英国発ブランド「アドミラル」とは?
スニーカーブランドの中でも、クラシックで上品な雰囲気を持つ「アドミラル(Admiral)」は、1914年にイギリスで誕生した老舗ブランドです。もともとは英国海軍のユニフォームメーカーとしてスタートし、戦後はサッカーを中心にスポーツウェアを展開。1970年代にはイングランド代表の公式ユニフォームを手掛けるなど、イギリスを象徴するスポーツブランドとして地位を築きました。
その伝統を受け継ぎながら、現在は“英国らしいクラシックデザイン×現代的な履き心地”を融合させたスニーカーラインを中心に展開しています。どこか懐かしいのに新鮮。そんな独特の存在感が、再び注目を集めています。
アドミラルのスニーカーが愛される理由
アドミラルのスニーカーは、派手さよりも「上品なシンプルさ」が魅力。ブランドロゴやラインの配置も控えめで、日常のスタイルにすっと馴染みます。
特徴を挙げると、次の3点が際立ちます。
- クラシックなデザイン性:どんなコーデにも合わせやすく、男女問わず人気。
- 軽量で柔らかな履き心地:インソールのクッション性が高く、長時間の歩行でも疲れにくい。
- 日本人の足型に合わせた設計:海外ブランドでありながら、国内展開モデルは幅や甲の高さを考慮している。
この「上品さ」「快適さ」「実用性」の3拍子が揃っている点こそ、アドミラルが長く支持される理由です。
定番モデル「ワトフォード」:英国クラシックの象徴
アドミラルを代表するモデルといえば「ワトフォード(WATFORD)」。シンプルなローカットシルエットに、トリコロールやホワイトベースなどのカラーリングを展開しています。
一見ベーシックなデザインですが、サイドラインやヒールの細部に英国的な美意識が感じられ、さりげない上質感があります。
軽量ソールと柔らかなライニングが特徴で、カジュアルからきれいめコーデまで万能。レビューでも「軽くて履きやすい」「シルエットが美しい」と好評です。
普段使いはもちろん、通勤靴や旅行用としても選ばれる理由がわかります。
「イノマー AD602」シリーズ:毎日履ける万能スニーカー
アドミラルの定番中の定番といえるのが「イノマー AD602」シリーズ。AD602(ローカット)と「イノマー ハイ AD603」(ハイカット)があり、どちらも根強い人気を誇ります。
イノマー AD602は「とにかく使いやすい」。その一言に尽きます。どんな服装にも合わせやすく、特にデニムやチノパンとの相性は抜群。カジュアルすぎず、清潔感があるため、幅広い年代から支持されています。
さらに、履き口や中敷きのクッション性が高く、長時間の外出でも足が疲れにくい点も高評価。サイズはやや小さめなので、ハーフサイズ上を選ぶ人も多いようです。
「ノア」:ミッドカットの絶妙な存在感
「ノア(NOAH)」は、ややミッドカット気味のスニーカー。スリムなシルエットながら足首をしっかりホールドし、安定感のある履き心地が魅力です。
特筆すべきは、サイドゴア仕様による“脱ぎ履きのしやすさ”。ストローベル製法による柔軟なソール構造で、屈曲性にも優れています。
落ち着いたトーンのデザインが多く、スラックスやジャケットスタイルにもマッチ。
「スニーカーを履きたいけどラフすぎるのは避けたい」という大人にぴったりの一足です。
「コベントリー」:上品カジュアルの新定番
オフホワイトを基調にした「コベントリー(COVENTRY)」は、アドミラルの中でも特に洗練された雰囲気を持つモデル。シンプルなデザインながら、素材感とシルエットで存在感を放ちます。
ソールには適度なクッションがあり、軽快な歩行をサポート。スニーカー特有のカジュアル感を抑えつつ、クリーンな印象を演出できるため、オフィスカジュアルにも使える万能さが人気です。
価格帯も比較的手頃で、初めてアドミラルを試す人にもおすすめです。
「トラフォード」:クラシックとモダンの融合
「トラフォード(TRAFFORD)」は、英国らしいレトロなフォルムをベースに、現代的なシルエットへアップデートされたローカットモデルです。
アッパーは上質なシンセティックレザーを使用し、光沢を抑えた落ち着きのある質感。軽量かつ丈夫で、デイリーユースに最適です。
ソールはグリップ性と屈曲性のバランスが良く、通勤・通学から街歩きまで幅広く対応します。クラシックさとモダンさを両立させたデザインは、まさに「今のアドミラル」を象徴する1足といえるでしょう。
履き心地の実際とサイズ感のポイント
アドミラルのスニーカーは見た目の上品さだけでなく、履き心地にも定評があります。
軽量ソールや柔らかいインソールを採用しているため、足にフィットしながらも疲れにくい構造になっています。特に長時間歩く日や、立ち仕事が多い人には好評です。
サイズについては、やや小さめという声が多く、0.5〜1cm上を選ぶのが無難。
また、幅広設計のモデルも増えており、従来よりも日本人の足型に合う仕様になっています。
試着時はつま先に少し余裕を持たせ、かかとがフィットするかを確認するのがポイントです。
「上品すぎて地味?」という評判の真相
SNSなどで「アドミラルは地味」「おじさんっぽい」という意見を見かけることがあります。
しかし実際には、その“控えめな上品さ”こそがアドミラルの真価。
どんな服装にも馴染む汎用性と、飽きのこないデザインが魅力なのです。
例えば、デニムに白のワトフォードを合わせるだけで清潔感のある印象に。
ジャケットスタイルにコベントリーを合わせれば、カジュアルすぎず大人っぽくまとまります。
つまり、アドミラルは“ファッションを引き立てる名脇役”としての価値が高いのです。
アドミラルのこれから
2025年春夏には、ブランド創業110周年に向けた新コレクションが登場予定とされています。
クラシックなラインをベースに、サステナブル素材を取り入れたモデルも展開される見込みです。
英国ブランドらしい伝統を守りつつ、現代のライフスタイルに寄り添う姿勢が伺えます。
今後も「クラシック×快適さ」をテーマにしたデザインは注目を集めるでしょう。
流行に左右されない普遍的な魅力を持つアドミラルは、長く付き合えるスニーカーブランドとして再評価されつつあります。
アドミラルのスニーカーで、足元から上品に
スニーカー アドミラルの魅力は、決して派手ではないのに確かな存在感があるところ。
ワトフォードやイノマー AD602のような定番モデルから、コベントリーやノアのような新しい提案まで、どのモデルにも英国らしい品格が息づいています。
トレンドに流されないデザインを求める人、上質なスニーカーを長く履きたい人にこそおすすめ。
日常の一歩を上品に仕立てる一足として、アドミラルのスニーカーはこれからも多くの人の足元を支えていくはずです。


