安全靴ってどれも似たように見えるけれど、実際に履いてみると差が大きいですよね。特に「防水性」「履き心地」「脱ぎ履きのしやすさ」など、毎日使う人ほどこだわりたいポイントは多いもの。そんな中で、アシックスの中でも注目されているのが 「WINJOB(ウィンジョブ)CP604」。スポーツブランドならではの快適さと、作業現場で求められる安全性をしっかり両立させたモデルです。この記事では、その魅力を実際の仕様・レビューをもとにわかりやすくまとめていきます。
CP604とは?アシックスが本気で作ったハイエンド安全靴
アシックスのワーキングシューズライン「WINJOB」シリーズの中でも、CP604は上位に位置する高機能モデル。
防水透湿素材の「ゴアテックス(GORE-TEX)」、ワイヤー式の「BOAフィットシステム」、そしてハイカット構造を備え、屋外・屋内問わずあらゆる現場で快適に履けることを目指しています。
基本スペックをざっくりまとめるとこんな感じです。
- サイズ展開:22.5~30.0cm(3Eワイド設計)
- 重量:約540g(片足26.5cm)
- 先芯:ガラス繊維強化樹脂製(JSAA規格A種認定)
- アッパー:人工皮革+合成繊維
- ソール:耐滑・耐油仕様のCPグリップソール
- かかと部:GELクッション搭載
- 機能:防水・透湿(ゴアテックス)、BOAフィットシステム、立体中敷
つまり、作業靴として必要な要素をすべて詰め込みながら、快適性にも徹底的に配慮された一足です。
雨の日でも安心。ゴアテックスで守る防水と通気のバランス
まず目を引くのが、防水透湿素材「GORE-TEX」を搭載している点。
雨や雪、泥のある現場でも靴の中まで水が染み込みにくく、それでいてムレを逃がしてくれるのが特徴です。
一般的な防水安全靴は「中が蒸れる」「重くて疲れる」という声が多いですが、CP604はその欠点を上手にカバーしています。ゴアテックスの微細な孔が、雨水は通さず水蒸気だけを外に逃がすため、靴内の湿度を抑えつつしっかり防水。
水場作業や雨天時の屋外作業、さらにはバイク通勤などでも安心して使える仕様です。
BOAフィットシステムで、脱ぎ履きが圧倒的にスムーズ
靴ひもを結ぶ手間を省き、ダイヤルを回すだけでフィット感を調整できる「BOAフィットシステム」も、CP604の大きな魅力です。
朝の準備や休憩中の脱ぎ履きが多い作業現場では、この機構の便利さが際立ちます。
特にハイカットモデルは、靴ひもタイプだと足首まで締めるのに時間がかかりますが、BOAなら数秒で完了。緩めるのもワンタッチで、忙しい作業中でもストレスなく扱えます。
また、足全体を均等に締め付けるため、靴ひもよりもフィット感が安定。長時間履いても足のどこかが痛くなるような偏った圧力がかかりにくく、快適さにも貢献しています。
GELクッションと立体中敷で、長時間でも疲れにくい
アシックスの強みは、やはりスポーツシューズで培った「足に優しい構造」。
CP604では、かかと部にGEL(ゲル)クッションを搭載し、衝撃をしっかり吸収してくれます。さらに、土踏まずを支える立体形状のSRB中敷を採用。足のアーチを守り、体重が均等に分散されるよう設計されています。
これにより、長時間立ち仕事をしても疲れにくく、足裏の痛みやかかとの負担を軽減。安全靴とは思えないほどの履き心地で、「スニーカーみたい」と感じる人も多いようです。
また、この中敷は取り外して洗える仕様。汗をかきやすい現場でも清潔に保てるのはうれしいポイントです。
滑りにくく、しっかり止まる。CPグリップソールの安定感
作業靴に欠かせないのが「滑りにくさ」。
CP604のソールは、アシックス独自のCPグリップソール。耐滑性と耐油性に優れており、油が多い整備工場や濡れた床でも安定したグリップ力を発揮します。
ソールパターンは細かい溝が多く、泥や水がたまりにくい形状。さらに耐久性の高いラバーを使用しており、摩耗にも強い設計です。
