最近、オフィスでもスニーカーを履く人が増えています。
かつては「仕事にスニーカーなんて」と思われていた時代もありましたが、今は働き方の多様化やファッションの変化で、カジュアルとフォーマルの境界がどんどん曖昧になっています。
ただし、どんなスニーカーでもOKというわけではありません。今回は、通勤スタイルをきれいに見せつつ、快適に過ごせる“オフィス対応スニーカー”の選び方を徹底ガイドします。
オフィスでスニーカーが受け入れられる時代背景
ここ数年、オフィスのドレスコードは確実に変化しています。
特にリモートワークやビジネスカジュアルの浸透により、かっちりした革靴よりも、機能性や快適さを重視するスタイルが支持されるようになりました。
背景には「アスレジャー」というトレンドもあります。
スポーツウェアを日常に取り入れるスタイルで、シンプルかつ上品なスニーカーはその象徴的な存在。
さらに、スニーカーが多くのブランドから“ビジネス向けデザイン”として展開されるようになり、今ではジャケットやスーツにも違和感なく合わせられるモデルが増えています。
オフィスで履けるスニーカーを選ぶ基本ポイント
1.色はベーシックで上品に
まず最も重要なのが色選び。
オフィスでは派手なカラーや蛍光色を避け、白・黒・ネイビー・グレー・ベージュなどのベーシックカラーを選ぶのが鉄則です。
白は清潔感があり、どんな服にも合わせやすい万能色。
黒は引き締め効果があり、スーツにもマッチします。
一方で、カラフルなスニーカーは週末向けと考えた方が無難です。
2.素材は“革っぽさ”がポイント
素材次第で印象は大きく変わります。
レザーやスエード、上質な合皮はフォーマル感があり、革靴のように見えるためオフィス向き。
逆にナイロンやメッシュ素材はカジュアルな印象が強く、職場によっては浮いてしまうこともあります。
“きちんと見える質感”を意識することが、上品な通勤コーデへの第一歩です。
3.デザインはミニマルが正解
余計な装飾や大きなロゴがあるスニーカーは、どうしてもカジュアル寄りに見えてしまいます。
おすすめは「ローテク」タイプや、装飾の少ないプレーンなデザイン。
靴紐やソールまで同系色で統一されたスニーカーは、ジャケットスタイルにも自然に馴染みます。
特にアシックスやニューバランスなどから出ている“オフィスカジュアル向けモデル”は要チェックです。
通勤にスニーカーを取り入れるメリット
快適さと清潔感の両立
スニーカー最大の魅力は、なんといっても歩きやすさ。
通勤中の階段や電車移動、立ち仕事でも疲れにくく、足の負担を軽減してくれます。
最近ではインソールやクッション性に優れたモデルが多く、見た目以上に快適さを実感できます。
きれいめコーデを崩さない
「スニーカー=カジュアル」というイメージはもう古いもの。
上品なデザインを選べば、パンツスタイルにもスカートにも自然に溶け込みます。
白スニーカーにベージュのワイドパンツ、ジャケットを合わせれば、抜け感のあるオフィススタイルが完成。
“こなれた大人カジュアル”を演出できます。
オン・オフ兼用でコスパも◎
上質なスニーカーなら、仕事帰りにそのまま出かけても違和感なし。
週末の私服にも使えるため、結果的にコスパも高くなります。
「通勤靴」と「休日靴」を分けずに済むのは、ミニマリストにも嬉しいポイントです。
メンズ向け:スーツにも合うスマートな一足
男性の場合、スニーカーを“きちんと見せる”コツは全体のシルエットを整えることです。
パンツの裾が広がりすぎないよう、細身かテーパードを選ぶと、足元がスッキリして見えます。
おすすめは黒か白のレザースニーカー。
たとえば、アディダス「スタンスミス」やナイキの「コートビジョン」は、シンプルながらスーツにも馴染むデザイン。
