靴の中敷き(インソール)がいつの間にかズレたり、端がめくれたりしていませんか?
実はこの「インソールの剥がれ」、放置すると歩行バランスが崩れたり、靴擦れの原因になることもあります。
そこで今回は、インソールをしっかり固定するためのおすすめ接着剤や、貼り方のコツ、そして補修時の注意点までをわかりやすく紹介します。
なぜインソールは剥がれるのか?まず原因を知ろう
まずは「なぜインソールが剥がれるのか」を理解することが大切です。
原因を知らずに接着剤だけを塗り直しても、またすぐ剥がれてしまうことがあります。
代表的な原因は以下の通りです。
- 靴内部の湿気や汗による接着面の劣化
- 古い接着剤の残りや汚れが残っている
- インソールや靴の素材が接着剤と合っていない
- 貼り付け時に空気が入ったまま圧着が不十分だった
- サイズや形状が合わず、歩行中にズレが生じている
特にスポーツ用や立ち仕事の靴では、汗と摩擦が多く、接着層が傷みやすい環境です。
つまり「環境×素材×貼り方」の3つを見直すことで、剥がれの再発を防げます。
インソールに使う接着剤を選ぶポイント
市販の接着剤ならどれでもいいわけではありません。
インソールは靴底に近く、汗や熱、摩擦の影響を強く受ける部分なので、素材と環境に合うものを選ぶことが重要です。
1. 素材との相性をチェック
インソールや靴の内側には、布・合皮・EVA・ゴムなどさまざまな素材が使われています。
それぞれの素材に対応した接着剤を選びましょう。パッケージに「ゴム・革・布対応」と書かれているものが安心です。
2. 耐水・耐久性の高さ
靴の中は湿気がこもりやすい場所です。
耐水性のない接着剤は、汗や湿気で接着力が落ちやすくなります。
屋外使用にも耐えられる「耐水タイプ」や「防水仕様」と記載のある製品を選ぶのがベストです。
3. 速乾性・作業性
貼り直し作業では「短時間で固定できる」かどうかも大切です。
乾燥までに何時間もかかるタイプだと作業が進まないので、速乾タイプや瞬間接着剤系も候補になります。
4. 色と仕上がり
靴の中で見えにくいとはいえ、接着剤がはみ出すと見た目が悪くなります。
透明タイプや薄黄色のゴム系など、目立たない色味を選ぶと安心です。
5. 安全性・臭いの少なさ
強力接着剤は揮発性が高く、臭いが強い場合もあります。
屋内で作業するなら、低臭タイプや水性接着剤もおすすめです。
ただし乾燥後の強度は油性系にやや劣るので、用途に応じて選びましょう。
インソール貼りにおすすめの接着剤
ここでは、靴補修やインソール貼りに使われる代表的な接着剤を紹介します。
どれもホームセンターやネットショップで入手可能です。
● コロンブス 靴用ボンド 強力タイプ
靴補修の定番。ゴム・革・布など幅広い素材に対応し、強力な接着力が特徴です。
靴底にも使えるほどの耐久性があり、インソール補修にも最適です。
● シューグー
米国発の靴用補修剤。ゴム素材に強く、クッション性もあるため、インソール裏に塗るとずれ防止にもなります。
硬化後も弾力を保つので、歩行時の衝撃を吸収してくれます。
● セメダイン 靴用瞬間接着剤 シューズドクター
少量でしっかり固まる速乾タイプ。1分ほど押さえるだけで初期強度が出るので、忙しい人にも便利です。
完全硬化後は防水性が高く、雨の日でも安心。
● G17ボンド
身近なホームセンターでも手に入る万能接着剤。
コスパ重視の方や応急処置的に使いたいときに便利です。
ただし、長期使用には靴専用タイプのほうが安心です。
剥がれを防ぐための貼り方ステップ
接着剤選びと同じくらい大事なのが、「貼り方」です。
ここを丁寧に行うだけで、持ちが全く変わります。
1. 接着面の汚れを落とす
古い接着剤やほこり、汗じみが残ったままだと密着しません。
ヘラや紙やすりで古い接着剤を削り落とし、乾いた布で拭き取ります。
必要に応じて、ドライヤーで軽く乾燥させておきましょう。
2. 両面テープを併用する
インソールのつま先やかかと部分など、剥がれやすい箇所は両面テープで仮固定しておくのもおすすめ。
ズレ防止の効果があり、貼り付け位置も決めやすくなります。
3. 接着剤を薄く均一に塗る
インソール裏と靴内部の両方に、接着剤を薄く塗ります。
厚塗りは乾きにくく、空気が入りやすいのでNG。
ヘラやブラシで中央から外側へ伸ばすとムラになりません。
4. 貼り合わせ・圧着
接着剤が少し乾き始めたタイミング(半乾き状態)で貼り合わせます。
手で全体を押さえながら、特に端部分はしっかり圧着。
重しを載せて1〜2時間ほど置くと、より強力に固定できます。
5. 乾燥・硬化時間を守る
「触って乾いた=完成」ではありません。
完全硬化までは24時間ほどかかるものが多いので、作業後は靴を履かずに放置しましょう。
急ぐと再び剥がれる原因になります。
インソール補修のときに気をつけたいこと
貼り直しや補修をするときは、いくつか注意点があります。
せっかく直しても、すぐに剥がれたら意味がありません。
- 古い接着剤は完全に除去する
表面がガタガタだと新しい接着剤が密着しません。 - 濡れたまま貼らない
湿気が残ると接着力が落ちます。 - 靴とインソールの相性を確認
サイズが合っていないと、歩行時に力が一点に集中して剥がれやすくなります。 - 使用後のメンテナンスも大事
靴を履いた後は、インソールを外して乾燥させると長持ちします。
消臭スプレーや乾燥剤を併用すると、湿気による劣化も防げます。
よくある失敗とその対策
インソール補修で失敗しやすいポイントを挙げておきましょう。
- 塗りすぎて乾かない → 薄く塗るのが基本。多いほど強力になるわけではありません。
- 貼ったあとすぐ履いた → 完全硬化前に動かすと、ズレや浮きが発生します。
- 接着剤がはみ出た → 乾く前に湿らせた布で優しく拭き取る。
- 古いインソールを無理に再利用 → クッションが潰れている場合は、接着より交換を。
ちょっとした手間をかけることで、見た目も履き心地も格段に良くなります。
インソール接着剤の選び方と貼り方を押さえれば長持ちする
まとめると、インソールの剥がれを防ぐためには次の3ステップが重要です。
- 素材に合った接着剤を選ぶ
- 下準備と圧着を丁寧に行う
- 乾燥・硬化時間を守る
この3つを守るだけで、接着強度は格段に上がります。
特に「薄く塗ってしっかり押さえる」だけで、仕上がりに差が出ます。
もし靴全体が古くなっている場合は、インソール補修だけでなく、靴底の補修や中敷き交換も検討してみてください。
しっかり手を入れれば、お気に入りの靴を長く履き続けることができます。
インソールの接着剤はこれがおすすめ!補修の前に正しい貼り方を確認しよう
インソールの剥がれやズレは、どんな靴でも起こり得ます。
しかし、素材に合った接着剤と正しい貼り方を知っていれば、ほとんどの場合は自分で直せます。
接着剤を使う前に、靴内の状態をきれいに整える。
そして貼った後はしっかり乾燥・圧着する——それだけで十分です。
「インソールの接着剤」は、靴を快適に使い続けるための小さな工夫。
お気に入りの靴を長持ちさせるために、ぜひ一度試してみてください。


