世界で一番売れたスニーカーとしてギネスにも認定されているアディダス スタンスミス。老若男女問わず愛される超定番モデルですが、ふとした瞬間に気になるのが、シュータン(ベロ)に描かれた「あのおじさん」ではないでしょうか。
「この人は実在するの?」「正直、顔のデザインがコーディネートに合わない気がする」「顔がないモデルってないの?」
そんな疑問や悩みを持つ方に向けて、今回はスタンスミスの象徴である「おじさんの顔」の正体から、顔が目立たないモデルの選び方、さらにはどうしても気になる時の対処法まで、ファッションのプロ視点で深掘りしていきます。
シュータンに描かれた「おじさんの顔」の正体とは?
スタンスミスを履くたびに目が合うあのおじさん。イラストなので少しデフォルメされていますが、モデルは実在する伝説のテニスプレイヤー、スタンレー・ロジャー・スミス氏です。
1970年代に世界ランキング1位に輝き、全米オープンやウィンブルドンを制覇した、まさにテニス界のレジェンド。アディダスが彼の偉業を称え、シグネチャーモデルとして発売したのがスタンスミスの始まりです。
似顔絵に「ヒゲ」がない理由
実物のスタン・スミス氏を知っているファンなら、ある違和感に気づくはず。彼は立派な口ヒゲがトレードマークなのですが、スニーカーの似顔絵にはヒゲがありません。
実はこれ、ロゴ用の写真を撮影した際、彼がたまたま数ヶ月だけヒゲを剃っていた時期だったからという、なんともチャーミングな理由なんです。その一瞬の姿が、50年以上も世界中で履き続けられるデザインになったというのは、面白い歴史ですよね。
似顔絵の下にあるのは本人のサイン
顔のイラストの下に添えられている筆記体は、スタン・スミス氏本人の自筆サインを再現したものです。単なるロゴではなく、一人の人間の誇りと歴史が刻印されているからこそ、この一足には「本物」の風格が漂っています。
「顔が恥ずかしい・ダサい」と感じてしまう理由と解決策
ミニマルなデザインを求めてスタンスミスを購入したものの、いざ履いてみると「おじさんの顔が目立ちすぎる」「きれいめな服に合わせると顔だけ浮いて見える」と悩む方が意外と多いのも事実です。
特に以下のような悩みは、スタンスミスユーザーの「あるある」と言えるでしょう。
- 子供っぽく見える: キャラクターもののような印象を与えてしまう。
- コーディネートの邪魔: モノトーンでまとめたいのに、顔の線画が主張してくる。
- 視線が気になる: 足元を見られた時に「おじさん」と目が合うのが恥ずかしい。
もしあなたがそう感じているなら、それはあなたのファッションセンスが「より大人っぽく、洗練されたもの」に進化している証拠かもしれません。でも安心してください。スタンスミスには、そんな悩みを解決する選択肢がしっかりと用意されています。
顔なし・顔が目立たない「大人向けスタンスミス」の選び方
「スタンスミスのシルエットは好きだけど、顔はいらない」という方には、あえて顔のデザインを排除、あるいは控えめにしたモデルがおすすめです。
STAN SMITH RECON(レコン)
大人のスタンスミスとして最も人気が高いのが「RECON」シリーズです。このモデルの最大の特徴は、シュータンにあの似顔絵がなく、代わりにブランドロゴやモデル名が型押しされている点です。上質なプレミアムレザーを使用しており、スニーカー特有のカジュアルさが抑えられ、ドレスシューズのような感覚で履きこなせます。
STAN SMITH LUX(リュクス)
現在、アディダスの定番ラインナップの中で最上位に位置するのがスタンスミス LUXです。こちらには顔のプリントがありますが、非常に細く繊細なラインで描かれていたり、パンチングや型押しで表現されていたりと、遠目にはほとんど目立ちません。質感にこだわったモデルなので、上品なスラックスなどとの相性も抜群です。
セレクトショップの別注モデル
「エディフィス(EDIFICE)」や「イエナ(IENA)」といった人気セレクトショップが別注をかけるスタンスミスは、高確率で「顔なし」仕様になります。全体をホワイトやオフホワイトで統一し、ロゴをゴールドにするなど、徹底的にミニマルを追求したデザインが多く、入荷するたびに即完売するほどの人気を誇ります。
今持っているスタンスミスの「顔」を隠す・消す方法
すでに「顔あり」のスタンスミスを持っていて、どうにかして目立たなくしたいという方には、いくつかのアプローチがあります。
1. 紐の通し方を工夫する
最も手軽で効果的なのが、靴紐の通し方を変えることです。
一番上のハトメ(穴)までしっかり紐を通し、最後を「パラレル」ではなく「オーバーラップ(上から通す)」で結んでみてください。結び目のリボン部分がちょうどおじさんの顔の上に重なるよう調整するだけで、パッと見の印象は大きく変わります。
2. シュータンをパンツの裾で隠す
細身のパンツではなく、あえて少しクッションが出る長さのワイドパンツやストレートパンツを合わせる手法です。歩くたびにチラリと見える程度なら、おじさんの顔も「遊び心のあるディテール」として機能してくれます。
3. プリントを消す(上級者向け・自己責任)
どうしても消したい場合、除光液や専用の溶剤を使ってプリントを剥がすカスタムを行う人もいます。しかし、現在のリサイクル素材(プライムグリーン)を採用したモデルなどは、溶剤によって生地が溶けたり変色したりするリスクが非常に高いです。大切な靴を台無しにしないためにも、基本的には「隠す」か「買い替える」選択をおすすめします。
スタンスミスのおじさんの顔を「あえて見せる」のがお洒落な理由
ここまで「隠す・消す」方法をお伝えしてきましたが、視点を変えれば、あの顔があるからこそスタンスミスは名作なのだとも言えます。
ファッションには「ハズし」というテクニックがあります。完璧に決めたスーツスタイルや、モードなブラックコーディネートの足元に、あえて「おじさんの顔」という親しみやすいアイコンを持ってくる。このギャップが、こなれた余裕を演出してくれるのです。
「あ、スタンスミス履いてるんだな」と一目でわかるアイコンは、世界共通の言語のようなもの。あの顔は、あなたが「歴史ある定番を愛用している」というメッセージでもあるのです。
まとめ:アディダス・スタンスミスのおじさんは誰?顔なしモデルや消す方法まで徹底解説!
スタンスミスのシュータンに描かれているのは、テニス界の巨星スタン・スミス氏でした。そのユニークな背景を知ると、少しだけ愛着が湧いてきませんか?
もし、どうしてもデザインとして受け入れられない場合は、今回ご紹介した「RECON」や「LUX」といった顔なし・控えめモデルを検討してみてください。あるいは、紐の結び方を少し工夫するだけで、明日からの足元がぐっと軽やかになるはずです。
自分にぴったりのスタンスミスを見つけて、これからも長く続くスニーカーライフを楽しんでくださいね。
次は、あなたの理想に近いアディダス スニーカーを探してみませんか?



