ナイキの「ゴーフライイーズ（GO FlyEase）」は、スニーカーの常識を覆す“手を使わずに履ける”革新的な一足。発売当初から話題になっていたものの、「実際の履き心地はどうなの？」「どんな人に向いているの？」と気になる方も多いはず。今回は、ゴーフライイーズを実際に履いて感じた快適さや注意点を、率直にレビューしていきます。
ハンズフリー構造が生む新しい体験
ゴーフライイーズ最大の特徴は、なんといっても“ハンズフリー構造”。かかと部分に搭載されたヒンジ（バイスタブルヒンジ）とテンショナーバンドが、足を入れるだけで靴が自動的に開閉する仕組みを支えています。
履くときはかかとを踏んで足を滑り込ませると、靴が自然に開いて待機。足を奥まで入れると、バンドの張力でヒールがパチッと戻り、しっかりフィットします。手を使わず、立ったまま数秒で履ける感覚はまさに新体験です。
実際に使ってみると、買い物袋を持っていたり、子どもを抱えていたり、両手がふさがった状態でもサッと履ける便利さを実感します。特に玄関での脱ぎ履きが多い日本の生活環境では、この“ラクさ”が大きな魅力です。
軽くて柔らかい履き心地。足全体を包み込むフィット感
履き心地の第一印象は「軽い」と「柔らかい」。
アッパーは通気性の高いメッシュ素材で、足に優しくフィット。足を入れるとふんわりと包み込まれるような感触があります。ミッドソールにはナイキのクシュロンフォームが使われており、歩くたびにクッションが沈み込んで反発する感覚が心地よいです。
歩行中は、かかとからつま先へスムーズに体重が移動するのを感じます。クッションの厚みがありながらも、ソールが安定しているためフラつくこともなく、普段使いのスニーカーとして十分な快適さ。通気性も高く、長時間履いても蒸れにくいのも好印象です。
ただし、足幅が広い方や甲高の人には少しタイトに感じる可能性も。実際の口コミでも「普段のサイズだときつめ」「ワンサイズ上げてちょうど良かった」という声が多く見られます。靴下の厚みなども考慮して、少し余裕を持ったサイズ選びをおすすめします。
サイズ選びのコツとフィット感の特徴
ゴーフライイーズは、構造上どうしてもフィット感が強めに設計されています。これは、脱ぎ履きの際に靴が足からズレないようにするため。
そのため、足入れ直後は「少し締め付けが強いかな？」と感じても、歩いていくうちに生地がなじみ、自然にフィットしてくることが多いです。
実際に履き比べてみると、普段のサイズではピッタリすぎることがあり、甲や幅に少し圧を感じました。一方で、ハーフサイズ上げたモデルは、履き心地が格段に快適に。特に、厚手の靴下を履く季節や長時間歩くシーンでは、少しゆとりを持たせる方が良さそうです。
着脱のしやすさは圧倒的。慣れるとクセになる便利さ
このスニーカーの真骨頂は、やはり“着脱のしやすさ”にあります。
足を滑り込ませると、靴が自然に閉じて固定される。脱ぐときは、かかとを軽く踏むだけでスッと開く。この動作がわずか2秒ほどで完了します。最初は構造に慣れるまで少しコツがいりますが、何度か繰り返すうちに体が覚え、クセになるような快感があります。
外出時に靴ひもを結ぶ手間も、しゃがんで靴を履く動作もゼロ。特に子育て中の方、妊娠中の方、腰をかがめにくい高齢の方などにとって、ゴーフライイーズは「履くストレスを解消してくれる靴」と言えるでしょう。
デザイン性とファッションのバランスも良好
機能性に注目が集まりがちなモデルですが、デザインもなかなか秀逸。
ナイキらしい流線型のフォルムに加え、ソールとアッパーの分割構造が近未来的な印象を与えます。シンプルながらも存在感があり、コーディネートのアクセントとしても十分映えるデザインです。
カラー展開も豊富で、ホワイトやブラックなどのベーシックカラーから、ポップなトーンまでラインナップ。男女問わず合わせやすく、街履きにも、ちょっとした外出にもマッチします。ファッション性と実用性のバランスが取れたモデルと言えるでしょう。
耐久性と使用上の注意点
便利で快適なゴーフライイーズですが、構造が特殊なぶん注意点もあります。
ヒンジとテンショナーバンドによる可動部分が多いため、通常のスニーカーに比べると“耐久性はやや控えめ”。毎日長時間履くようなハードユースでは、バンドの張力が少しずつ緩んだり、ヒンジ部分が摩耗する可能性があります。
また、雨の日の使用にはやや注意が必要です。ラバーソールのグリップ力は標準的ですが、濡れたタイルやマンホールの上などでは滑りやすいことも。防水仕様ではないため、悪天候時には別の靴を選ぶのが無難です。
ゴーフライイーズはどんな人におすすめ？
このモデルは、「とにかく脱ぎ履きをラクにしたい人」に最適。
・玄関での着脱が多いライフスタイル
・手がふさがりがちな子育て世代
・立ち仕事で靴を頻繁に脱ぐ人
・腰をかがめにくい高齢者や妊婦の方
こうした人たちにとって、ゴーフライイーズの利便性は抜群です。
一方で、ジョギングや激しい運動にはあまり向いていません。軽いウォーキングや普段使いに特化したライフスタイルスニーカーとして履くのがベストです。
実際に履いて感じたメリットと気になる点
良かった点
- 手を使わず脱ぎ履きできる圧倒的なラクさ
- 軽量で柔らかく、長時間歩いても疲れにくい
- クッション性が高く、足裏の衝撃を吸収してくれる
- 通気性があり、蒸れにくい
- デザインが洗練されており、街履きにも最適
気になった点
- 甲高・幅広の足には少しタイトに感じる
- ヒンジ部が慣れるまで少し違和感がある
- 構造上、耐久性は一般的なスニーカーよりやや劣る
総じて見ると、日常使いには十分すぎる快適さ。機能性を体感すると、もう他のスニーカーには戻れないと感じる人も多いでしょう。
ゴーフライイーズの履き心地まとめ
ゴーフライイーズは、「履く・脱ぐ」という当たり前の動作を驚くほど快適にしてくれるスニーカーです。
クッション性・フィット感・通気性のバランスが良く、デザイン面でもスタイリッシュ。ハンズフリー構造という革新的な仕組みがありながら、歩行時の安定感もしっかり確保されています。
一方で、サイズ感や耐久性には個人差があるため、購入時は試着またはサイズアップを検討するのがポイント。普段使いからちょっとした外出、旅行やオフィス履きなど、幅広いシーンで活躍してくれる一足です。
「手を使わず履ける」という快適さを一度体験すると、その便利さにきっと驚くはず。ゴーフライイーズは、日常を少しスマートにしてくれる新しいスニーカー体験を提供してくれます。
