アシックスのバスケットボールシューズ「UNPRE ARS LOW(アンプレ アルス ロー)」は、軽量性とクッション性を両立したローカットモデルとして、プレイヤーから高い評価を得ています。この記事では、実際の特徴や履き心地、どんなプレイヤーに向いているのかを、最新モデルの「UNPRE ARS LOW 2」を中心に詳しく見ていきます。
UNPRE ARS LOWとは?シリーズの位置づけ
UNPRE ARSシリーズは、アシックスが展開するバスケットボール向けのパフォーマンスシューズラインです。
「UNPRE」は“Unprecedented(前例のない)”、「ARS」は“Agile Reaction System(俊敏な反応システム)”を意味し、スピードと機動力を重視したプレイヤーのために設計されています。
その中でも「LOW」モデルは、足首の自由度を高めたローカット仕様。俊敏な動きをサポートし、スピード重視のプレイヤーにぴったりの設計です。2023年末から2024年にかけて登場した「UNPRE ARS LOW 2」は、クッション性や安定性がさらに進化し、初代モデルから着実に改良されています。
軽量性とスピードを生かす設計
バスケットボールにおいて、素早い切り返しや加速は勝敗を左右する要素。そのため、UNPRE ARS LOWは軽量化が徹底されています。アッパーには通気性に優れたメッシュ素材と人工皮革を組み合わせ、余分な重量を削減しつつ、耐久性とサポート力を両立。
アウトソールには前足部の接地面積を広くとる設計が採用され、X字型の屈曲溝(フレックスグルーブ)により、スムーズなステップと俊敏な方向転換を可能にします。これにより、ドリブルからのカットイン、クイックなディフェンス、スピードのあるブレイクといったプレーがより自在に行えます。
特にガードやスモールフォワードなど、コートを縦横無尽に駆け回るプレイヤーには最適なモデルです。
クッション性がもたらす安定感と快適性
UNPRE ARS LOW 2では、軽さだけでなくクッション性の向上も大きなポイントです。
ミッドソールには、反発性と軽量性を兼ね備えたアシックス独自のフォーム材が採用され、着地時の衝撃を効果的に吸収。特にジャンプからの着地や急停止時に足や膝への負担を和らげてくれます。
レビューでも「前作よりもクッションが柔らかく、長時間履いても疲れにくい」という声が多く、初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに支持されています。足裏の感触がマイルドで、硬すぎず柔らかすぎない“ちょうど良い反発”を実現している点も魅力です。
長時間の練習や試合でも快適さが続き、特に部活生や社会人リーグなど、連日プレイする環境でも安心して使えるのが特徴です。
ローカットでも安定感を感じる理由
ローカットモデルというと「足首が不安定」という印象を持つ人もいますが、UNPRE ARS LOWはその弱点を巧みに補っています。
サイドには壁のようなサポート構造(サイドウォール)を配置し、横方向のブレを防止。さらに、アウトソールのベース面を広めに取ることで、接地時の安定感を強化しています。
これにより、素早いステップやディフェンス時の踏ん張り、着地時のバランスをしっかり支えてくれるのです。
また、アッパーのハトメ構造を改良し、靴ひもを締めた際に均一にフィットするよう設計。足全体を包み込むようなホールド感があり、プレイ中のズレやブレが少ないのも特徴です。
フィット感と履き心地の評価
UNPRE ARS LOWの履き心地は、「初めて履いた瞬間から違和感が少ない」と評判です。
足に馴染む柔らかさがありながら、内部で足が遊ぶこともなく、安定したホールド感を実現。履き慣らしの期間がほとんど不要で、購入したその日から本格的に使える“即戦力”バッシュです。
前足部に通気性メッシュを使用しているため、長時間の練習でも蒸れにくく、汗をかいても快適。足全体の包み込み感と通気性のバランスが非常に良く、夏場の体育館でも安心してプレイできます。
