オニツカタイガーの中でも“通好みの名作”として語られることが多いのが「オニツカタイガー ファブレ(FABRE)」。
1970年代に誕生したこのスニーカーは、もともとバスケットボールシューズとして生まれました。
それが今では、ストリートや大人カジュアルの定番として再評価され、ファッション好きの間で再び注目を集めています。
この記事では、そんなオニツカタイガー ファブレの魅力や特徴、そしておすすめのコーディネートまでをじっくり紹介します。
ファブレとは?誕生の背景とモデルの歴史
ファブレ(FABRE)は、1975年に発売されたオニツカタイガーのバスケットボールシューズ「FABRE BL-L」が原点。
当時としては珍しい「波型カットのアウトソール」を採用し、俊敏な動きやグリップ力を求められるバスケットボールに対応していました。
波のようなアウトソールデザインは、地面をしっかり掴む感覚を生み出すだけでなく、今見るとレトロで愛らしい表情を持っています。
この“機能性とデザイン性の両立”こそ、ファブレが長く愛されてきた理由のひとつです。
その後、1990年代には復刻モデルが登場し、スニーカーブームの中で再び脚光を浴びます。
さらに2020年には「FABRE CLASSIC」として現代的な素材とデザインを取り入れたモデルが登場し、レトロな魅力を保ちながらも履き心地を進化させています。
デザインの特徴と機能性:レトロとモダンの融合
ファブレの見た目は一見シンプルですが、細部を見ると職人技が光ります。
まず特徴的なのは、波型アウトソール。グリップ力を高めるだけでなく、独特の存在感を生み出します。
歩くたびに感じる安定感と柔らかいクッション性は、スポーツ由来の設計ならでは。
また、復刻モデルや現行のCLASSICシリーズでは、ソールやインソールの素材を改良し、日常使いでも快適に履けるようになっています。
アッパーにはスウェードやレザーなど質感の高い素材が採用され、古き良き雰囲気を残しながらも、現代的な軽さと耐久性を両立。
さらに、最近注目されている「FABRE イタリアン メイド」では、レザーを使った高級仕様のファブレが登場。
ビンテージ加工が施されたレザーは履くほどに味が出て、自分だけの一足に育っていくのも魅力です。
ファッション的魅力:どんなスタイルにもなじむ万能スニーカー
ファブレは、そのレトロなルックスと上品な素材感で、どんなコーデにも自然になじみます。
カジュアルスタイルに抜け感をプラス
デニムやチノパンと合わせると、70年代のクラシックな雰囲気を感じさせつつ、今っぽい抜け感が生まれます。
特に、くたっとしたスウェード素材のファブレは、古着やアメカジスタイルとの相性が抜群。
ストリートファッションに個性を
ジョガーパンツやワイドパンツと合わせれば、ストリートライクな印象に。
ソールの独特な形状が足元にボリュームを出し、全体のバランスを整えてくれます。
大人のきれいめコーデにもマッチ
レザー素材のモデルなら、ジャケットやシャツコーデにも合わせやすい。
白やベージュ、ブラックといった落ち着いた色味を選べば、シンプルで上品な雰囲気に仕上がります。
このように、ファブレは“カジュアルにもフォーマルにも溶け込む”稀有なスニーカー。
シーンやファッションの方向性を問わず活躍できる万能選手です。
モデルバリエーションと選び方のポイント
ファブレには複数のバリエーションがあります。目的や好みに応じて選ぶと、自分にぴったりの一足が見つかります。
- FABRE BL-L(オリジナル)
1975年に登場したオリジナルモデル。波形ソールとクラシックなラインが特徴。復刻モデルはコレクターにも人気。 - FABRE CLASSIC LO/MT
2020年に登場した現行版。ローカットとミッドカットの2タイプがあり、普段使いに最適。半透明ラバーなど現代的素材を採用。 - FABRE DELUXE/レザーモデル
高級感のあるレザーを使用し、大人のカジュアルにぴったり。落ち着いたカラーリングで、オフィスカジュアルにも使える。 - FABRE イタリアン メイド
上質なレザーとクラフト感が魅力。履き込むほどに味が出る一足で、スニーカーというより“革靴に近い存在感”を放つ。
どのモデルにも共通して言えるのは、ファッション性と機能性の両立。
見た目のクラシックさの裏に、オニツカタイガーの技術とデザイン哲学が息づいています。
ファブレの履き心地とサイズ感の特徴
ファブレは、もともとバスケットボールシューズとして設計されているため、ホールド感がしっかりしています。
足の甲をしっかり包み込むようなフィット感があり、歩行時の安定感が高いのが特徴です。
一方で、ソールは比較的薄め。クッション性は確保されているものの、厚底スニーカーに慣れている人には少し“昔ながら”に感じるかもしれません。
ただ、それがファブレの良さでもあり、地面を感じながら歩ける感覚が“スニーカー本来の心地よさ”として評価されています。
サイズ選びでは、普段履いているスニーカーと同じか、やや0.5cmアップを選ぶ人が多い印象です。
特にミッドカットモデルは足首をホールドする設計のため、フィット感重視の人は実店舗で試着するのがおすすめです。
こんな人におすすめしたいオニツカタイガー ファブレ
- レトロスニーカーやヴィンテージスタイルが好きな人
- スニーカーに“物語”や“歴史”を感じたい人
- カジュアルにもきれいめにも使える万能シューズを探している人
- 長く愛用できる上質な素材のスニーカーを選びたい人
- 既存の厚底スニーカーでは満足できない人
ファブレは派手なスニーカーではありません。
けれど、履けば履くほど味が出て、時間とともに魅力が増していく。
そんな“育てる一足”として楽しむことができるのが、このモデルの本質的な価値です。
オニツカタイガー ファブレが今も支持される理由
ファブレが時代を超えて支持され続けるのは、「クラシック × コンテンポラリー」を絶妙に融合させているから。
70年代のデザインをベースにしながらも、現代の素材や履き心地を取り入れ、過去と現在をつなぐスニーカーとして進化を続けています。
また、ファッションだけでなく、サステナブルな価値観にも通じる点が評価されています。
長く履ける丈夫な作り、修理やケアで育てる楽しみ、そして流行に左右されないデザイン。
“消費されない靴”としての存在感が、今の時代にマッチしているのです。
まとめ:オニツカタイガー ファブレは“時代を超える定番”
オニツカタイガー ファブレは、1970年代の誕生から半世紀を経てもなお、現役のファッションアイテムとして輝き続けています。
その理由は、レトロな佇まいと現代的な履き心地、そして履く人のスタイルを引き立てる懐の深さにあります。
どんな時代でも、どんな服にもなじむ。
それでいて確かな存在感を放つスニーカーは、そう多くありません。
“歴史あるデザインを今に履く”という楽しみを感じたいなら、オニツカタイガー ファブレはまさに最適な一足です。
オンにもオフにも使える万能スニーカーとして、これからも長く愛され続けるでしょう。


