スニーカー好きの中でも、一度は耳にしたことがある「イージーブースト700」。
adidas(アディダス)とカニエ・ウェストが手がけたYEEZYラインの中でも特に存在感のあるモデルです。
見た目のボリュームや独特のデザインはもちろん、その履き心地にも多くの注目が集まっています。
ここでは、実際の履き心地、長時間履いたときの疲れにくさ、そして他のYEEZYモデルとの違いまで、徹底的に掘り下げていきます。
イージーブースト700とは?特徴とシリーズの違い
イージーブースト700は、2017年に初登場したYEEZYシリーズの中でも「ダッドスニーカー」ブームを牽引したモデル。
分厚いソールとレトロなフォルム、そしてBOOSTフォームによる高反発のクッション性が特徴です。
ラインナップとしては主に3種類。
- V1(初代モデル):通称「Wave Runner」。フルレングスのBOOSTソールを採用し、柔らかさと反発のバランスが良い。
- V2:アッパー素材を刷新し、通気性とホールド感を向上。デザインもよりモダンに進化。
- V3:BOOSTを廃し、軽量EVAソールへ変更。履き心地はしっかりめで、よりランニングシューズに近い安定感を持つ。
シリーズごとにクッション構造やアッパー素材が異なるため、同じ「700」でも履き味は微妙に違います。
特にV1とV2は似ているようで、実際に履いてみるとフィット感や柔らかさに差があります。
イージーブースト700の履き心地:安定感と厚底の安心感
一言でまとめるなら、イージーブースト700は「しっかり安定していて、厚底なのに疲れにくいスニーカー」です。
BOOSTフォームの柔らかさは感じつつも、地面を踏みしめるときに沈み込みすぎない。
そのため、ふわふわしすぎず、重心がブレない安心感があります。
- 歩行時には「弾むような感覚」があり、足裏への衝撃を吸収。
- ソールの厚みが脚の負担を軽減し、長時間の着用でも疲れにくい。
- アッパーはメッシュとスウェードの組み合わせで、通気性と耐久性を両立。
多くのユーザーが「長時間歩いても疲れにくい」「脚全体が安定する」と評価しており、見た目の重厚感に反して実用的な快適性を備えています。
他モデルとの比較:YEEZY BOOST 350 V2やYEEZY 500との違い
同じYEEZYシリーズの中でも、700は独特のポジションにあります。
350や500と履き比べたときの違いをまとめると、以下のような傾向があります。
- YEEZY BOOST 350 V2:軽くて柔らかい。ニットアッパーのフィット感が抜群で、室内履きのような快適さ。ただし安定感はやや劣る。
- YEEZY 500:ソールはやや硬めで、支える力が強い。長時間履くと足裏への圧が気になるという声も。
- YEEZY BOOST 700:350よりも重く、500より柔らかい。厚底の安定感とBOOSTの反発力で、程よいクッションバランスが特徴。
つまり、700は「安定性重視」「立ち仕事や歩行時間が長い人向け」と言えるでしょう。
軽さを求めるなら350、地面をしっかり感じたいなら500。
その中間で“疲れにくさと履き心地の良さ”を両立しているのが700シリーズです。
実際のユーザー評価:重さよりも安定感を取る人が多数
SNSやレビューサイトを見ていると、履き心地に関しては以下のような声が多く見られます。
- 「350よりは重いけど、BOOSTのおかげで全然疲れない」
- 「分厚いソールが安定していて、長時間の外出でも足が痛くならない」
- 「履いた瞬間は硬めに感じたけど、歩くと自然に馴染む」
- 「足全体を包むようなホールド感が心地いい」
一方で、デメリットとして挙げられるのは「重量感」。
軽快なスニーカーに慣れている人にとっては、最初は少し重く感じるかもしれません。
ただし、その重さが安定感につながっており、結果的には疲れにくいという評価が多く見られます。
サイズ選びのポイント:ハーフサイズアップが無難
イージーブースト700のサイズ感は、モデルや足型によって微妙に違います。
多くのユーザーが推奨しているのは「普段よりハーフサイズアップ」。
理由は、つま先がやや詰まりやすい形状だから。
幅や甲の高さがある人は特に、0.5cmアップで選ぶと快適に履けます。
- 甲が高い人 → ハーフサイズ上げ推奨
- 幅が広い人 → 1サイズ上げも検討
