「スタンスミスを買おうと思ったけれど、本革じゃないって本当?」
「手元にあるスタンスミスが合皮なのか本革なのか知りたい」
世界で一番売れたスニーカーとしてギネス認定もされているアディダスの名作スタンスミス。しかし、2021年を境にその仕様が大きく変わったことをご存知でしょうか。
実は現在、市場に出回っているアディダス スニーカーの多くが、環境に配慮したサステナブルな「合成皮革(ヴィーガンレザー)」へと切り替わっています。
「本革の質感が好きだったのに……」と嘆くファンもいれば、「雨の日でも履ける合皮の方が便利!」という声もあり、意見は真っ二つ。そこで今回は、スタンスミスの合皮と本革を確実に見分ける方法から、それぞれのメリット・デメリットまで、マニアックな視点で詳しく解説していきます。
2021年からの大きな転換点:なぜ合皮が増えたのか
まず前提として知っておきたいのが、アディダスが掲げた「END PLASTIC WASTE(プラスチック廃棄物の削減)」というコミットメントです。
これに伴い、スタンスミスの代名詞だった天然皮革(リアルレザー)の使用は大幅に制限されました。現在、アディダス公式でメイン展開されているのは、リサイクル素材を50%以上使用した「PRIMEGREEN(プライムグリーン)」という合成皮革モデルです。
かつてのような「スタンスミス=本革」という常識は、今や過去のもの。だからこそ、中古市場やデッドストック、あるいは現行の上位ラインを探す際に、見分け方の知識が不可欠になっているのです。
スタンスミスの合皮と本革を確実に見分ける5つのチェックポイント
それでは、具体的な見分け方を解説します。お手元のスタンスミスを準備して、一緒に確認してみてください。
1. シュータン(ベロ)裏の「品番」を確認する
これが最も確実で、失敗のない方法です。スニーカーの履き口の内側にある白いタグを見てください。そこに記載されている「ART」から始まる英数字が、そのモデルの正体を示す「品番」です。
- 本革(天然皮革)モデルの代表例往年の名作スタンスミス M20324やスタンスミス S75075などは、紛れもない本革モデルです。また、最近登場した高級ライン「Stan Smith Lux(リュクス)」のスタンスミス HP2201なども本革を採用しています。
- 合皮(合成皮革)モデルの代表例現行のスタンダードモデルであるスタンスミス FX5500やスタンスミス FX5502などは、すべてリサイクル素材の合皮です。
ネットショッピングで検討中の場合は、商品説明欄の「型番」や「品番」をコピーして検索してみましょう。公式サイトのアーカイブやレビューサイトで、素材がすぐに判明します。
2. 素材の「断面」と「裏地」を観察する
靴の履き口や、紐を通す穴(アイレット)の断面をじっくり見てみてください。
本革の場合、革の層が重なっているのが見え、繊維が複雑に絡み合っているのが分かります。一方で、近年の合皮モデルは断面が非常に整っており、裏側にメッシュ状の布地(リサイクルポリエステル)が貼られているのが一般的です。
特にシュータンの厚みにも注目です。本革モデル(特にオリジナルス版)は切りっぱなしのように薄いことが多いのに対し、合皮モデル(特にABCマート版など)はクッション性を持たせるために厚みがあるデザインが多い傾向にあります。
3. 表面のシボ感と光沢をチェックする
「見た目の高級感」に直結するのが、この表面の質感です。
- 本革の質感天然の動物の皮を使っているため、表面にわずかな凹凸(シボ感)があります。光を当てたときに、テカテカしすぎず、しっとりとした深いツヤが出るのが特徴です。
- 合皮の質感工業製品であるため、表面が驚くほど均一でフラットです。新品のときは「コピー用紙」のように真っ白で清潔感がありますが、どこかプラスチックのような、パキッとした硬い光沢を感じるはずです。
4. シワの入り方(エイジング)の違い
しばらく履き込んだ後に顕著に現れるのが、シワの表情です。
本革は足の動きに合わせて細かく、波打つような自然なシワが入ります。これが「味」となり、自分の足に馴染んでいく感覚を楽しめます。
対して合皮は、素材が「折れる」ような感覚に近いシワが入ります。長く履くと、その折れ目から表面のコーティングがひび割れてくることもあります。本革が「経年変化(エイジング)」なら、合皮は「経年劣化」に近い表情を見せます。
5. 箱の表記を確認する
もし購入時の箱が残っていれば、ラベルを確認してください。素材名の欄に「天然皮革」と書かれていれば本革、「合成皮革」や「人工皮革」とあれば合皮です。
最近のモデルであれば「PRIMEGREEN」のロゴが入っているものは、すべてサステナブルな合皮モデルだと判断して間違いありません。
本革モデルが欲しいなら「Stan Smith Lux」一択?
「どうしても本革のスタンスミスが履きたい!」という方は、現行ラインナップの中の「Stan Smith Lux(スタンスミス リュクス)」を探してください。
これは、アディダスが「本物志向」のユーザー向けに残している上位モデルです。非常に柔らかいプレミアムレザーを使用しており、内側(ライニング)までレザー張りという贅沢な仕様になっています。
スタンスミス Luxは価格こそ少し高めですが、かつてのスタンスミスの質感を凌駕するほどのクオリティを誇ります。長く愛用して自分だけの一足に育てたいなら、迷わずこちらを選ぶべきでしょう。
合皮(ヴィーガンレザー)モデルを選ぶメリットも実は多い
ここまで本革の魅力を語ってきましたが、実はあえて合皮モデルを選ぶメリットもたくさんあります。
第一に「イージーケア」であること。本革は水に弱く、雨の日に履くとシミになったりカビの原因になったりしますが、合皮は水を通しにくいため、汚れても濡れタオルでサッと拭くだけで綺麗になります。
また、本革よりも軽量であるモデルが多く、長時間の歩行でも疲れにくいという利点もあります。何より「動物由来の製品を使わない」という選択は、現代のファッションにおいて非常にクールなスタンスとして評価されています。
デイリーユースでガシガシ履き潰したい、常に真っ白でクリーンな状態を保ちたいという方には、スタンスミス 合皮モデルの方がむしろ向いていると言えるでしょう。
まとめ:スタンスミスの合皮と本革の見分け方は?品番や質感の違いを理解して納得の一足を!
スタンスミスは、素材が変わってもその完成されたデザインの美しさは変わりません。
今回ご紹介したように、**スタンスミスの合皮と本革の見分け方は?品番や質感の違いをプロが徹底解説!**という視点で見れば、どちらが良い・悪いではなく、「自分のライフスタイルにどちらが合っているか」が重要だとお分かりいただけたはずです。
- 本革:経年変化を楽しみたい、質感を重視する、長く愛用したい。
- 合皮:雨の日も履きたい、手入れを楽にしたい、真っ白さを維持したい。
中古で探す際も、新品をショップで選ぶ際も、まずはシュータン裏の「品番」からチェックしてみてください。素材の正体を正しく知ることで、より一層アディダス オリジナルスの世界観を楽しめるようになるはずです。
あなたにとって最高の相棒となるスタンスミスが見つかることを願っています!


