「エアマックス97って、実際の履き心地はどうなんだろう？」
街で見かけるあの独特なデザインに惹かれつつ、気になるのは“長時間歩いても快適なのか”という点ですよね。
この記事では、実際のユーザーの声や構造的な特徴をもとに、エアマックス97の履き心地を徹底的に掘り下げていきます。
エアマックス97の特徴と基本構造
まず押さえておきたいのが、エアマックス97がどんなモデルなのかということ。
1997年に登場したこのスニーカーは、ナイキの歴史の中でも革新的な存在として知られています。
最大の特徴は、スニーカー全体を覆うように配置された“フルレングスのAirユニット”。
踵からつま先まで空気の層が伸びており、どこで着地してもクッション性が得られる構造です。
ミッドソールには弾力のあるフォーム素材を採用。
これが地面からの反発を程よく吸収してくれるため、歩行時の衝撃をやわらげる効果があります。
また、アッパーはメッシュと合成レザーを組み合わせた多層構造。
見た目の立体感だけでなく、足を包み込むようなホールド感も備えています。
つまり、エアマックス97の履き心地は「衝撃をやわらげる」「弾力で支える」「包み込む」という3つの要素で成り立っていると言えます。
履き心地の第一印象：硬さと安定感のバランス
実際に履いてみた人の感想を集めると、最初の印象として多く挙げられるのが「やや硬め」「安定感がある」という声。
これはソール全体に入ったエアユニットがしっかりしていることが関係しています。
最初は「思ったよりクッションが硬い」と感じることもありますが、数回履くと次第に足に馴染んできます。
エアの弾力とフォームの反発がバランスよく働き、長時間歩いても底付き感が少ないのが特徴。
慣れてくると、「歩くたびにフワッと押し返してくれるような感覚」が心地よく感じられるでしょう。
一方で、柔らかすぎる靴に慣れている人には、最初は少し“しっかりしすぎている”印象を受けるかもしれません。
ですが、それが長時間歩行での疲れにくさにつながっています。
長時間歩行でも快適な理由
1. フルレングスエアの衝撃吸収性
エアマックス97最大の特徴であるフルレングスAirユニット。
これは見た目のインパクトだけでなく、歩行時の衝撃吸収にも大きく貢献しています。
踵で着地しても、つま先で蹴り出しても、常に足裏全体でクッションを感じられる。
この構造が長時間の歩行でも足裏の負担を軽減してくれる理由です。
また、ソール内のエアが一点に集中せず均一に分散するため、どんな体重移動でも安定。
結果として、足の裏や膝への衝撃をやわらげ、疲れにくい履き心地を実現しています。
2. 弾力フォームによる“返し”の良さ
ミッドソールに使用されているフォーム素材は、エアだけに頼らず反発感をプラス。
「沈みすぎず、跳ね返りすぎない」絶妙な弾力があり、歩行時に自然な推進力を感じます。
地面を蹴るたびに程よくエネルギーが返ってくるので、長距離を歩いても足が重くなりにくいのが魅力です。
3. ホールド感のあるアッパー構造
エアマックス97のアッパーは、レイヤー構造による包み込み感が特徴。
メッシュ＋合成素材のコンビネーションで、足の形に沿ってフィットしてくれます。
さらに、シューレース部分の構造が独特で、紐を調整すると全体のフィット感が均等に変化。
そのため、歩行中のズレや圧迫感を感じにくく、しっかりしたホールド感が得られます。
気になるデメリットと注意点
もちろん、どんなスニーカーにも注意すべきポイントはあります。
エアマックス97の場合、特に意識しておきたいのは以下の3つです。
1つ目は**「幅の狭さ」**。
全体的にシャープなデザインのため、足幅が広い人には少し窮屈に感じる場合があります。
特に甲高・幅広タイプの方は、ハーフサイズアップを検討しても良いでしょう。
2つ目は**「ソールの屈曲性」**。
厚みのあるエアユニットはクッション性に優れますが、その分やや硬めで、曲がりにくさを感じる人もいます。
