スニーカー好きなら一度は耳にしたことがある「エアフォース1」。その履き心地やデザイン性は不動の人気を誇りますが、近年注目を集めているのが「エアフォース1リアクト（Air Force 1 React）」です。ナイキ リアクトフォームを搭載したこのモデルは、従来のAF1とは何が違うのか？実際の履き心地や快適性の進化を、徹底的にレビューしていきます。
エアフォース1リアクトとは？進化した快適モデルの正体
エアフォース1リアクトは、ナイキが誇る「Reactテクノロジー」をクラシックなAF1に融合させたモデル。Reactとは、軽量で反発力の高いフォーム素材で、ランニングシューズなどでも採用されている高機能クッションです。
このテクノロジーを日常使いのライフスタイルシューズに落とし込んだのが「Air Force 1 React」。つまり、見た目はおなじみのAF1でありながら、中身はまったく新しい履き心地を実現しているのです。
通常モデルが持つ「レザーの重厚感」「クラシカルな硬さ」はそのままに、ミッドソール内部にフルレングスのReactフォームとヒールエアバッグを搭載。これにより、クッション性と軽やかさが大きく進化しています。
実際の履き心地：柔らかく弾む感覚が心地いい
履いた瞬間に感じるのは、通常のエアフォース1とは明らかに違う“柔らかさ”。
Reactフォームが足裏全体に敷かれていることで、歩くたびにふわりと反発する感覚があります。従来のAF1は「ずっしり」とした安定感が魅力でしたが、リアクトモデルはその安定感を保ちながらも、クッションが衝撃を吸収してくれる印象です。
インソールには凹凸（リッジ）構造があり、足のアーチを自然に支えるような作りになっています。長時間履いても足の裏が痛くなりにくく、通勤・通学、立ち仕事、ショッピングなどにも向いています。
実際のユーザーからも「通常のAF1より軽く感じる」「一日中履いても疲れにくい」といった声が多く見られます。特に、重さや硬さに不満を感じていた人にとっては、履き心地の進化がはっきり体感できるはずです。
通常モデル（’07など）との違いを徹底比較
クッション性の違い
通常のエアフォース1はヒール部分にエアクッションを内蔵しているものの、全体としては硬めの履き心地でした。リアクトモデルでは、フルレングスのReactフォームとエアユニットの組み合わせにより、クッション性が飛躍的にアップ。
歩行時の衝撃吸収性はもちろん、踏み込んだ時の“沈み込み感”と“反発感”のバランスが良く、スムーズに前へ進めます。
軽さ・柔軟性の違い
AF1はその重厚感ゆえに「少し重い」「硬くて慣れるまで時間がかかる」という声が多いモデルです。実際、通常モデルの重量は約460g（US9）とかなりしっかりしています。
一方、エアフォース1リアクトは軽量化が進み、ソール全体の柔軟性も向上。足を曲げるときの抵抗が減り、自然な足運びをサポートします。
アッパー構造の違い
リアクトモデルでは、従来のフルレザー構造に代わって、合成レザーとメッシュ素材のコンビを採用。これにより通気性が向上し、夏場でも蒸れにくくなっています。また、アッパーが柔らかいので足入れがスムーズで、履き始めから快適に馴染みます。
デザイン面の違い
外観はAF1のDNAをしっかり引き継ぎつつも、ミッドソールやスウッシュロゴに近未来的なデザインが加えられています。厚めのソールと滑らかなラインが特徴で、スポーティかつモダンな印象。
クラシックなAF1が“オーセンティックな街履き”だとすれば、リアクトは“快適さを重視したハイブリッドモデル”といえます。
サイズ感とフィット感の目安
エアフォース1リアクトは、基本的に通常のエアフォース1と同じサイズ感で問題ありません。ナイキの中でも比較的ゆとりのある作りなので、普段のサイズを選べばOKです。
ただし、足幅が広い人や甲が高い人は、ハーフサイズアップしても良いでしょう。逆に細身の人は、ソックスの厚さで調整するのがおすすめです。
つま先ボックスはやや広めで、圧迫感が少ないため、長時間の着用でも快適。足全体を包み込むようなフィット感があり、歩行中のブレを感じにくいのもポイントです。
長時間履いても疲れにくい理由
Reactフォームの弾力性と衝撃吸収性が、長時間の使用でも足に優しい履き心地を実現しています。
たとえば、1日中立ち仕事をしても足裏の疲れが少なく、歩き続けても重だるさが出にくいという声が多く見られます。
これは、Reactフォームが着地の衝撃を分散させ、次の一歩へスムーズに反発してくれるため。地面との接地感は保ちつつ、足の負担を減らすように計算されています。
また、ヒール部分のエアユニットが踵をしっかり支えるため、姿勢が安定しやすいのも特徴。単なる「柔らかい」ではなく、“安定感と反発力のバランスが取れた快適性”が魅力です。
デメリットや注意点も知っておこう
どんなに優れたスニーカーにも弱点はあります。エアフォース1リアクトの場合、以下の点を理解しておくと購入後のギャップを減らせます。
まず、見た目がやや未来的になっているため、「クラシックなAF1の雰囲気が好き」という人にはデザインが異質に感じるかもしれません。ソールもやや厚めで、全体的にボリューム感があります。
次に、「Boostフォーム（アディダス）」のような極端な柔らかさを期待すると、少し物足りなさを感じる場合もあります。Reactはあくまで“自然な弾力”を重視しており、沈み込むような感触ではありません。
また、フルメッシュではないため、真夏の炎天下では多少の蒸れを感じる可能性があります。
とはいえ、これらの点を踏まえても「日常使いにおける快適性」は非常に高く、街歩きや通勤、カジュアルファッションとの相性も抜群です。
エアフォース1リアクトを選ぶべき人
・通常のエアフォース1を重く感じていた人
・長時間歩いたり立ち仕事をする人
・デザイン性と機能性を両立させたい人
・クラシックな見た目にモダンな快適さを求める人
Reactフォームが足への負担を軽減し、歩きやすさを追求しているため、履き心地重視のユーザーにぴったりです。特に、スニーカーを「ファッションだけでなく快適に楽しみたい」という層には理想的なモデルでしょう。
購入時のチェックポイント
購入前には以下の点を意識しておくと失敗しにくいです。
・実店舗での試着：足を入れた瞬間の柔らかさを確認
・サイズ選び：普段のナイキサイズを基準に検討
・用途：街履き中心か、仕事・通勤など長時間使用か
・カラー展開：黒・白を中心に限定色も多いので、在庫を要確認
特にホワイトモデルはコーディネートの幅が広く、男女問わず人気。ナイキ公式サイトや正規取扱店（atmos、ABCマートなど）での購入が安心です。
エアフォース1リアクトの履き心地まとめ
エアフォース1リアクトは、「クラシックなAF1の見た目」と「最新のReactフォームによる快適性」を融合させた、いわば“次世代のエアフォース1”。
従来の硬さや重さといった弱点を解消し、履き始めから柔らかく足に馴染む仕上がりになっています。
長時間歩いても疲れにくく、衝撃をしっかり吸収してくれるので、普段履きから旅行・仕事まで幅広く対応可能。
一方で、クラシックなデザインを重視する人や、極端なクッション性を求める人にはやや好みが分かれるモデルでもあります。
それでも、「エアフォース1が好きだけど、もっと快適に履きたい」という人にとって、エアフォース1リアクトは間違いなく最適な選択肢。
普段のコーデにさりげなく取り入れながら、進化した履き心地をぜひ体感してみてください。
