サッカー用スパイクの定番として長く支持されている「アシックス DSライト」。同じ名前でも、「アシックス DSライト PRO」「アシックス DSライト ADVANCE」「アシックス DSライト CLUB」など複数のモデルが存在し、それぞれに個性があります。この記事では、アシックスDSライトの違いをわかりやすく整理し、どんなプレーヤーにどのモデルが向いているのかを徹底的に解説します。
DSライトシリーズとは？日本人の足に合う設計が魅力
アシックスのDSライトシリーズは、1990年代後半に登場して以来、日本人の足形を研究して作られたサッカースパイクの代表格です。最大の特徴は「軽量」「フィット感」「安定性」のバランスが取れていること。
特に日本人に多い“甲高・幅広”の足型に合わせたラスト設計により、無理なく足にフィットし、長時間のプレーでも快適に動ける点が高く評価されています。
さらに2024年以降の最新モデルでは、かかと部分に衝撃吸収素材「fuzeGEL（フューズゲル）」を搭載。激しいストップやターンでも足への負担を軽減し、ケガのリスクを抑える改良が進んでいます。
アシックス DSライト PRO｜試合用に最適なハイエンドモデル
DSライトシリーズの中で最も本格的な位置づけにあるのが「アシックス DSライト PRO」です。
アッパー（足の甲部分）には上質な天然皮革、特に柔らかく足に馴染みやすいカンガルーレザーを採用。履き込むほどに自分の足型にフィットしていく感覚があり、繊細なボールタッチやホールド感を求めるプレーヤーに向いています。
また、ソールには耐摩耗性に優れたウレタン素材を使用。かかと部に配置されたfuzeGELが衝撃を和らげ、試合後半の疲労を軽減します。
土・天然芝・人工芝のいずれにも対応できる万能性を備えているのも魅力です。
足幅は「ナロー（細め）」「スタンダード」「ワイド（幅広）」の3タイプ展開。フィット重視の選手から、ゆったり履きたい人まで対応できる柔軟なラインナップになっています。
アシックス DSライト ADVANCE｜練習・人工芝にも強いバランス型モデル
「試合にも練習にも使える万能タイプが欲しい」という人におすすめなのが「アシックス DSライト ADVANCE」です。
アッパーには人工皮革を採用しており、軽量で雨や湿気にも強く、汚れを落としやすいのが特徴。天然皮革ほど柔らかくはありませんが、型崩れしにくく、毎日使う練習用スパイクとして理想的です。
このモデルでは、足幅がやや広めの「WIDE（3E）」設計を採用。甲高・幅広タイプのプレーヤーでもストレスなく履ける構造です。
また、つま先が落ち込みにくい新しいラスト（足型設計）を導入しており、足の動きを妨げない自然なフィット感が得られます。
特に人工芝や固めのグラウンドでの使用に強く、日常的なトレーニング用や部活プレーヤーにも人気。コストパフォーマンスの高さも魅力のひとつです。
アシックス DSライト CLUB｜入門者や練習用に最適なスタンダードモデル
DSライトシリーズの中で最もリーズナブルなのが「アシックス DSライト CLUB」。
これからサッカーを始める人、練習用としてコスパを重視したい人におすすめのエントリーモデルです。
アッパーには耐久性を重視した人工皮革を使用。多少の擦れや汚れにも強く、日常の練習環境に適しています。
足幅はWIDE（3E）設定で、幅広の足でも圧迫感が少なく、長時間のプレーにも向いています。
また、CLUBシリーズにはトレーニングシューズタイプ（ターフ用ソール）もあり、土・人工芝兼用のトレーニングでも使いやすい構成です。
初めてスパイクを選ぶ際、「まずは履き心地を確かめたい」「試合と練習で靴を使い分けたい」という人の“2足目”にもおすすめです。
アシックス DSライト PRO WIDEモデル｜幅広足専用の快適設計
アシックスは、日本人に多い「幅広・甲高」の足型に合わせたWIDEモデルを展開しています。
アシックス DSライト PROやアシックス DSライト ADVANCE、アシックス DSライト CLUBなどの各ラインに「WIDE」バージョンが存在し、足の横幅にゆとりを持たせた設計です。