ランニングよりはウォーキングやタウンユース向け。
長時間歩くには適していても、「軽快に走る」用途には向いていません。
3つ目は**「通気性」**。
アッパーの素材構成がしっかりしているため、真夏は蒸れを感じやすいという意見も。
ただし、秋冬や春先には快適で、シーズンを選べば問題ない範囲です。
実際のユーザーが語る履き心地レビュー
SNSやレビューサイトでは、「履けば履くほど良くなる」という声が多く見られます。
最初は硬く感じても、1週間ほどで足に馴染んでくるという意見が目立ちます。
「1日1万歩以上歩いても疲れにくい」「衝撃が和らいで膝が楽」といった感想もあり、実際に長時間歩くシーンで快適さを実感する人が多い印象です。
特に通勤・通学・街歩きといった日常シーンでは、デザイン性と機能性の両立が高く評価されています。
逆に、「重い」「蒸れやすい」「サイズ選びが難しい」といった意見も少なくありません。
それでも、見た目と履き心地のバランスを重視する人からは「一度履いたら手放せない」との声も。
快適に履くためのポイント
エアマックス97を長時間歩行で快適に使うためには、少しの工夫が大切です。
まず、サイズ選びは慎重に。
幅が狭い設計なので、試着時にはつま先と甲のフィット感を確認することが重要です。
もし迷ったらハーフサイズアップを検討すると安心です。
次に、履き始めは短時間から。
新品の状態では硬さを感じやすいため、いきなり長時間歩くより、数日かけて慣らす方が足にも靴にも優しいです。
さらに、靴下やインソールで調整するのも効果的。
通気性の良い靴下や、クッション性の高いインソールを組み合わせることで、快適さをより高められます。
特に夏場は吸湿性の高いソックスを選ぶと、蒸れを軽減できます。
他モデルとの違い
同じナイキのエアマックスシリーズでも、97は特に“しっかりめ”の履き心地。
たとえばエアマックス95が柔らかく安定感重視の履き心地であるのに対し、97はもう少し反発感と硬さが際立ちます。
この特性が「長時間歩いても疲れにくい」「姿勢が保ちやすい」という評価につながっています。
一方、最新のエアマックス270やエアマックス2021などは、より軽量で柔らかい履き心地を求める人向け。
どちらを選ぶかは「歩きやすさ」か「軽快さ」か、好みの問題になります。
ファッション性と安定感を重視するなら、エアマックス97は今も非常に魅力的な選択です。
デザイン性も履き心地の一部
履き心地というのは、単なる物理的な快適さだけではありません。
見た目の満足度も心理的な“心地よさ”に直結します。
エアマックス97の流線型デザインや、近未来的なシルエットは今でも新鮮。
ファッションの一部としても人気が高く、履いていて気分が上がるスニーカーです。
この“履く楽しさ”もまた、長時間歩いても疲れを感じにくい理由のひとつ。
自分が気に入った靴を履くことで、自然と足取りも軽くなる——そんな心理的効果も無視できません。
エアマックス97の履き心地まとめ
最後に、この記事のポイントを整理します。
- フルレングスエアユニットによる高いクッション性で、足裏への負担を軽減。
- フォームミッドソールが弾力のある“返し”を生み、長時間歩いても疲れにくい。
- 包み込むようなアッパー構造でホールド感が高く、ズレにくい。
- 反面、幅が狭め・屈曲性がやや低めなので、サイズ選びと慣らし期間が重要。
- デザイン性も高く、履いているだけで気分が上がる“心地よさ”も魅力。
エアマックス97は、単なるスニーカーではなく“歩くことが楽しくなる一足”。
しっかりとした履き心地とデザイン性の両立を求める人に、今でも根強く支持されている理由がよくわかります。
慣らしさえ終えれば、長時間の街歩きや通勤でも快適に履ける万能スニーカー。
「長く歩けて、見た目も妥協したくない」という人には、まさに理想的な一足です。