- 甲が低く、細身の足 → ジャストサイズでもOK
実際、国内スニーカー愛好家のレビューでも「ハーフサイズ上げて正解」「つま先に少し余裕があった方が疲れない」といった声が多く見られます。
長時間履いても疲れにくい理由
イージーブースト700の「疲れにくさ」を生み出している要素はいくつかあります。
- BOOSTフォームの反発力
歩行時の衝撃を吸収し、蹴り出しをサポートすることで足裏への負担を軽減。 - 厚底構造による体重分散
ソール全体に厚みがあるため、足への圧力が分散されやすく、長時間立ちっぱなしでも痛くなりにくい。 - ホールド感のあるアッパー
しっかり足を包み込み、足首がブレにくい構造。歩行時の安定性を高める。 - 適度な剛性と安定性
柔らかすぎず、沈み込みすぎない絶妙な硬さが「支えられている感覚」を生み出す。
こうした設計思想により、単なる“クッションスニーカー”ではなく、実際に長時間履いても疲れにくい機能性が確立されています。
V1とV2の履き心地の差
V1とV2を比較すると、全体の印象は似ているものの、履き心地には明確な違いがあります。
- V1(Wave Runner):クッションがやや柔らかく、厚みのある安定感。初代らしい無骨さと重厚感。
- V2(YEEZY BOOST 700 V2):アッパーが軽く、通気性が改善されており、全体的に軽快。長時間歩いても蒸れにくい。
V1の方がクラシックな印象で、足元をしっかり支える履き心地。
一方V2は素材改良によって軽く、柔らかさとフィット感が向上しています。
どちらもBOOSTを搭載しているため、快適性という面では共通していますが、よりバランス重視ならV2が人気です。
イージーブースト700が向いている人・シーン
このスニーカーは、ファッション性だけでなく実用性も高いのが魅力。
どんな人・場面におすすめかを整理しておきましょう。
- 長時間歩く日、旅行、通勤などに使いたい人
- 安定感のあるスニーカーを探している人
- クッションが効きつつ、沈み込みすぎない履き味が好みの人
- ストリートやカジュアルコーデにボリューム感を加えたい人
逆に、軽量スニーカーのような軽やかさを求める人には少し重く感じるかもしれません。
ただ、「デザイン性と履き心地を両立した一足」としては、非常に完成度が高いモデルです。
履き心地を最大限に活かすコツ
同じイージーブースト700でも、履き方次第で快適性は変わります。
少しの工夫で、さらに疲れにくくするポイントを紹介します。
- サイズ選びを慎重に:つま先に余裕を持たせることで圧迫を防ぎ、血行を妨げない。
- 靴紐の締め方を調整:足の甲が圧迫されないよう、適度に緩める。
- 厚手のソックスと相性を確認:冬場などに厚手ソックスを履く場合は、サイズアップを検討。
- 履き慣らし期間を設ける:初回はやや硬く感じても、数回履くうちにBOOSTフォームが足に馴染む。
こうした工夫をすることで、長時間歩いても疲れにくく、700の履き心地を最大限に引き出せます。
イージーブースト700の履き心地まとめ
イージーブースト700は、見た目のボリュームに反して、実際には非常に快適で安定した履き心地を持っています。
厚底のBOOSTソールが衝撃を吸収し、足裏や膝への負担を減らしてくれる。
さらにアッパーのホールド感と適度な剛性が加わることで、長時間の歩行でも疲れにくい設計になっています。
一方で、軽さや通気性を最重視する人にとっては、350などのモデルの方が合うかもしれません。
しかし「安定感」「耐久性」「立ち仕事や長時間移動でも安心」という観点で見れば、700シリーズはYEEZYの中でもトップクラスです。
イージーブースト700の履き心地を徹底検証!他モデルとの違いや疲れにくさを解説(まとめ)
イージーブースト700は、デザイン性と機能性の両面で完成度の高いスニーカー。
柔らかすぎず、安定感を重視したクッション設計により、長時間履いても疲れにくい一足です。
V1・V2ともにBOOSTフォームによる反発力が心地よく、足裏への負担を和らげてくれます。
同じYEEZYシリーズでも、350は軽さ、500は支えの強さが特徴。
その中間に位置する700は、「安定感を求める人」には理想的な選択肢です。
重さを気にせず、安心して履けるスニーカーを探しているなら、イージーブースト700は間違いなく候補に入るでしょう。


