須です。汚れを弾くだけでなく、革の保護にもなります。月1回程度、レザークリームで保湿してあげると、ひび割れを防いで長持ちします。
- 合皮の場合汚れたら放置せず、すぐにスニーカークリーナーやウエットティッシュで拭き取りましょう。合皮の劣化原因は「汚れの放置」と「湿気」です。履かない日は風通しの良い場所に置くようにしてください。
スタンスミスの本革と合皮の見分け方!素材の違いや失敗しない選び方を徹底解説まとめ
いかがでしたでしょうか。
スタンスミスの本革と合皮の見分け方は、品番の確認、ロゴの有無、そして何より「実際に触れてシワの入り方を見る」ことがポイントです。
かつての定番だった本革が希少になりつつある今、あえてプレミアムな本革モデルを探すのも、時代の流れに沿ったサステナブルな合皮モデルを軽やかに履きこなすのも、どちらも正解です。
素材それぞれの特性を理解していれば、「思っていたのと違った!」という失敗を防ぐことができます。あなたのライフスタイルやファッションの好みに合わせて、最高の相棒となるスタンスミスを見つけてください。
真っ白なスニーカーが足元にあるだけで、一日の気分はぐっと明るくなるはずですよ。