安全靴の寿命を左右するのはソールの摩耗ですが、このモデルは長期間使ってもすり減りが少ないというレビューも多く見られます。
高い安全性。軽量な先芯とJSAA認定の安心感
安全靴としての基本性能も、もちろん抜かりありません。
CP604にはガラス繊維強化樹脂製のA種先芯が採用されています。鋼製のように重くなく、それでいてしっかり足先を保護。落下物や圧迫から足を守る構造です。
さらに、JSAA(日本保安用品協会)規格A種の認定を取得。これは、一般的な作業用安全靴として求められる基準を満たしていることを意味します。
軽さと安全性のバランスを取った設計で、現場でも安心して使えるスペックです。
幅広設計で履きやすく、男女問わず使いやすい
アシックスの安全靴は全体的にフィット感が高いことで知られていますが、CP604は特に「3Eワイド設計」。
足幅が広い人でも窮屈になりにくく、厚手の靴下を履く冬場でも快適です。
サイズは22.5cmから30cmまで展開しており、男女どちらにも対応。現場でのペアユニフォーム的な導入にも向いています。
実際の口コミ・レビューで分かるリアルな評価
購入者の声を見てみると、総じて高評価が多いのがこのモデルの特徴です。
良い評価の傾向
- 「雨の日でも中が濡れない」「防水なのにムレにくい」
- 「一日中履いても疲れにくい」「足裏が楽」
- 「BOAで脱ぎ履きが楽」「ホールド感がちょうどいい」
- 「滑りにくくて安心」「ソールの耐久性が高い」
一方で気になる点も
- 「価格がやや高い(2万円台中盤)」
- 「重量が少しある」
- 「夏場は少し蒸れる」
といった意見も見られます。
つまり、快適さ・安全性・機能面での満足度は非常に高い一方で、軽量さや価格を最優先する人には少しオーバースペックかもしれません。
CP604が向いている人・シーン
このモデルは、以下のような人に特におすすめです。
- 雨天や水の多い現場で作業する人
- 油・水・泥など滑りやすい環境で働く人
- 長時間の立ち仕事で足の疲れを軽減したい人
- 履き替えやすさ、フィット感を重視する人
- バイク通勤・アウトドアなど多目的に使いたい人
逆に、軽量で通気性を最優先したい人や、短時間の軽作業中心の人は、よりシンプルなローカットモデル(アシックスWINJOB CP603 G-TXなど)を検討してもいいでしょう。
他モデルとの違いを簡単に整理
- アシックスWINJOB CP603 G-TX(ローカット):防水性ありだが足首ホールドが弱い。軽快さ重視の人向け。
- アシックスWINJOB CP601(紐タイプ):BOAなしで価格が少し抑えめ。フィット感の調整を自分でしたい人に。
- アシックスWINJOB CP604 G-TX BOA(本モデル):防水+BOA+ハイカット。安全性と快適性を両立した最上位タイプ。
同じシリーズでも構造が異なるため、用途や現場環境で選ぶのがポイントです。
価格とコストパフォーマンス
定価は約25,000円前後と、一般的な安全靴より高価です。
しかし、耐久性・防水性・快適性を考えると、長く使える分結果的にコスパは高め。
毎日履く現場靴としての投資としては十分に価値があります。
「1年で2〜3足買い替えるより、良い靴を長く使うほうが経済的」と考えるユーザーも多く、レビューでも“高いけど納得”という意見が目立ちます。
まとめ:アシックスWINJOB CP604 G-TX BOAは“全天候型の快適安全靴”
アシックスWINJOB CP604 G-TX BOAは、防水透湿のゴアテックス、簡単フィットのBOAシステム、GELクッション、耐滑ソールなど、快適さと安全性を徹底的に追求した安全靴です。
多少重く、価格も高めですが、その分「濡れない・滑らない・疲れにくい」という3拍子が揃っています。
雨でも雪でも現場でしっかり働く足元を支える、“全天候対応のプレミアムモデル”と言えるでしょう。
日々の作業を少しでも快適に、そして安全に。
その一足を探しているなら、アシックスWINJOB CP604 G-TX BOAは確かに有力な選択肢です。


