スニーカーの中でも「エアジョーダン」は、もはや単なるスポーツシューズではありません。1985年の誕生から現在まで40年近い歴史を持ち、ストリート、ファッション、カルチャーの象徴として多くの人に愛されてきました。この記事では、エアジョーダン歴代スニーカーの魅力と、それぞれのモデルの特徴や発売年をわかりやすくまとめます。長い歴史を一気に振り返りながら、自分に合ったモデルを見つけるヒントにしてください。
エアジョーダンとは?その歴史とブランドの始まり
エアジョーダンは、NBAの伝説的プレイヤー「マイケル・ジョーダン」とナイキが手を組んで誕生したスニーカーシリーズです。
1985年に初代「Air Jordan 1」が登場し、そこから現在まで続く長寿ブランドとなりました。
当時、NBAの規定に反する派手なカラーリングが話題となり、「禁止されたスニーカー(Banned)」として逆に注目を集めたことでも知られています。広告や試合でのエピソードがバズを呼び、エアジョーダンはスポーツの枠を超えてカルチャーのアイコンになりました。
初期モデル(1985〜1993)|スニーカー文化を変えた原点
Air Jordan 1(1985年)
シリーズの幕開けを飾った名作。レッドとブラックの「Bred」や「Chicago」など、象徴的なカラーが多数存在します。シンプルながらも完成度が高く、今なお人気が衰えない不朽の一足です。
Air Jordan 2(1986年)
イタリア製の高級レザーを採用し、ナイキのスウッシュロゴを排除したことで“ジョーダンブランド”の独立を印象づけました。シックで洗練されたデザインが特徴。
Air Jordan 3(1988年)
ティンカー・ハットフィールドがデザインを担当。ジャンプマンロゴが初めて採用され、エレファント柄やビジブルエアなどの斬新な要素が登場。シリーズの方向性を決定づけた革新的モデルです。
Air Jordan 4(1989年)
プラスチックパーツとメッシュを組み合わせたデザイン。スパイク・リー監督の映画『Do the Right Thing』にも登場し、ストリートシーンでの存在感を確立しました。
Air Jordan 5(1990年)
戦闘機から着想を得たアグレッシブなデザイン。リフレクティブ素材やクリアソールを採用し、90年代の象徴的モデルとして根強い人気を持ちます。
Air Jordan 6(1991年)
ジョーダンが初めてNBAチャンピオンとなった年に履いていたモデル。ヒールループや通気性の良い構造など、実用性と美しさを両立した設計です。
Air Jordan 7〜Air Jordan 8(1992〜1993年)
オリンピック仕様のAJ7や、クロスストラップが特徴のAJ8など、個性あふれるデザインが続きました。3連覇を達成した時期のモデルとして、特別な意味を持つシリーズです。
中期モデル(1994〜2003)|黄金期と進化の両立
Air Jordan 9(1994年)
ジョーダンが一時引退して野球に挑戦していた時期に登場。シュータンに多言語で「世界」を意味する単語が刻まれ、グローバル展開を意識したデザインです。
Air Jordan 10(1995年)
シンプルなデザインの中に、ジョーダンのキャリアの軌跡をソールに刻んだ記念的モデル。「I’m Back」の象徴として人気。
Air Jordan 11(1996年)
パテントレザーを大胆に採用し、フォーマルな印象を与えた名作。“Concord”や“Bred”など、スニーカーファンなら誰もが知るカラーが揃います。映画『スペース・ジャム』にも登場し、社会現象となりました。
Air Jordan 12(1997年)
「フルゲーム」でジョーダンが高熱の中プレーしたモデルとして有名。上品なレザーと放射状のデザインが特徴です。
Air Jordan 13(1998年)
豹の足をモチーフにしたソール構造とホログラムが印象的。ジョーダンの“最後の舞台”を象徴するモデルとして、ファンの支持を集めています。
Air Jordan 14(1999年)
フェラーリから着想を得た流線型デザイン。ヒールに配置されたジャンプマンが自動車のエンブレムのように輝きます。
近年モデル(2004〜2025)|技術とスタイルの融合
2000年代に入ると、エアジョーダンは性能面でも大きく進化しました。Air Jordan 20周年モデル以降はテクノロジー面が強化され、デザインも近未来的な方向へ。
Air Jordan 20(2005年)
レーザー刻印のグラフィックが印象的な記念モデル。ジョーダンのキャリアを物語る要素が随所に盛り込まれています。
Air Jordan 23(2008年)
ジョーダンの背番号「23」にちなんだ特別な一足。環境配慮素材を使うなど、新時代のモノづくりを意識した作品です。
Air Jordan 31(2016年)
初代AJ1を現代風に再構築。スウッシュを復活させ、シリーズの原点回帰を果たしました。
Air Jordan 34〜Air Jordan 37(2019〜2022年)
軽量化と反発性を両立した最新バスケットボールシューズ。現役プレイヤーも愛用する実践向けモデルです。
Air Jordan 38〜Air Jordan 40(2023〜2025年)
シリーズ40周年を記念する近年のモデル。歴代デザインのオマージュを取り入れながらも、最新テクノロジーによって進化を続けています。エアジョーダンはもはや「クラシック」と「未来」の融合体と言っても過言ではありません。
人気モデルと定番カラー
エアジョーダンシリーズには、ファンの間で語り継がれる名作が多数あります。
- Air Jordan 1 “Chicago”
赤・白・黒の王道カラー。すべての始まりとして象徴的な存在。 - Air Jordan 3 “Black Cement”
エレファント柄が印象的で、コレクター人気が非常に高い。 - Air Jordan 4 “White Cement”
シンプルかつ完成度の高いバランスが魅力。 - Air Jordan 11 “Concord”
フォーマルにも履けるエレガントさで不動の地位を確立。
これらのモデルは何度も復刻され、そのたびに即完売となる人気ぶり。特にオリジナルカラー(OGカラー)は、発売のたびに注目を集めます。
エアジョーダンが愛され続ける理由
- ストーリー性
すべてのモデルにマイケル・ジョーダンのキャリアと物語が詰まっています。履くことで歴史を感じられる特別な存在です。 - デザインの革新性
ティンカー・ハットフィールドをはじめとする優れたデザイナー陣が、時代ごとに新しい表現を打ち出してきました。 - カルチャーへの影響
ヒップホップ、ストリートファッション、映画など、さまざまな分野と融合。単なるバスケットシューズの枠を超えています。 - 復刻と限定性
定期的なリリースによって世代を超えたファンを生み出し、希少性がコレクション欲を刺激します。
エアジョーダン歴代スニーカー完全ガイド!人気モデルの特徴と発売年一覧まとめ
1985年に誕生したエアジョーダンは、今も進化を続けるスニーカー界の金字塔です。
「Air Jordan 1」の衝撃から始まり、毎年のように新しい技術とデザインを取り入れながら、スポーツとファッションの境界を超えて愛されてきました。
これからもエアジョーダンは、歴史を重ねながら新しい世代に受け継がれていくでしょう。
もし気になるモデルがあれば、ぜひその背景や発売当時のストーリーも調べてみてください。きっと一足一足に、あなた自身のスタイルと重なる物語が見つかるはずです。