実際のユーザー評価と口コミ傾向
実際に使用したプレイヤーの声をまとめると、以下のような傾向があります。
良い点
- 「軽くて動きやすい。切り返しの速さが出せる」
- 「着地の衝撃がやわらかく、膝への負担が少ない」
- 「値段の割に性能が高く、コスパがいい」
- 「履き始めから快適で、長時間でも疲れにくい」
注意点
- 「クッションが柔らかめで、コートの感覚がややぼやける」
- 「標準幅(STANDARDラスト)なので、足幅が広い人は窮屈に感じることがある」
- 「ローカットのため、足首サポートを強く求める人には物足りないかもしれない」
このように、全体的には高評価ながらも、足幅やプレイスタイルによって合う・合わないが分かれる傾向があります。地面の感覚を重視するプレイヤーや、フィジカルコンタクトが多いポジションでは、ミドルカットモデルの「UNPRE ARS 2」も検討する価値があります。
他モデルとの比較で見るUNPRE ARS LOWの強み
同シリーズの「UNPRE ARS 2(ミドルカット)」と比べると、LOWモデルはより軽量でスピード重視。
一方で、安定性やサポート力ではミドルカットが上回ります。つまり、UNPRE ARS LOWは“機動性を最大化したバランス型シューズ”という立ち位置です。
軽量性とクッション性を両立している点が最大の特徴で、一般的な軽量バッシュにありがちな「疲れやすさ」や「足裏の痛み」を感じにくい点は大きなメリット。練習量の多い学生プレイヤーや社会人プレイヤーにも適しています。
また、価格帯が約1万5千円前後と手頃で、耐久性や機能を考えるとコストパフォーマンスも優秀。
“初めての本格バッシュ”として選ぶ人も多いモデルです。
向いているプレイヤータイプ
UNPRE ARS LOWをおすすめできるのは、以下のようなプレイヤーです。
- スピードと機動力を重視するガード・スモールフォワード
- 軽いシューズで自由に動きたいプレイヤー
- 初心者~中級者で、足への負担を減らしたい人
- コスパと性能のバランスを求める部活生や社会人プレイヤー
逆に、以下のような人は別のモデルを検討するのが無難です。
- 足幅が広く、STANDARDラストでは窮屈に感じる人
- 足首のサポートを強く求めるセンターやインサイドプレイヤー
- 地面の感触(コートフィール)を重視する人
このように、プレイスタイルや足の形によって最適なモデルは変わります。
ただしUNPRE ARS LOWは、軽快で汎用性が高いため、幅広い層にとって“失敗しにくい一足”といえるでしょう。
UNPRE ARS LOWの総合評価と選ぶ価値
軽量性・クッション性・安定性・履き心地の4要素を高いレベルでまとめたUNPRE ARS LOWは、アシックスのバスケットシューズの中でも非常に完成度の高いモデルです。
特に、ローカットながら安定感を感じられる設計や、着地時の柔らかなクッション性は、日常的にプレイするプレイヤーにとって大きな魅力です。
「軽くて動きやすいけれど、しっかり守ってくれる」
このバランスの良さが、多くのプレイヤーから支持されている理由でしょう。価格も手頃で、耐久性や快適性の面でも長く使える一足です。
アシックスunpre ars lowの特徴を検証!軽量性とクッション性を両立した一足
最後にまとめると、アシックスのUNPRE ARS LOWは「軽さ・反発・安定感」をバランスよく兼ね備えた万能型のローカットバッシュです。
俊敏な動きを求めるプレイヤーにとっては、まさに理想的な選択肢。足への負担を減らしながらも、しっかりとプレイを支える設計が光ります。
もし「次のバッシュで何を選ぶか迷っている」という人がいれば、UNPRE ARS LOWはその候補として一度試す価値があるでしょう。
軽快で快適、そして実力派——アシックスが誇るバランス型バスケットシューズの魅力を、ぜひ自分の足で体感してみてください。