また、アシックスの「RUNWALK」シリーズのように、ビジネス向けに開発されたモデルは機能性も抜群です。
防水加工や通気性など、革靴では得られない快適さを備えつつ、見た目は上品。
営業職や外回りの多い人にもおすすめです。
レディース向け:通勤コーデを格上げするスニーカー選び
女性の場合、スニーカーは「カジュアルすぎる」と思われがちですが、選び方次第で印象は大きく変わります。
ポイントは色味とフォルムの柔らかさ。
ベージュやアイボリー、グレージュなどの淡いトーンは、フェミニンな服とも相性が良く、全体を上品に見せてくれます。
スカートスタイルの日もスニーカーを合わせることで、程よく抜け感が出てバランスの良い印象に。
アシックスの「WALKING」シリーズや、ニューバランスの「574」「996」などは、履き心地の良さとデザイン性の高さを兼ね備えています。
職場で浮かない程度に個性を出したい人にもぴったりです。
オフィスでスニーカーを履くときのマナーと注意点
どんなに上品なスニーカーでも、扱い方次第で印象が変わります。
オフィスで履くなら、次のポイントを忘れずに意識しましょう。
- 常に清潔に保つ:汚れや黄ばみは清潔感を損ないます。こまめにクリーニングや防水スプレーでメンテナンスを。
- ソールのすり減りに注意:かかとが削れていると見た目がだらしなく見えます。早めに交換を。
- 職場のドレスコードを確認する:企業や部署によって許容範囲は異なります。特に来客対応のある職種では慎重に。
- 派手なデザインは避ける:ロゴやラインが目立つスニーカーは休日向け。あくまで“オフィス仕様”を意識しましょう。
こうした細かい配慮が、足元の印象を大きく左右します。
「スニーカー=カジュアル」ではなく、「スニーカー=整ったビジネスツール」として扱うことがポイントです。
季節別おすすめスニーカーの選び方
春夏は通気性の高い素材や軽量モデルが快適。
一方で、秋冬はスエードや厚みのあるソールなど、温かみのある素材を選ぶと季節感が出ます。
同じデザインでも、素材や色のトーンを変えるだけで印象が変わるので、季節に応じて使い分けるのもおすすめです。
また、雨の日の通勤には防水仕様のスニーカーも心強い味方。
最近では見た目がレザー調でありながら、防水性と撥水性を備えたモデルも増えています。
快適さときちんと感を両立できるので、ビジネスシーンにも取り入れやすいでしょう。
スニーカーを取り入れた“きれいめ通勤コーデ”例
・白レザースニーカー×グレースラックス×ネイビージャケット
爽やかで知的な印象に。社内会議にも適したスマートカジュアルスタイル。
・黒スニーカー×ベージュチノ×白シャツ
ベーシックな組み合わせながら、足元で全体を引き締め。男女ともに好印象。
・グレージュスニーカー×ミモレ丈スカート×カーディガン
女性らしさと上品さを兼ね備えたバランス。柔らかいトーンでまとめると通勤にも◎。
どのコーデにも共通するのは、“派手さより清潔感”。
これを意識するだけで、足元が自然に馴染み、仕事服全体の印象が整います。
まとめ|オフィスでも履けるスニーカーで快適に働こう
「オフィスでも履けるスニーカー」は、いまや単なるトレンドではなく、働く人にとっての新しい常識になりつつあります。
快適さと見た目のきちんと感、その両方を叶えてくれる一足を選べば、通勤時間も仕事中もぐっと快適になるはずです。
選ぶときは、
- ベーシックカラー(白・黒・ネイビー・グレー)
- レザーやスエードなどの上質素材
- シンプルでミニマルなデザイン
この3点を意識するだけで、どんなオフィスにもなじみます。
足元を整えることは、第一印象を整えること。
“動きやすくて上品”なスニーカーを取り入れて、快適でスタイリッシュな通勤スタイルを楽しんでください。