特に「アシックス DSライト PRO WIDE」は、天然皮革の柔らかさとWIDEラストの快適さを両立。締め付け感が苦手なプレーヤーでも、自然なホールド感を得られます。
「足が痛くなりやすい」「甲が高い」といった悩みを持つ人は、通常モデルではなくWIDEタイプを選ぶのがおすすめです。
各モデルの選び方｜自分のプレースタイルと足型で決めよう
1. プレースタイルで選ぶ
- 試合中心・本格プレー志向 → アシックス DSライト PRO
- 練習中心・人工芝メイン → アシックス DSライト ADVANCE
- 初心者・部活用・コスパ重視 → アシックス DSライト CLUB
2. 足の幅・形で選ぶ
- 細め〜標準 → アシックス DSライト PRO（ナロー／スタンダード）
- 幅広・甲高 → アシックス DSライト ADVANCE WIDE または アシックス DSライト CLUB WIDE
3. 使用環境で選ぶ
- 天然芝・土グラウンド → アシックス DSライト PRO
- 人工芝・固めのピッチ → アシックス DSライト ADVANCE
- ターフ・トレーニング場 → アシックス DSライト CLUB（ターフ仕様）
このように、自分のプレースタイルや足型に合わせてモデルを選ぶと、快適さもパフォーマンスも格段に向上します。
天然皮革と人工皮革の違いを理解しよう
DSライトシリーズを選ぶ上で見逃せないのが、素材の違いです。
天然皮革（アシックス DSライト PRO）は柔軟で足馴染みが良く、ボールタッチの感覚が非常に繊細。履き込むほどに自分の足に合っていく“育てるスパイク”とも言えます。
一方、人工皮革（アシックス DSライト ADVANCE・アシックス DSライト CLUB）は軽量で水に強く、手入れが簡単。日々の練習で酷使しても型崩れしにくいという利点があります。
つまり、試合で最高のフィット感を求めるなら天然皮革のPRO、日常のトレーニングや耐久性重視なら人工皮革のADVANCE・CLUBが最適ということです。
最新モデルの進化点にも注目
近年のDSライトは、軽さと耐久性の両立を実現するために細部がアップデートされています。
特に注目なのが、かかと部分のfuzeGELの配置。ストップやターン時の衝撃を吸収し、長時間プレーでも足への負担を減らす工夫がされています。
さらにソールの素材には、従来より2倍の耐摩耗性を誇るウレタンを採用。練習量の多いプレーヤーでも安心して使える設計です。
また、ラスト（足型）の改良により、つま先が下がりにくく自然な体重移動が可能に。走る・蹴る・止まるといった基本動作をスムーズにこなせるよう進化しています。
DSライトを長持ちさせるためのポイント
どのモデルを選んでも、スパイクは手入れ次第で寿命が大きく変わります。
以下のポイントを意識すると、快適な状態を長く保てます。
- 使用後はブラシで土や芝を落とす
- 風通しの良い場所で自然乾燥（直射日光は避ける）
- 天然皮革の場合は専用クリームで保湿
- インソールやシューレースも定期的にチェック
特に天然皮革は乾燥に弱いため、メンテナンスを怠ると硬化しやすくなります。しっかり手入れすることで、フィット感が長持ちします。
まとめ：アシックスDSライトの違いを理解してベストな一足を選ぼう
アシックスDSライトは、どのモデルも「日本人の足に合う快適さ」と「高い機能性」を両立した名シリーズです。
試合用なら天然皮革のアシックス DSライト PRO、練習用や人工芝対応ならアシックス DSライト ADVANCE、コスパ重視ならアシックス DSライト CLUB。
さらに足幅やプレースタイルに合わせてアシックス DSライト PRO WIDEやアシックス DSライト ADVANCE WIDEを選ぶことで、自分にぴったりのスパイクが見つかります。
足に合うスパイクを選ぶことは、プレーの質を上げるだけでなく、ケガの予防にもつながります。
ぜひこの記事を参考に、あなたのプレースタイルに最適なDSライトを見つけてください。
