世界で一番売れたスニーカーとしてギネス認定もされている、アディダスの名作「スタンスミス」。その完成されたミニマルなデザインは、老若男女問わず愛されていますよね。でも、街を歩けば必ず誰かとかぶってしまうのが悩みどころ。
そんな中、今注目を集めているのが「落書き(グラフィック)」デザインのスタンスミスです。あえて完成された白スニーカーに遊び心を加えるスタイルが、ファッショニスタの間でじわじわと人気を呼んでいます。
今回は、最初からデザインされた人気モデルから、自分で世界に一足の靴を作るDIYのコツまで、スタンスミスをより楽しむための情報をたっぷりとお届けします。
なぜ今、スタンスミスの落書きデザインが熱いのか
スタンスミスといえば、清潔感のあるホワイトレザーにパンチングのスリーストライプスが特徴です。しかし、近年のトレンドは「完璧すぎない崩し」にシフトしています。
ハイブランドが手書き風のペイントを施したスニーカーを発表したり、ストリートブランドが自由なグラフィックを採用したりする中で、究極のシンプルであるスタンスミスは、格好の「キャンバス」になったのです。
もともとテニスシューズとして誕生したスタンスミスですが、その背景には常にカルチャーとの結びつきがありました。落書き風のグラフィックが加わることで、優等生なイメージに少しの反骨心と個性が宿り、現代のストリートシーンに完璧にフィットする一足へと進化しているのです。
公式からリリースされた注目の「落書き風」モデル
自分で描くのはハードルが高いという方でも、アディダス公式からはハイセンスなグラフィックモデルが多数登場しています。
NAIJEL GRAPH(ナイジェルグラフ)とのコラボレーション
東京を拠点に活動するアーティスト、ナイジェルグラフとのコラボモデルは、落書きデザインの代表格です。スタンスミス氏の似顔絵がゆるいタッチで描き直されていたり、ミッドソールに「STAN SMITH」と手書き風のフォントが踊っていたりと、絶妙な「抜け感」が魅力。カチッとしたセットアップの外しに使うと、最高にクールです。
アーティストシリーズや限定グラフィック
adidas スタンスミスの中には、サイドに花のイラストや地球のマーク、矢印などの記号が散りばめられたモデル(FX5653など)が存在します。これらはリサイクル素材を使用した「プライムグリーン」モデルに多く見られ、サステナブルなメッセージをポップに表現しているのが特徴。
これら公式モデルの良さは、プロが計算して配置したデザインなので、子供っぽくならずにおしゃれに決まる点にあります。リセールサイトなどで探すと、意外な掘り出し物が見つかるかもしれません。
自分でスタンスミスに落書き!DIYカスタムの基本
もし、手元に履き古したスタンスミスがあるなら、自分自身でアーティストになってみるのも一つの手です。真っ白なスタンスミスは、まさに自由な創作の場。ここでは、失敗しないための基本的なステップをご紹介します。
必要な道具を揃える
適当なマジックで描くと、雨の日に色が滲んで靴下が染まってしまうなんていう悲劇が起こりかねません。スニーカーカスタムには専用の道具を使うのが鉄則です。
- アンジェラスペイント(Angelus Paint):世界中のカスタマイザーが愛用する、革用のアクリル塗料。乾くとゴムのように伸縮するので、歩いてもひび割れにくいのが特徴です。
- 脱脂剤(プレパレーター):描く前に革の表面にあるコーティングを剥がすための液体。これを使わないと、塗料が定着しません。
- 仕上げ剤(フィニッシャー):デザインが完成した後に上から塗る保護剤。艶あり、艶消しなどが選べます。
失敗しないための手順
- まずは表面の汚れを落とし、脱脂剤でコーティングを拭き取ります。
- 鉛筆で薄く下書きをします。自信がない人は、つま先(トゥ)やヒールパッチの周辺に小さな文字を書き入れるだけでも雰囲気が変わります。
- 塗料で着彩します。一度に厚く塗らず、薄く何度も塗り重ねるのがプロっぽく仕上げるコツ。
- 最後にフィニッシャーでコーティングすれば、雨の日でも平気な世界に一足だけのカスタムスタンスミスの完成です。
落書きスニーカーを大人っぽく履きこなすコツ
「落書きデザイン=若者のファッション」と思われがちですが、大人の男性・女性こそ、この遊び心を取り入れてほしいものです。
大切なのは「引き算」のコーディネート。靴に主張がある分、服装はとことんシンプルにまとめましょう。
- 濃紺のデニムに白の無地Tシャツ。
- ブラックのテーパードパンツに、あえて派手な落書きのスタンスミス ホワイト。
- 女性なら、ロング丈のプリーツスカートに合わせてモードな雰囲気に。
靴が少し「汚れている」ように見えてしまわないよう、ソール(靴底の側面)だけは常に白く保っておくのが、清潔感を損なわないための秘訣です。
もし子供に落書きされてしまったら?対処法を伝授
意図的なデザインではなく、お子様にマジックで本物の「落書き」をされてしまったパパ・ママもいるでしょう。そんな時は焦らずに対処しましょう。
油性マジックの場合、完全に消すのは難しいですが、除光液や専用のステインリムーバーで叩くように拭くと薄くなることがあります。ただし、強くこすりすぎると革の地肌を傷めてしまうので注意。
もし消えなかったら、いっそのことそれを「思い出のデザイン」として捉え、上からアンジェラスペイントで色を足して、アーティスティックな一足へと昇華させてしまうのも素敵ですよ。
スタンスミスの素材変更とカスタムの注意点
ここで一つ、重要な情報があります。アディダスは2021年以降、環境保護の観点からスタンスミスの素材を天然皮革からリサイクル素材(合成皮革)へと順次切り替えています。
この「ヴィーガンレザー」と呼ばれる素材は、以前の天然皮革に比べて塗料が乗りにくい、あるいは剥げやすいという特徴があります。これからスタンスミス 2024モデルなどを購入してDIYを考えている方は、必ず合成皮革に対応したプライマー(下地剤)を使用するようにしてください。
本革の質感にこだわり、より長くカスタムを楽しみたい場合は、中古市場でデッドストックのレザーモデルを探すのも通な選択です。
まとめ:アディダスのスタンスミスに落書きデザイン?人気の限定モデルやDIYのコツを解説
いかがでしたか?王道のスタンスミスだからこそ、少しの遊び心が驚くほど新鮮に映ります。
公式から出ているナイジェルグラフなどのコラボモデルを手に入れるもよし、アンジェラスペイントを手にとって自分の手で魂を吹き込むもよし。大切なのは、スニーカーを「ただ履く道具」としてだけでなく、自分の個性を表現するメディアとして楽しむことです。
清潔感のある白をベースに、自分だけのストーリーを描き込んでみてください。次に街を歩く時は、きっと誰かの視線が足元に釘付けになるはずです。
スタンスミス カスタムキットなどをチェックして、まずは小さなドットや文字から始めてみるのはいかがでしょうか。自由な発想で、あなただけの「スタンスミスの落書き」を完成させてみてくださいね。


