ファッションとスポーツの垣根を越えたコラボとして、今注目を集めているのが「アシックス×ギャルソン」。
両ブランドのファンならずとも、「次はどんなモデルが出るの?」と話題になるこのシリーズ。
今回は、コラボの魅力から最新モデル、そして入手方法までを一気に紹介していく。
アシックスとギャルソン、それぞれの個性が融合する理由
まず注目したいのは、なぜこの2つのブランドが相性抜群なのかという点。
アシックスは神戸発のスポーツブランドとして、長年にわたり「科学的根拠に基づいた快適さ」を追求してきた。
一方、コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)は前衛的なデザインや反骨精神で知られ、世界のモードシーンを牽引している。
そんな両者が組むことで生まれるのは、「機能 × 美学」の融合。
スポーツブランドの持つ実用性に、ギャルソン特有のアート性とアイロニーが重なることで、他にはない存在感を放っている。
歴代コラボを振り返る:アシックス×ギャルソンの代表モデルたち
これまでに登場したコラボモデルは数多くあるが、その中でも特に話題となったものをピックアップして紹介しよう。
● GEL-LYTE III “Tartan Check” – チェック柄で魅せる大胆デザイン(2025春)
2025年春に登場予定の最新モデル。
ベースはアシックスの定番「GEL-LYTE III」で、特徴的な“スプリットタン(割れたシュータン)”構造をそのままに、アッパー全面をタータンチェック柄で覆っている。
レッドとピンクの2カラー展開で、ギャルソンらしい遊び心が詰まった一足だ。
このモデルは単なるスニーカーではなく、「歩くアート」としての存在感を放つ。
ランニングシューズのテクノロジーとモードな柄物デザインが融合し、カジュアルにもフォーマルにも合わせやすいバランスに仕上がっている。
● SKYHAND OG – 上品さと機能を両立した“ホワイトスニーカー”
コム デ ギャルソン・オム ドゥとのコラボで生まれたのが「SKYHAND OG」。
オリジナルはハンドボール用のシューズだが、スムースレザーを使用したオールホワイトのデザインが印象的。
アスレチックな背景を持ちながら、街履きでもエレガントに見える仕上がりが魅力だ。
このモデルは、大人の男性に特に人気が高く、「スポーツ感を抑えつつ上品に履けるスニーカー」として注目されている。
白スニーカーの中でも、レザーの質感やソールラインの美しさが際立っている。
● GEL-SD LYTE – 2026年春夏に期待の新モデル
2026年春夏コレクションで登場予定の新作「GEL-SD LYTE」。
現時点では詳細未発表ながら、既存のGELシリーズをベースにした軽量・快適な履き心地が期待されている。
アシックスが誇るクッション性とギャルソンのデザイン哲学が、どのような形で融合するのか注目が集まる。
デザインの魅力:機能美とアート性の両立
アシックス×ギャルソンのコラボを語るうえで欠かせないのが、「機能美とアート性の両立」というテーマ。
アシックスのスニーカーは人間工学に基づいたソール構造と安定性が特長だが、ギャルソンが手を加えることで、単なるスポーツギアから“ファッションピース”へと進化している。
特にGEL-LYTE III “Tartan Check”では、チェック柄という大胆な選択でファッション性を最大化。
対照的にSKYHAND OGでは無駄をそぎ落としたミニマルな美しさを追求しており、モデルごとに異なるアプローチで“アシックスらしさ”を再構築している。
履き心地も抜群で、GELテクノロジーによるクッション性や軽量ミッドソールの効果で、長時間の着用でも快適。
まさに「見た目と実用性、どちらも妥協しない」スニーカーといえる。
どこで買える?気になる入手方法と販売ルート
アシックス×ギャルソンのコラボスニーカーは、基本的に数量限定販売。
そのため、入手にはいくつかのポイントを押さえる必要がある。
- 発売情報を公式でチェックする
COMME des GARÇONSの公式サイト、またはアシックス公式ニュースリリースで最新情報を確認するのが確実。
発売日や取り扱い店舗が発表されるのは発売の数週間前が多い。 - 取扱店での抽選販売に応募する
Dover Street Market、伊勢丹メンズ館、COMME des GARÇONS SHIRT 取扱店などでは抽選販売を実施するケースがある。
SNSやメールマガジンでの事前告知を見逃さないようにしよう。 - オンライン販売は争奪戦必至
発売開始と同時に完売することも珍しくない。
あらかじめアカウント登録や支払い方法を準備しておくことが、入手確率を上げるポイント。 - 二次流通市場を活用する
メルカリ、スニダン、StockXなどでは取引が行われている。
ただし、価格はプレミアム化しやすく、真贋確認を怠らないことが重要だ。
限定生産であることがコラボの魅力でもあり、リセール市場でも高値で取引される傾向にある。
特に初期のモデルや状態の良い未使用品は、コレクターズアイテムとして人気が高い。
コラボがもたらす文化的意義
このコラボレーションは、単なる商品展開にとどまらない。
ファッションとスポーツの領域を横断し、両業界の価値観を交差させる“文化的実験”でもある。
ギャルソンが得意とする「日常と非日常の融合」に、アシックスの「科学的な快適さ」が加わることで、スニーカーというアイテムの意味そのものを広げている。
ファッション好きだけでなく、普段スニーカーを履かない層にも「履くことの楽しさ」を再発見させる存在といえるだろう。
また、こうした日本ブランド同士の協業は、グローバル市場での日本ファッション再評価のきっかけにもなっている。
“メイド・イン・ジャパン”のクラフトマンシップを再認識させる好例だ。
今後の展開と注目ポイント
今後もアシックス×ギャルソンのコラボは継続していく可能性が高い。
すでに2026年モデルの情報が出始めており、シリーズとしての成熟が感じられる。
GEL-LYTE IIIシリーズやSKYHAND OGシリーズに加え、新たなモデルの採用や新素材の導入にも期待がかかる。
また、コム デ ギャルソンの他ライン(SHIRT、HOMME DEUXなど)を通じて多様なデザイン展開が行われているため、ファッション性の幅も広がっていくはず。
「スポーツブランドのコラボ=限定スニーカー」という枠を超え、ライフスタイルに自然に溶け込む提案が今後の鍵となるだろう。
まとめ:アシックス×ギャルソンが放つ新しい価値
アシックス×ギャルソンのコラボは、単なるファッションアイテムではなく、「日常にアートを取り入れる」体験そのもの。
履くことで気分が変わり、歩くたびにその世界観を感じることができる。
機能性を誇るアシックスと、独創性で知られるギャルソン。
この2つの力が交わることで、スニーカーという枠を超えた表現が実現している。
限定性が高いため、気になる人は早めの情報チェックが必須。
次の新作が登場するその日まで、このコラボが生み出す革新の軌跡を追い続けたい。


