スニーカーの王道、アディダスのスタンスミス。街で見かけない日はないほど愛されている一足ですが、ふと自分の足元を見たときに、シュータン(ベロ)の部分に書かれた見慣れないフランス語に気づいたことはありませんか?
そこには「la marque aux 3 bandes」という文字が刻まれているはずです。
「これってどういう意味?」「自分のスタンスミス、もしかして偽物?」なんて不安に思ってしまう方もいるかもしれません。でも、安心してください。そのフレーズこそが、アディダスの長い歴史と、スタンスミスというモデルが歩んできた特別な背景を物語る証なのです。
今回は、この謎めいたフランス語の意味から、スタンスミス選びで絶対に失敗しないための現行モデルの違いまで、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説していきます。
謎のフレーズ「la marque aux 3 bandes」の正体
まず結論からお伝えしましょう。この「la marque aux 3 bandes」という言葉、直訳すると「3本線のブランド」という意味です。
アディダスといえば、誰もが思い浮かべるのがあのサイドに入った3本ライン(スリーストライプス)ですよね。英語では「The brand with the 3 stripes」と表記されますが、スタンスミスのクラシックなモデルには、あえてフランス語が採用されているのです。
なぜドイツのブランドなのにフランス語なのか。それはスタンスミスのルーツに秘密があります。
スタンスミスの原型となったモデルは、1960年代にフランスのテニスプレーヤー、ロバート・ハイレットのために作られました。当時の製造拠点がフランスにあった名残から、伝統的なディテールを継承するモデルには、今でもこのフランス語のメッセージが刻まれているというわけです。
つまり、この文字が入っているからといって偽物である心配はありません。むしろ、アディダスのヘリテージ(遺産)を色濃く反映した、こだわりのモデルである証拠と言えるでしょう。
現行スタンスミスの大きな分かれ道:本革か合皮か
さて、スタンスミスを購入しようと検討している方が最も迷うのが、「素材の違い」ではないでしょうか。実は現在、スタンスミスには大きく分けて2つのラインが存在します。
かつてスタンスミスは天然皮革(本革)で作られていましたが、2020年末、アディダスは持続可能な社会を目指し、すべてのスタンスミスをリサイクル素材に切り替えると発表しました。これにより、私たちが普段ABCマートなどで目にする「標準モデル」は、基本的にヴィーガンレザー(合成皮革)になっています。
しかし、根強い本革ファンの声に応える形で、現在は「プレミアムな本革モデル」も別ラインで販売されています。
1. 手軽に楽しめるサステナブルな標準モデル
現在、最も広く流通しているのがスタンスミスの標準モデルです。リサイクルポリエステルを使用した「PRIMEGREEN」などの素材が使われており、環境に配慮した一足となっています。
このモデルの魅力は、何といってもその扱いやすさです。
- 汚れに強く、雨の日でも比較的気兼ねなく履ける
- 本革に比べて価格がリーズナブル
- 最初から素材が柔らかく、足馴染みがいい
見た目も非常にクリーンで、パッと見では本革と見分けがつかないほど精巧に作られています。カジュアルに毎日履き潰したいという方には、こちらのモデルが最適です。
2. 大人のための贅沢な一足「スタンスミス LUX」
一方で、スニーカー好きやファッション通から絶大な支持を得ているのがスタンスミス LUXです。こちらは「LUX(リュクス)」という名の通り、上質な天然皮革を贅沢に使用した上位モデルです。
LUXモデルの最大の特徴は、その質感にあります。
- 履き込むほどに自分の足の形に馴染み、味わいが増す
- アッパーだけでなく、内側のライニング(裏地)までレザーを使用しているため、足当たりが非常に滑らか
- サイドにゴールドの「STAN SMITH」の刻印が入っており、高級感がある
「スニーカーはやっぱり本革じゃないと」というこだわり派の方や、セットアップなどのきれいめな服装に合わせたい大人の方には、こちらのLUXモデルが間違いなくおすすめです。
失敗しないためのサイズ選びとシルエットのコツ
スタンスミスを購入する際、もう一つ気をつけたいのがサイズ選びです。スタンスミスは他のスニーカーに比べて「幅が狭く、縦に長い」という特徴があります。
日本人に多い幅広・甲高の足の方が、いつものサイズを選んでしまうと、横幅がパツパツになってしまい、スタンスミス特有の美しいシルエットが崩れてしまうことがあります。
おすすめの選び方は、ジャストサイズよりも「0.5cmアップ」を検討することです。
少し大きめを選び、靴紐をギュッと絞って履くことで、横に広がることなくシュッとした細身のシルエットを保つことができます。これが、スタンスミスを最もカッコよく履きこなすための鉄則です。
また、本革モデルの場合は、最初は少しタイトに感じても履いているうちに自分の足に合わせて伸びていきます。逆に合皮モデルは伸びにくい性質があるため、最初から快適なサイズ感を選ぶことが重要になります。
「la marque aux 3 bandes」が象徴するスタンスミスの魅力
ここまで解説してきた通り、スタンスミスには単なる靴以上の物語が詰まっています。
「la marque aux 3 bandes」というフランス語の刻印は、スタンスミスがテニスコートを飛び出し、ファッションアイコンとして世界中で愛されるようになった歴史の断片です。
このフレーズが刻まれたモデルを履くということは、単に流行のスニーカーを履くということではなく、アディダスが築き上げてきた伝統を身に纏うということでもあります。
白を基調としたミニマルなデザインは、ジーンズからスラックス、ワンピースまで、どんなコーディネートも邪魔しません。むしろ、全体を上品にまとめてくれる不思議な力を持っています。
もし、あなたが今、新しい一足を検討しているのなら、ぜひシュータンの文字に注目してみてください。その細かなディテールに目を向けることで、一足のスニーカーに対する愛着がさらに深まるはずです。
まとめ:スタンスミスの「la marque aux 3 bandes」とは?意味やモデルの違いを徹底解説!
スタンスミスに刻まれた「la marque aux 3 bandes」というフレーズは、アディダスの誇りである「3本線のブランド」を意味するフランス語でした。
近年、サステナブルな合皮モデルへの完全移行という大きな変化を遂げたスタンスミスですが、一方で本革の質感を楽しめるLUXモデルも用意されるなど、ユーザーの好みに合わせた選択肢が広がっています。
- 手入れが簡単でリーズナブルな「標準モデル」
- 一生モノとして育てていきたい「LUXモデル」
- ヴィンテージな雰囲気を再現した「80sモデル」
どれを選んでも、スタンスミスが持つ清潔感と完成されたデザインは、あなたの毎日を彩ってくれるでしょう。
自分のライフスタイルや好みに合わせて、最適な一足を選んでみてください。そして、新しく手に入れたスタンスミスのシュータンにあのフランス語を見つけたとき、この記事でお話しした歴史を少しだけ思い出していただけたら嬉しいです。
あなたの足元を飾る最高の一足が見つかることを願っています。



