ナイキのスニーカーといえば「エアマックス」を思い浮かべる人も多いですよね。見た目の存在感や履き心地の良さから、街歩き用として愛用している人も多い一方で、「ランニングシューズとしても使えるの?」と気になる人も少なくありません。
この記事では、エアマックスの歴史や特徴を踏まえつつ、ランニングシューズとしての使い心地や実際のユーザー評価をもとに、その適性を徹底的に解説します。
エアマックスとは?誕生の背景と特徴
エアマックスは1987年に登場したナイキの代表的シリーズで、最大の特徴は「エアユニット」と呼ばれるクッション機構です。
ミッドソール(靴底の中間層)にガスを封入したエアバッグを内蔵し、衝撃吸収と反発性を両立させる構造が採用されています。これを初めて外から“見える”形にしたのがエアマックス1(通称:エアマックス87)で、デザインを手掛けたのは名デザイナーのティンカー・ハットフィールド。
この“エアが見える”斬新な構造がスニーカー文化に大きな衝撃を与え、以後シリーズとして進化を続けています。90年代には「エアマックス狩り」と呼ばれる社会現象を生むほどの人気を博し、現在ではストリートファッションの定番アイテムとしても地位を確立しています。
エアマックスのクッション性と履き心地
ナイキのエアマックスシリーズは、かかとに配置されたエアユニットが衝撃をしっかり吸収してくれるため、長時間歩いても足の疲れが少ないのが特徴です。
とくに「エアマックス90」や「エアマックス97」などの定番モデルは、柔らかいフォームソールとエアクッションの組み合わせで“ふかふか”とした履き心地が魅力。
この構造により、立ち仕事や通勤・通学、ウォーキングなどで「足への負担が少ない」「1日履いても疲れにくい」といったレビューが多く見られます。
また、耐久性にも定評があり、エアユニットは破裂しにくく、長く愛用できるという声も多いです。
エアマックスはランニングシューズとして使える?
さて本題の「エアマックスはランニングに使えるのか?」という疑問に入ります。結論から言えば、「軽いジョギングや短距離のランには使えるが、本格的なランニングには不向き」というのが実情です。
使えるケース(ライトラン・ウォーキング向き)
- 5km程度までの軽いジョギングやウォーキング
- クッション性重視で、ペースを気にしないリラックスラン
- 街中ラン・ジムトレッドミルなどの軽運動
このような用途であれば、エアマックスは十分快適に走ることができます。かかとのクッションが着地時の衝撃を吸収し、脚への負担を軽減してくれます。
特に「エアマックス90」はもともとランニング用途で設計されたモデルでもあり、履き心地の柔らかさやフィット感に優れています。ナイキ公式サイトでも「Originally designed for performance running」と紹介されており、歴史的にはランニングシューズの流れを汲んでいるといえます。
向かないケース(本格ラン・スピードラン)
- 10km以上の距離を走るトレーニング
- タイムやスピードを重視するランナー
- レースやインターバル走など高強度トレーニング
これらの場面では、エアマックスの“重さ”と“柔らかすぎるクッション”がデメリットになります。
厚めのエアユニットは確かに衝撃吸収に優れていますが、ソールが高く重いため地面の感覚をつかみにくく、足運びが鈍くなるという指摘も多く見られます。
また、エアユニットの位置が高いぶん、接地の安定性が低下しやすく、足首をひねるリスクも少なからずあります。スピードを出すランニングには、より軽量で反発性に優れた専用ランニングシューズ(ナイキでいえばズームフライやペガサスシリーズなど)の方が適しています。
モデル別に見るランニング適性
エアマックスシリーズは数多くのモデルが展開されており、それぞれに特徴があります。代表的なモデルをランニング適性の観点から見てみましょう。
エアマックス90
シリーズの中で最も評価が高い万能モデル。もともとはパフォーマンスランニング用として設計され、クッション性と安定感のバランスが良い。
短距離ランやウォーキングなら問題なく使えますが、長距離では重さが気になる場面も。
エアマックス270
かかとに大型エアユニットを搭載し、視覚的なインパクトが抜群。ただし、ヒールが高く安定性に欠けるため、走るよりも街履き・ファッション用途向き。
エアマックス720
シリーズ最大のエアユニットを搭載。クッション性は圧倒的ですが、その分ソールが分厚く、反発より沈み込みが強い。ジョギングよりも立ち仕事や通勤に適しています。
エアマックス2090
未来的なデザインと柔らかい履き心地が特徴。軽いジョグやウォーキングなら十分快適ですが、安定性と軽量性の面で本格ランには不向きです。
ランニングに使う場合の注意点
エアマックスをランニングで使うなら、いくつかのポイントを押さえておくと快適に履けます。
- 走る距離を限定する
5km程度の軽いジョグに留め、週数回の練習程度に使うのがベストです。 - 平坦な路面を選ぶ
アスファルトやトラックのようなフラットな路面なら安定して走れます。 - サイズとフィット感を重視する
厚底構造のため、サイズが合わないと足が浮いてブレやすくなります。試着してしっかりフィットするサイズを選びましょう。 - 専用シューズとの併用も検討
日常使いはエアマックス、ランニング練習では軽量モデルと使い分けると、靴も長持ちします。
快適さを求めるなら「エアマックス+軽い運動」がおすすめ
エアマックスの魅力は、やはり“履いていて気持ちいい”ことに尽きます。
厚めのソールに包まれる柔らかい感覚は、歩いても立っても疲れにくく、街履きでも存在感があります。
そのため、無理に本格的なランニング用途に使うよりも、「ウォーキング+軽いジョグ」「通勤や買い物ついでに少し走る」といったライフスタイルの中で活かすのがおすすめです。
特に日本の都市部ではアスファルトの路面が多く、足への衝撃が大きくなりやすい環境です。そんな時、エアユニットのクッション性は足腰をやさしく支えてくれます。
デザイン性も高いため、「走れるスニーカー」として街中でも自然に履けるのが魅力ですね。
まとめ|エアマックスはランニングシューズとして使える?
改めてまとめると、エアマックスは以下のように使い分けるのが理想です。
- 軽いジョギングやウォーキング:◎
- 通勤・街歩き・立ち仕事:◎
- 長距離ラン・スピード練習:△〜×
「走れない靴」ではありませんが、「走るために作られた靴」でもない、というのが正直なところです。
ランニングを中心に考えるなら、ペガサスシリーズやズームフライなど、より軽量で反発性に優れたモデルを検討したほうが快適です。
一方で、“快適さ”と“デザイン性”を重視したい人には、エアマックスは非常に魅力的な選択肢といえます。
街を走りながらもおしゃれを楽しみたい。そんな人にとって、エアマックスは日常とランニングの中間にある万能なスニーカーです。


